先の投稿の通りスカイラインの目標はマークIIでした。マークIIという名前が消えた今、後継のマークXがスカイラインの目標なのかもしれません。
去年、僕が乗る車として購入候補にも挙がっていたマークXですが、あのスタイリングを見る度に試乗する気になれないのでネットや本で情報を得てました。以下一例です。
関東自動車のマークX
http://www.shimizusouichi.com/diary_tsurezure/diary.php?diary_id=403
男の真ん中
http://www.shimizusouichi.com/diary_tsurezure/diary.php?diary_id=786
某雑誌ではユーザーに、「乗ってすぐにインパネの継ぎ目に隙間が出来たり段差が出来たりしたけど燃費が良くていい車です」と絶賛されてました。
※こんなのありました。
マークX あなたのイメージする「男の真ん中」大募集!
http://toyota.jp/toyopet/sp/new_markxcp/index.html
トヨタ、男の真ん中を募集
http://www.carview.co.jp/news/0/25872/
知り合いのブログでボロクソ書かれているのが面白かったのでスカイラインの試乗に行って来ました。たぶん乗ったのは350GT Type Sです。タイヤはBSの18インチでした。雑感は以下の通り。
室内
・前席の中央側のレッグスペース(運転席だと左足)があまり無い
・ステアリングがシート中央より微かに右に感じる
・後席は座面が深く、レッグスペースに余裕がある
ライバルのメルセデスCやレクサスISと比べると各段に良い
・最近よく行っている人のブログで「フットレストのつま先部分が無い」というコメントがあったが、特に何も不満を感じなかった。何でかなと思ったら、フットレスト全体に足を乗せずに中央につま先部分だけを乗せるドラポジだった。
・インパネの液晶表示がメルセデスAやMC前の現行メルセデスCみたいで微妙
運転
・アクセルがクイック
・ステアリングもクイック
・エンジンは高回転までよく回る
・脚は適度な硬さ
・パドルシフトの位置は適切(レクサスISが不適切だったので気になってた)
試乗中に平均燃費計を表示させて貰ったのですが、平均速度14km/hくらいで4.3km/lなのには笑いました。みんな試乗でブン回していたのでしょう。
見た目で判断すると、随分大きな車なんだなあという印象です。ただ感じる大きさの割に全長が4755mm、全幅が1770mmと大した事がない(僕が以前乗っていたスカイランR33クーペは4720mmの1720mm)ので、よほど上手くスタイリングをまとめたのでしょう。ただ最小回転半径が5.4mなのはいただけません(僕が乗っていたスカイランは5.1mでした)。
この車で感心したのは後席の出来です。最近の車は必ずと言っていいほど頭部とリアガラスのクリアランスか、頭部と窓際にあるルーフピラーのクリアランス(最悪の場合はルーフとのヘッドクリアランスまで)が気になるのですが、そういった点が全くありませんでした(先代のV35はピラーが気になりました)。若干バックレストが寝ているように感じるのは圧迫感の無い空間を考えた為かもしれません。レクサスLSですら、ルーフピラーが頭部に近く圧迫を感じさせる設計で、妙なトレンドなのかと閉口していたところでした。全長と全幅は先の通りなので、ここでデザインとしての秀逸さを感じます。
エンジンは恐らく2.5lの方がいいと思います。3.5lはクイック過ぎです。また、四輪アクティブステアも軽快過ぎるので要りません。2.5lにすると「レクサスISのはプラスチックを塗装しただけんなんですよ」と営業が嬉しそうに言っていたマグネシウム製パドルシフトが付きませんが、まあしょうがないでしょう。FRのこのクラスですらパワステが燃費を考えた電動アシストなのは、もうそういう時代なのでしょう(ステアフィールには特に違和感はありませんでしたが)。ちなみに見に来ていた人の多くは50代くらいでした。
車格は「高級マークX」ことレクサスISと同等かそれ以上に感じます。スイッチ系はレクサスがトンデモなく扱い難いので、スカイラインは今回特に触ってないですが多分勝ちでしょう。マークXは実物に触れた事が無いので何とも言えないのですが、マークXよりも良い車である可能性は高いと思います。スタイリングをヴェロッサとメルセデスCをごちゃ混ぜにしたようなマークXと比べろというのは酷でしょう。この差は国内専売とワールドカーの違いでしょうか?(実はアメリカでのV35は、スタイリングでライバルのメルセデスCに近い感を受けます。どっちが先かは知りませんがメルセデスCのバンパー形状がMC後のV35と似ている感じを醸し出してました。今回のFMCでスタイリング面でメルセデスCと大きな差別化出来る事でしょう)
