前回から続いています。おびえた表情で近くのロッカーにしがみつくAちゃん。
でも、耳をふさごうとしないのは、どうやら心のそこでは聞きたいという欲求があると見ました。そうなると、ニヤニヤして話したくなる私。
「やめて!こわい、やめて、こわい!」
Aちゃんは顔をしかめて、首をふります。それなのに、悲しいことに耳だけはしっかりとこっちを向いています。ちょっとMなAちゃん。
「ほら、松のチクチクする葉っぱ、あるじゃん?」
「葉っぱって、あの先のとがったの?」
「そうそう。私のお兄ちゃん、あの葉っぱが左目の黒眼に突き刺さったことがあるんだよね」
「えっ!?うえ~、うえ~!」
Aちゃんはさっそく顔をしかめて、えずいています。私も他人の話だったら、聞きたくないですよ。でも、身近で何回も聞いていたら慣れちゃったんですよね。それに1回だけじゃないし(笑)。
「お兄ちゃんがね、お母さんに『枝が混み合っちゃって虫がつきはじめたから、剪定してちょうだい』って言われて実家の松の木にのぼったのよ。で、手入れをしはじめたんだけど……」
またえずくAちゃん。
「うえ~、うえ~。やだ、やだ、聞きたくない~!」
そう言いながらまたロッカーにしがみつくAちゃん。でも、ここから逃げようとするわけでもないのです。
でも、耳をふさごうとしないのは、どうやら心のそこでは聞きたいという欲求があると見ました。そうなると、ニヤニヤして話したくなる私。
「やめて!こわい、やめて、こわい!」
Aちゃんは顔をしかめて、首をふります。それなのに、悲しいことに耳だけはしっかりとこっちを向いています。ちょっとMなAちゃん。
「ほら、松のチクチクする葉っぱ、あるじゃん?」
「葉っぱって、あの先のとがったの?」
「そうそう。私のお兄ちゃん、あの葉っぱが左目の黒眼に突き刺さったことがあるんだよね」
「えっ!?うえ~、うえ~!」
Aちゃんはさっそく顔をしかめて、えずいています。私も他人の話だったら、聞きたくないですよ。でも、身近で何回も聞いていたら慣れちゃったんですよね。それに1回だけじゃないし(笑)。
「お兄ちゃんがね、お母さんに『枝が混み合っちゃって虫がつきはじめたから、剪定してちょうだい』って言われて実家の松の木にのぼったのよ。で、手入れをしはじめたんだけど……」
またえずくAちゃん。
「うえ~、うえ~。やだ、やだ、聞きたくない~!」
そう言いながらまたロッカーにしがみつくAちゃん。でも、ここから逃げようとするわけでもないのです。