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8.1 Horror Land/山田悠介(小説)

2012-04-22 22:42:00 | 読書
今回の記事は『8.1 Horror Land』(山田悠介、角川文庫)です。
人気作家、山田悠介初の短篇集の文庫化、ホラーテイストなものを選りすぐったホラーランド編。
読みやすく長さも短いためサクッと読み終わります。
怖さはそれほどでもない。
後編のゲームランド編とあわせて読むとちょうど良い感じ。

■内容紹介
山田悠介初の短篇集が待望の文庫化!
ネット上のお化けトンネルサイトで知り合った四人が、スリルと求め深夜にお化けトンネルへと向かうと……(「8.1」)、
秘密を打ち明ける前に死んでしまった彼女に再び会うため、噂の神社を訪れる男の運命とは!?(「黄泉の階段」)、
他にここでしか読めない書下ろし短編「骨壷」の三本を収録!

山田悠介がプロデュースする奇抜な遊園地へようこそ。
――キミは「ホラー」を遊んでいく?

■感想
山田悠介さんの小説は相変わらず読みやすくサクッと読み終わる。
山田作品は、気負いすることなくサッと読め、面白さのレベルも保っているので、趣味読書レベルがライトな自分にとっては案外にちょうど良いです。
かなり上から目線の意見になってしまい「何様?」という感じで恐縮ですが、山田さんの小説って初期の頃の作品に比べると明らかに作家としてのレベルが上がってますよね。ここまで腕を上げていく様が顕著に分かる作家さんってある意味すごい。
(褒めてますよー!)

それでは感想です。
『8.1 Horror Land』の全体の印象としては比較的あっさりしていました。
山田さん特有のモンスター的貞子キャラは出てこないため、読み口はライトで割りと上質。
以下、各収録短編ごとの感想です。

「8.1」
しんみり怖い。展開としてはあまりにもねらい過ぎていて都合が良い気もするけど、まぁ違和感は薄いので気にはならない。
タイトル作ですが、わりとベタな幽霊怪談な気もしなくもない。

「黄泉の階段」
切ない結末は好みでした。またミステリー色の強い展開も面白かったです。
けど、神様(ですか?)の質問が「彼女の携帯電話の色は?」とかおかしくないか?

「骨壷」
収録作品の中では地味ながら一番怖かった。
この作品の主人公・絵里が一番感情移入できるかもしれない。

感想のボリュームの無さからして、後編の「ゲームランド編」と記事を分ける必要もなかったと思ってますが、方針として1作品1記事としているので分割してます。
次回「ゲームランド編」のレビュー記事もよろしく。
今回よりはマシなレビューになっているので。
(今回の感想、やっつけ仕事過ぎてることは自覚してます…)


書名:8.1 Horror Land
著者山田悠介
ジャンル:小説(ホラー/ミステリー)
メモ8.1の前編
おすすめ度★★★


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