珍しく発売週に感想を書き上げてしまいましたー。
このアルバムはいろいろあるから、感じた気持ちを早く書いておきたいような気がして。
愛内里菜「LAST SCENE」(いろいろな想いを込めて★8点)
1. Prologue 2. GOOD DAYS 3. Sing a song 4. MERRY-GO-ROUND 5. Love me 6. TIME 7. Priority 8. HANABI 9. IN MY SHOES 10. 37℃ 11. LAST SCENE 12. C・LOVE・R (13~29.ダミートラック) 30. Epilogue(シークレットトラック)
※青文字はお気に入り楽曲、青太文字は超お気に入りの楽曲
公式サイト 全曲試聴はこちら(アルバム特設ページ)
うーん。
なんというか、ラストアルバムらしいアルバム、ってことなんだろうなー。これが。
前作「THANX」はギターがギュインギュイン鳴ったロックっぽい曲もあったりしてアップテンポの方が多い印象でしたが、今作では一転して落ち着いた雰囲気になり、ピアノを取り入れたしっとりめのサウンドメイキングの曲も多くなって。1曲目はいつもアップテンポでしたが今回はバラードだし。歌詞のほうもこれは引退を意識して書いているんだろうなーと思わせる曲が何曲もあって、「ああ、愛内さん、引退するんだな・・・」という実感を持てるというか、感慨深い思いに浸れるという意味では、凄くいいアルバムなのかもしれない。
ラストシングルの「HANABI」はまさにラストシングルに相応しいドラマティックな大傑作バラードだし、タイトル曲「LAST SCENE」では感情込めまくりのボーカルが胸にグッとくるし、ラストの「C・LOVE・R」の大団円的な終わり方もいいし、最後の最後に隠しトラック「Epilogue」があって、実は1曲目とラストの曲名つながりはしっかりやってくれていた、というのも心憎い仕掛け。この流れはすごくいいなぁ。
全体的に歌詞が詰め込み気味だったり、初期の頃にあった変な譜割りが復活しているのも、最後だから伝えたい言葉を思いっきりブチ込んだってことなんだろうなと思うしw
とまぁ、ファンとしては引退前のラストアルバムということで、いろいろと浸れる部分があって良いです。
ですがー。
んー。
ああもういいや、ハッキリ言っちゃえ。愛内さんのアルバムにしては、曲の出来が凄く微妙です!
いや、悪くはないんですが、バラードが多すぎなんです今作。僕の基準でカウントするとシークレットトラック含む全13曲中、8曲がバラード。さらに言うと派手なバラードが「HANABI」くらいしかなくて、あとは良く言えば味わい深い、悪く言うと地味なタイプのバラードが多いんですよね。
そこがラストアルバムらしい部分でもあるし、さっき書いたとおり感傷に浸るにはいいのだけれど、引退とかそういう感情抜きで「愛内里菜のニューアルバム」として聞くと、物足りないんだよなぁ。
今までのアルバムはアップテンポメインで、必殺バラードを1曲以上は仕込んでおいて、アルバムならではの地味なバラードも数曲収録、という構成のやつばっかりでしたからねー・・・。
その辺、ラストアルバムでもあえてラストアルバムっぽく作らなかった三枝夕夏 IN dbとは対照的だなーと思ったりする。
まぁ、いろいろ評価が難しいアルバムかなーと思います。人によって愛内さんへの思い入れもそれぞれ違うだろうし(僕は「Deep Freeze」「START」に思い入れがあるからこう感じるのかもしれないなぁ)。ラストアルバム、そして引退って言葉の重さも改めて実感。
最後に。
ラストアルバムなのにブックレットに「ファンクラブ会員募集中!」って書くのはどうかと思いますw
せっかく"引退の思いを詰め込んだラストアルバム!"って銘打って作り上げたのに・・・w
アルバム聞きましたが・・・・・・
今回、もうはっきり正直に言いますと
個人的にはオリジナルの中では1番悪いです。まだA.I.Rの方がましに思えました。
アップテンポのキラーチューンが無いのがかなり残念だと思います・・・
Sing a Songはちょっと横に流れちゃっている感じですし、MERRY-GO-ROUNDは暗い・・・
というか最後のアルバムであるわけなので
それこそTHANXみたいな愛内さんらしさが出た元気な曲をせめて1曲は入れてほしかったです。
むしろバラードはHANABIで充分すぎますw
しかしランキング的には一応トップ10入りできたのは嬉しいです。
10年半お疲れ様でしたと思います。
だから逆に、愛内さんのバラードに思い入れのある人には傑作に思えるんじゃないかなと想像。
ある意味「THANX」のテーマの方が愛内さんらしい終わり方だったような気もしますね。ありがとうの感謝の気持ちを込めるって意味でも。
そのテーマを前作でやってしまったから、ラストアルバムに相応しいアルバムにするためにこうなったのかなぁ・・・と勝手に思ったりしています。
今作はオリコンTOP10入り出来たということで・・・THANXでのTOP10落ちが悔やまれるところですねー。
A.I.RはDeep Freezeはとても好きですし、INFINITYやdouble heartedあたりはシングルでもいい位ですし。
今回嵌れた曲がHANABI以外にないんですよね・・・
MAGICはわりと今までに無い感じで好きだったですし、入れても良かった気がします。
バラードといってもFriendみたいな良曲やForever youみたいな変化をつけたものだったら歓迎なんですがねー・・・
まあこのあたりはもしかすると前作との兼ね合いもあるのかもしれないですね
THANXは発売日的な問題もあって残念でしたね・・・(例年激戦の3月末なので)
楽曲・テーマ・統一感更にはジャケットもすべてよかっただけに本当に惜しいです。