僕が知っているスカイラインはニューマンの六代目からで当時から今まで
・スポーティな車
・打倒マークII
を掲げていたと思います。ニューマンで過激になり過ぎ、セブンスで打倒マークIIに失敗し、R32でまた過激になり、R33でまだ打倒マークIIで失敗し、R34でと無限ループを繰り返し、マーケットの衰退以上の速度で販売台数を減らしていったのは正直哀れでしかありませんでした。V36で販売面でマークXの対抗を期待されているように見えない現在、マークXよりも出来が良く見える事に何とも言えないものを感じます。
今回、折角来たので前回セレナを見に来たときに説明をして頂いた営業に挨拶をしようと思ったのですが、名前を失念してしまってました。近くの方に曖昧な特徴を挙げて呼んで頂いたのですが、違う方が来てしまい非常に申し訳無い事をしてしまいました。その後運良く「セレナの営業」に会う事が出来たので試乗にもお付き合い頂きました。今回の最も大きな収穫は、その営業のお名前をシッカリ覚えた事です。
Lust Stained Despair 価格:(税込)発売日:2006-09-04
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最近車で掛けているアルバム。シンプルでキャッチーなハードロックにメタルとゴシックで装飾した印象。ヴォーカルはガナるようでありながら伸びがある。カッコイイ曲を狙って作っている、わざとらしさにも似たフシが見受けられるが、非常に良い形となって纏められている。 |
インターネットで色々なサイトを閲覧していると、稀に予期せぬ結論を生む事がある。
先日、知り合いのブログのトラックバック経由で行ったブログを訪れると、そこには鴉の画が置いてあった。「ああ、この人はきっとカラスが好きなんだな。・・・そういえば・・・」
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クロウ - 飛翔伝説 - コレクターズ・ボックス (完全限定生産) 価格:¥ 10,290(税込) 発売日:2005-08-26 |
上記のDVDをネットオークションにて購入した。№855/2000。新品の約半額で入手した中古だが程度は悪くない。廃盤後のレンタル落ち中古ビデオを入手後にも、何年も注意深くDVDを探していたつもりだが、去年初めてDVD化された事など全く知らなかった。
この映画のストーリーはただただ暗く孤独で悲しいだけで人に勧める点は何も無く、誰かと一緒に見たい映画とは対極なのだが、全編に渡って纏った形容し難いトーンが自分の心に深く焼き付いているようなのである。
映画のタイトルは「THE CROW」、このDVDを買う切っ掛けを作った鴉の画の作者に倣うと「Il Corvo」である。
今乗っている車にナビを付けるのと、ナビ付きの新車に乗り換えるのと、どれくらいの差額が出るのか、「高額査定が出たら良いな」という甘い希望を持った関心を持ったので試してみました。結論は以下の通りです。
・ヤナセ:295万くらい
・レクサス:250万未満
今乗っている車の車両価額は確か430万円くらいだったので、ヤナセが7割、レクサスが6割程度という事になると思います。ヤナセの下取り価格が安いのは想定内だったのですが、台数が伸びないレクサスのそれが更に大幅に安かったのには正直驚きました。
この経緯で、レクサスに関してチョット興味深い事に気付きました。
・新車を用意してない
僕がレクサスに求めていた「ナビ付きの車」は、年次改良したIS250でした。デビュー当時に試乗した内臓に響く-特にリアシートが酷い-ISの突き上げ感がどの程度改良されたか知りたかったからです。しかしその希望を叶える事は出来ませんでした。硬過ぎる脚は「ISが売れない問題点」だと思っていたので、店側はそれが解消された事をアピールするだろうと思っていたのですが、試乗車が古いままなのに正直驚きました。後で店員が僕の車に対して「下取り価格は今年のものです、来年になるともっと落ちます。レクサス納車が長く掛かりますので。」と言っていたので。「じゃあ新しい試乗車が来るのも納車半年待ちくらいなんですか?」と、そこでにこやかに答えてあげれば良かったなあとチョット残念に思いました。なお、最初に対応してくれた女性がISの試乗をしきりに勧めたので、一度試乗した事のあるその車にもう一度乗りました。
