今回の記事は『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007年、監督:デヴィッド・イェーツ)です。
言わずとも知れたハリー・ポッターシリーズ5作目、話題作です。
今作はヴォルデモートとの戦いの序章みたいな意味合いで、ハリーの心の葛藤と成長が描かれています。
■内容紹介
ハリー・ポッターはホグワーツ魔法学校の5回生になる日を心待ちにしながら、長くて辛い夏の日々を耐えていた。夏休みの間は魔法学校にいることは出来ない。ハリーの場合は底意地の悪いダーズリー一家のもとで過ごさなければならないのだ。
ハリーの頭からはヴォルデモート卿と対面した日の恐怖が離れない。
ヴォルデモート卿の復活、級友のセドリックが殺されたこと…。
それはハリーに悲しみと恐怖をあたえた。
あの日以来、学校の級友たちはハリーを避けるようになっていた。
誰しもがヴォルデモートの復活を信じない。
ハリーは孤独だった。
いとこのダドリー・ダーズリーが今日も悪口を言ってくる。
いつもなら耐えるハリーだが、その日のダドリーの悪口はハリーを酷く傷つけた。
苛立ちの中でハリーは嫌な感覚を覚える。
突然、ディメンダー(アズガバンの吸血鬼)が2人に襲いかかってきた!
このままではやられてしまう…。
「エクスペクト・パトローナム!」
ハリーはやむなく魔法で守護霊を呼び寄せ応戦した。
――マグル(普通の人間)の前で魔法を使ってはいけない。
魔法省はハリーの行為を非難し、魔法学校退学を言い渡した。
これからお前は[すべて]を失う
■感想
ハリポタシリーズ5作目、前々から公開を楽しみにしてました。
話題作なので込んでるだろうなあ、と思っていたんですが、思いのほか空いてました。
平日のレイトショーだったからですかね?
込んでるだろうなと意気込んでいくと、意外と空いていることが割と多い。予感ってあてにならないなあ。
(ちなみに観に行ったのは8/2です。相変わらずレビューおそい…)
では感想。
今回のハリー・ポッターの中心テーマは孤独と団結だったんじゃないかと思います。
ヴォルデモートの復活という忌まわしい事実を受け入れようとしない魔法界。
ヴォルデモートの復活を見たというハリーの発言は嘘である、という風潮になり、ハリーはまわりから冷たい視線で見られてしまう。
だけども、ハリーは1人ではなくて、ハリーを信じ支えようとする友達や先生方がいた。
しかしハリーは彼らに危害が及ぶことを恐れ、彼らと距離を置くようになる…。
みたいな流れで物語は進行していきます。
ハリーの心の揺れは今までのシリーズの中では最大です。
最初は孤独を抱え弱気だったハリーが、段々と強い心に成長していく過程は必見です。
今まではハリーに対してすごい魔法使いだなんてイメージはまるで無かったんですが(酷い)
今作は違った。
あの年で守護精霊を呼べることって実はすごい事だったんですね。
ハリーの恋についても急展開です。
前作では淡い恋心程度だったチョウと大接近!
↓ネタバレかな? 構わない人だけ反転してください。
(だけど何だか最後はかわいそうな感じになってます。
ハリー君、ちょっと冷たいって。悪気はなかったんだってば!
原作は読んでないから知らないんですが、まさかこれで終わってしまうんですか?)
今さらハリー、ロン、ハーマイオニーの3人が大人びたことは気にはなりませんが、ハーマイオニーの変化はやっぱり驚く。
1,2あたりとは性格がまるで違う。優等生キャラは微塵も無くなり、勇ましく凛々しい性格に。(不良属性も手に入れた)
そりゃ、ハリーもロンも驚きます。
今作が新登場のルーナですが、何だかインパクトが強かった。
もっぱら不思議系少女で、時に皮肉屋さんだったり。そして実は寂しがりや。
色んな一面が見られて親近感がすごく湧きました。
このつかみどころの無い性格、なんか好き。
スネイプ先生の意外な過去も明らかに。
スネイプ先生のハリー嫌いの理由ってこんなことだったのか。
ちょっと大人気ないなあ。
だけどスネイプ先生が時々見せる先生らしい一面がたまらない。
(3作目、アズガバンの囚人でハリーとハーマイオニーを身を呈して守ろうとしてたシーンが今でも頭に残ってます)
ドラコはすっかり小物になってしまって残念。
ぜひとも、ハリーのライバル的存在の魅力ある悪役になって欲しかったんですが…。
まるで目立たなくなってしまったな。
親父さんはいかにも悪って感じなだけに、もう少し頑張ってほしかった。
↓ネタバレ反転
(今回のラストは悲しいです。
ぜひとも彼にはハリーと一緒に暮らすという夢を叶えてほしかったなあ。
どことなく嫌な予感はしてたんですが、現実になってしまうとは。
ああ、悲しい…。)
話の流れからいって次回作はヴォルデモート一味? との本格的な戦いに突入するのかな。
逞しく成長した新生一団の活躍を今から期待してやみません。
映画データ | |
---|---|
題名 | ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 |
製作年/製作国 | 2007年/イギリス=アメリカ |
ジャンル | ファンタジー/アドベンチャー/魔法/ややシリアス |
監督 | デヴィッド・イェーツ |
出演者 | ダニエル・ラドクリフ ルパート・グリント エマ・ワトソン ゲイリー・オールドマン マイケル・ガンボン アラン・リックマン マギー・スミス イメルダ・スタウントン デヴィッド・シューリス ゲイリー・オールドマン エマ・トンプソン レイフ・ファインズ マシュー・ルイス イヴァナ・リンチ ケイティ・ルング ロビー・コルトレーン ブレンダン・グリーソン ジェイソン・アイザックス ワーウィック・デイヴィス ヘレナ・ボナム=カーター レイフ・ファインズ、他 |
メモ・特記 | 原作:ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(J・K・ローリング著) |
おすすめ度 | ★★★★ |
■Link
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私もハリーポッターが大好きです!!!
大ファンですっ!!!!!
僕もハリー・ポッターは映画しか観たことないですが大好きです。
今年夏公開の謎のプリンスも楽しみです。
映画が完結したら、原作も読んでみようかな。なんて思っていたりします。