今回の記事は『8.1 Game Land』(山田悠介、角川文庫)です。
人気作家、山田悠介初の短編集の文庫化、ゲーム設定テイストなものを選りすぐったゲームランド編。
読みやすく短めながら、面白さはHorror Landよりも高い。
ジャンルの全く異なる3編が収録されているため、バラエティー色強く楽しめます。
■内容紹介
山田悠介初の短編集が待望の文庫化!
遊園地へ遊びにきたカップルが巻き込まれる、生き残りデス・ゲーム……(「ジェットコースター」)、
動物や昆虫の死体を撮るのを生き甲斐としている男が、偶然人間の死体を見つけたことから始まる狂気の世界とは!?(「写真メール」)、
他にここでしか読めない書下ろし短編「人間狩り」の三本を収録!
山田悠介がプロデュースする奇妙な遊園地へようこそ。
――キミは「ゲーム」で遊んでいく?
■感想
これは好みにもよるとは思うけども、個人的には本作の方がHorror Landより好みです。
やはり山田悠介さんの小説ではゲーム系設定の話の方が好きかな。
『×ゲーム』よりも『パズル』の方が好きだったという人は、たぶん『Horror Land』より『Game Land』の方が好みに合うでしょう。
それでは各収録短編ごとの感想を書いてきます。
「ジェットコースター」
前回の『Horror Land』収録作も含め、『8.1』収録の全6作品の中で一番気に入った作品。
緊急事態に陥り極限状態に晒された中での人間ドラマは悲しくも感動的だった。
人間の清濁合わせた両面が見れるドラマは読ませます。
事件の黒幕たちは後味悪いけれど、結末はかなり良く読み終わりは素直に感動できた。
「写真メール」
読後感は良くない。けど読ませる内容ではある。
心の何処かで歪んだ世界に興味惹かれる一面があるのかもしれない。ヤバイな。
怖いもの見たさというのか、禁断なもの見たさというのか…。
結末はいかにも山田さんらしいなぁと思った。うん、後味悪い。
「人間狩り」
何だろうこの小説は。かなり異色な印象を受ける。
ファンタジーっぽくもあり時代物っぽくもある。
山田悠介さんの小説は、現実世界と近い世界観の設定のものしか読んだことなかったから、こういう100%架空の世界が舞台の物語には新鮮さを感じる。と同時に違和感も感じる。
やっぱり山田さんは実世界をモデルにしたフィクションの方がピンときますね。
…どうしても感想があっさりになってしまう。
『Horror Land』と『Game Land』は6作あわせて読むことで、山田悠介が仕掛けた奇妙な遊園地の多彩なアトラクションを楽しんだかのようなボリューム感が出てきます。
『8.1』は2冊で1冊と考えて方が良いので、興味を持たれた方はぜひ両方読んでみて下さい。
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人気作家、山田悠介初の短編集の文庫化、ゲーム設定テイストなものを選りすぐったゲームランド編。
読みやすく短めながら、面白さはHorror Landよりも高い。
ジャンルの全く異なる3編が収録されているため、バラエティー色強く楽しめます。
■内容紹介
山田悠介初の短編集が待望の文庫化!
遊園地へ遊びにきたカップルが巻き込まれる、生き残りデス・ゲーム……(「ジェットコースター」)、
動物や昆虫の死体を撮るのを生き甲斐としている男が、偶然人間の死体を見つけたことから始まる狂気の世界とは!?(「写真メール」)、
他にここでしか読めない書下ろし短編「人間狩り」の三本を収録!
山田悠介がプロデュースする奇妙な遊園地へようこそ。
――キミは「ゲーム」で遊んでいく?
■感想
これは好みにもよるとは思うけども、個人的には本作の方がHorror Landより好みです。
やはり山田悠介さんの小説ではゲーム系設定の話の方が好きかな。
『×ゲーム』よりも『パズル』の方が好きだったという人は、たぶん『Horror Land』より『Game Land』の方が好みに合うでしょう。
それでは各収録短編ごとの感想を書いてきます。
「ジェットコースター」
前回の『Horror Land』収録作も含め、『8.1』収録の全6作品の中で一番気に入った作品。
緊急事態に陥り極限状態に晒された中での人間ドラマは悲しくも感動的だった。
人間の清濁合わせた両面が見れるドラマは読ませます。
事件の黒幕たちは後味悪いけれど、結末はかなり良く読み終わりは素直に感動できた。
「写真メール」
読後感は良くない。けど読ませる内容ではある。
心の何処かで歪んだ世界に興味惹かれる一面があるのかもしれない。ヤバイな。
怖いもの見たさというのか、禁断なもの見たさというのか…。
結末はいかにも山田さんらしいなぁと思った。うん、後味悪い。
「人間狩り」
何だろうこの小説は。かなり異色な印象を受ける。
ファンタジーっぽくもあり時代物っぽくもある。
山田悠介さんの小説は、現実世界と近い世界観の設定のものしか読んだことなかったから、こういう100%架空の世界が舞台の物語には新鮮さを感じる。と同時に違和感も感じる。
やっぱり山田さんは実世界をモデルにしたフィクションの方がピンときますね。
…どうしても感想があっさりになってしまう。
『Horror Land』と『Game Land』は6作あわせて読むことで、山田悠介が仕掛けた奇妙な遊園地の多彩なアトラクションを楽しんだかのようなボリューム感が出てきます。
『8.1』は2冊で1冊と考えて方が良いので、興味を持たれた方はぜひ両方読んでみて下さい。
書名 | :8.1 Game Land |
著者 | :山田悠介 |
ジャンル | :小説(ホラー/ミステリー) |
メモ | :8.1の後編 |
おすすめ度 | :★★★★ |
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