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塔の上のラプンツェル(映画)

2011-06-26 20:45:20 | 映画
今回の記事は『塔の上のラプンツェル』(2010年、監督:ネイサン・グレノ&バイロン・ハワード)です。
ディズニー長編アニメーションの記念すべき50作目に当たる映画は、髪長姫の名で知られるグリム童話のラプンツェルの映画化です。
流石はディズニー・アニメで、誰もが楽しく幸せな気分になれる素敵なファンタジー・アドベンチャーに仕上がっています。
結末も安心のディズニー流のハッピーエンド!
ラプンツェルの吹き替え版の声を当てられている中川翔子さんの声もとっても合ってます。

■内容紹介 ※goo映画より
深い森に囲まれた、高い塔の上で暮らしてきたラプンツェルは、黄金に輝く長い髪を持った少女。
母親に「外は恐ろしい世界。絶対に出てはダメ」と言われつづけ、塔から一歩も出たことがない。
そんな彼女の夢は、毎年、誕生日になると夜空いっぱいに現れる“不思議な灯り”を近くまで見に行くことだった。
ラプンツェルの18回目の誕生日が近づいてきたある日、お尋ね者の大泥棒フリンが塔の中に迷い込んで来て…!?

「私は知りたい
――新しい世界を」


塔の上のラプンツェル

塔の上のラプンツェル


■感想
ディズニー映画にプリンセス(お姫様)は付き物で、白雪姫、眠り姫、シンデレラ、人魚姫、などはおとぎ話としても定番であり、きっと誰もが知ってる有名なプリンセスたちです。
けれどこの映画のモチーフとなっている髪長姫はまだ日本での知名度はそれほど高くない印象がある。
僕もこの映画を観るまで、髪長姫の物語は全く知らなかった。
(シュレックのサブキャラで確かそんなお姫様がいたなぁというぐらいの認知度)

さて、映画の感想ですが、とっても面白かったです。
映像はとても綺麗だし、登場人物たちも魅力的。物語もワクワクと楽しめて、しかも結末はディズニーらしい安心のハッピーエンド。
観た人を楽しく幸せな気持ちにする要素がたくさん詰められていて、子供から大人まで、年齢性別問わず誰もが楽しめる素敵な映画に仕上がっています。
これはやっぱり、
「さすがはディズニー・クォリティーだ!!」

登場人物の魅力もとっても高い。
主人公のラプンツェルは、他のディズニー映画のプリンセスたちとはどこか違った魅力を持っています。
何というか、アクティブな印象に加えて、どこか親近感の湧く性格だったように思う。
フリンに連れられ塔の外へと出るシーン、憧れの外の世界に出れる嬉しさでテンションMAXになったと思ったら、次の瞬間、母の言い付けに背いているという罪悪感からとことんブルーに落ち込んだりと、かなり極端。
下手したらウザイと思われかねない、この喜んだり落ち込んだりするのが激しい性格にやたら人間味を感じ、親近感が沸いて仕方なかった。
次第にフリンに惹かれ、恋する乙女になっていく様子は、女の子らしくて可愛かった。
日本語吹き替え版だとラプンツェルの声を担当しているのは、あの“しょこたん”こと中川翔子さんで、びっくりするぐらいにぴったり合っていて上手い。
長く美しい金髪がよく似合っているラプンツェルですが、映画の終盤ではとある出来事から髪が短くなります。
ショートカットのラプンツェルもまたとっても可愛いかった。
(一応リンク画像はネタバレとします。ネタバレ不可の人は開かないで⇒ラプンツェル

フリン(ユージン)もとても良かった。
一応、役柄として王子様の立ち位置の彼ですが、三枚目的な性格で素性も大泥棒だったりと、あまり王子様っぽくはない。
けど終盤に白馬の王子様っぽく見せる演出があり、かっこ良さは増していく。
純粋なかっこ良さとかではなく、愛すべきかっこ良さともいうべき不思議なかっこ良さ。ものすごい好感度が高まります。
終盤、ゴーテルのもとへ戻ったラプンツェルに対し、意外な行動で道を諭すシーン、驚いたけれど、かっこ良かった。そして感動的だった。

馬のマキシマムは犬みたいで可笑しかった。

ラプンツェルの母親に成りすまし、自分の欲のために彼女を18年間も塔に閉じ込めていたゴーテル
悪女としてインパクトが強く、実際にかなり悪い人なんですが、18年もの間、一緒に過ごしたラプンツェルに少なからず愛情というものも感じていたのではとも思う。
ディズニー映画だし、ゴーテルも救われるのかなと思っていたのですが、この人は救われないんですね。
突然不思議な力がはたらき、何もかも思い出してしまったラプンツェルに、激しく拒絶され、憎まれる様はちょっぴり憐れだった。まぁ、仕方ないか。

映像の美しさも凄い。
特に凄いのは中後半の、湖で無数のランタンが夜空を舞うシーンで、このシーンは信じられないほどの美しさです。
近年のCGはみんなとにかく綺麗になっていますが、このシーンはそれらの中でも群を抜く。
空だけではなく水面にもランタンが映っていることで、もの凄く幻想的で美しいシーンになっています。
⇒ランタンのシーン

オススメ映画です。興味が沸いた方はぜひ一度ご覧になってみて下さい。

↓貼り残し
⇒img1(白馬の王子的なフリン)
⇒img2(悪役としての素養はピカイチなゴーテル)
⇒img3(終盤のシーンではそれまでとはラプンツェルの雰囲気が一気に変わり驚く。※ネタバレ)
⇒img4(イメージ原画はとてもディズニーっぽい)

映画データ 
題名 塔の上のラプンツェル 
製作年/製作国 2010年/アメリカ 
ジャンル ファンタジー/アドベンチャー/ドラマ/アニメ 
監督 ネイサン・グレノ
バイロン・ハワード 
声の出演 【オリジナル版】
マンディ・ムーア
ザカリー・リーヴァイ
ドナ・マーフィ
ブラッド・ギャレット
ジェフリー・タンバー
M・C・ゲイニー
ポール・F・トンプキンス
ロン・パールマン
リチャード・キール、他

【日本語吹き替え版】
中川翔子
畠中洋
剣幸
岡田誠
石原慎一
佐山陽規
多田野曜平
飯島肇、他 
メモ・特記 原作:グリム童話『ラプンツェル(髪長姫)』
…ですが、wikiで調べた感じとして全く別物のストーリーに生まれ変わってます。 
おすすめ度★★★★☆
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)

■Link
+⇒公式HP(Japanese)
+⇒塔の上のラプンツェル - goo 映画

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