・輸入車からの乗り換えが少ない
別に乗りたいとも思ってなかった年改前のISに乗った後、GS450hにも試乗しました。なんでこんなに試乗させてくれるのかと思ったら、試乗させてくれた後の待ち時間の長さがそれを教えてくれました。下取り額がいつまで経っても出て来ません。理由を聞いたら「輸入車の査定をした事が余り無いから」でした。つまり輸入車に乗っている人はレクサスに乗り換えたいと思う事が無い可能性が極めて高いと考えられます。
・営業がレクサスの下取り査定自慢
レクサスデビュー当時に名刺を頂いた営業が体調を崩されたとの理由で早退した為、試乗から査定金額が出るまでの間はメカニックのような中途半端なカッコをした人が色々と丁寧に対応して下さってくれました。その後、査定金額が出たのとほぼ同時期に営業が来たのですが、250万の金額にガックリしている私を気にせずに「IS350ですか?250ですか?」と言いながらマウスをいじって画面での説明を始めているマイペースさに面食らいました。「250か・・・、いや、見積もりはいいや」と私が答えると、ちっとも残念がることもなく「そうですか」とアッサリ答えてくれるので、これが販売不振を媒体に書かれているレクサスなのかと更に面食らいました。430万で買ってヤナセで下取ったら295万と言われた車が何故250万なのかと教えを乞うと「リースの残価設定で見るとレクサスは55%だけどBMWは40ちょっと、メルセデスは38%」と言われました。その38%と明確な数字の車が僕のメルセデスCクラスのものなのかは不明です(その営業も「モデルによります」と言ってました)。でも輸入車オーナーから見たら、この発言はチョットした疑問と憤りを持つ理由になるかと思います。
自動車雑誌にはレスサスの中古価格はメーカーの積極的な介入によって維持されていると書かれています。レクサスがオークションに出ても高値になっても買い取る部隊がいるとも言われています。つまり、「作られた中古市場価格」のブランドに他ブランドとの優位性を語られても、正直「それがどうした」でしかありません。レクサスの人気は計画と実績との乖離を見れば明らかです。面白い事に営業は「(レクサスの)台数が増えればリースの残価設定は下がるかもしれない」と言ってました。市場に中古車が多く出回れば、という事でしょう。でもそれは変な話で、本当に人気のある車は台数に関係無く需要が多いので価格は高く維持される筈です。なのに何故残価が下がるのでしょう?
そういえば、病欠の営業も今回の営業もスピマス(オメガスピードマスター)をしてました。どっちもバルジュー7750の奴です。まさか僕の住んでいるエリアのレクサス店の営業全てがスピマスしているのかなあ?と思い、もしや「作られたブランドの一環」としての制服支給みたいなものなのか?と想像してチョット寒気がしました。
・レクサスはエコではない
そんなこんなで店を後にして自分の車を見ると、とある事に気付きました。燃料計の成績がカナリの数値で悪化してるのです。燃費計の数字に異様に神経質な僕としては気になります。きっと査定の為にキーを渡したのでその時にエンジンを掛けたのでしょう。家に帰って当時の走行距離から悪化前と悪化後の結果を電卓で叩いてみると、150ccほど減っていた事が分かりました。一般的にアイドリング10分で150cc程度と言われているので、なんらかの理由で10分ほどアイドリングをしたか、相当な空ぶかしでもしたかといったところでしょうか?GS450に試乗しているときに「ECOメーターだかエゴメーターだか分からないのが付いているよ」と寒い冗談を飛ばしたのは、長い時間を掛けてツッコミを食らう為だったのかもしれません。
・高級車
レクサスは間違い無く高級車です。でも日本の市場では名実共に
・高級マークX
・高級アリスト
・高級ソアラ
・高級セルシオ
そして近いうちに高級ハリアーを売るブランドでしかありません。
それはレクサス始動前から危惧されていた事ですが、今回の体験を通して現実的に輸入車オーナーが様々な理由で乗り換え難い環境と国産車からの乗り換え組ばかりという実績を作っている事を想像出来ます。
最近、クラウンの販売台数が減っているとも言われています。もしかしたら、レクサスはトヨタの市場を食っているだけの存在なのかもしれません。