Humoreske(小噺ひとつ)

ここでおひとつ、小噺をひとつ。
フモレスケはユーモアからきたことば。

鴨飯

2007-10-27 | 食い道楽の噺
仕事場と家がご近所のMちゃんと、
前から行ってみたかったポルトガル料理
マヌエルシュラスケリアに行ってまいりました。

名前、覚えられません(苦笑)

この店は、音楽祭でお仕事したIさんも、
会社の同僚Bさんもオススメの店で、どこにあるのか
ずっと分からなかったんですが、ようやく見つけ、
遅い時間からだったけど、入れてもらえました。

5~6組くらいしか入らない小さなお店ですけど
厨房が見えて、炭火焼の様子も見られます。

オーダーしたのは、以下の品。
・ガスパチョスープ
・本日のスープ(ジャガイモのキャベツ入りポタージュ)
・バカリャウのコロッケ
・茹で野菜のサラダ
・鴨ご飯

私はショッパナから、ポルトーワインを
オーダーして、久々のこの味に、一日
ぱっとしなかった(色々あったけど)気分に
一服の幸福感を頂きました。

甘いワインはあまり好きじゃないんだけど
(ただでさえ、赤ワインは、酔いやすいので)
ポルトーワインは、好き。。。香り・・・というか、
アロマ的に好きなんだと想います。
で、写真がそうなんだけど、こんなちっちゃこいので、
お料理に間に合わず、赤グラスを追加。こちらも
香りはポルトーワインに似ていましたが、お味は
非常にライトでした。。。

Mちゃんも私もスペイン料理が好きで、
よくこれまでも一緒に食べに行っていましたが、
スペイン料理に比べてポルトガル料理は、やさしい
家庭のお味です。

ガスパチョひとつとっても
スペイン料理(銀座エスペロのものと比較)は、
トマトとかキュウリとかセロリをミキサーで
ペースト状にしたドロっとした食感のものに
塩コショウオリーブオイルを加えているのに対し、
ポルトガルバージョンは、韓国の水キムチみたいな
さらさら感。野菜のエキスだけを吸い込んだスープは
イタリアンパセリとセロリの香りでサラサラで、
お口にふくむ度に爽快感が漂います。

ヴィシソワーズ好きな私も幸せ満喫で
風邪引いたら食べに来たいと思ったじゃがいもの
スープは、キャベツの甘みを含んでいてとても美味しい。

バカリャウのコロッケとは、ポルトガルでは
ない家庭はないというくらい、常備品の
干した鱈を入れてジャガイモに混ぜたコロッケ。
ポルトガルのコロッケは日本のコロッケの源。
ポルトガルのおふくろの味なんだそうです。

茹で野菜は、絶妙な塩がきいており、オリーブオイルを
つけて頂きますが、塩梅が上手で、大根と人参と
キャベツは、それだけでただならなかったです(笑)

ほんとは炭火焼が名物なので、そこでお肉料理
を頼むべきところなんでしょうけど、もうお腹は
すでにいっぱい。お隣さんが頼んでいるのを横目で見つつ、
次回に持ち越し。。。

で、シメは、、、

前回紹介した衝撃のうにどんぶりに続く感動の一品。

鴨ご飯。。。

パフパフ、ドンドンドン!!!きゃ~~~!!!

旨味ぎゅーーーーーーな、焼きご飯。。。
鴨だけの旨味?もう解明できない、でも美味しい、
こってりもしてなくて、でも食べ応えはあって、
興奮感動のあまり、写真を撮り忘れました。。。


こ、これはもう、ポルトガル、行っとく?な、
感動に出会ってしまったわけなのです。

スペインのガーリック、オリーブオイル、バリバリの
強いお料理も、素敵ですが、毎日食べたいかって言われたら
ポルトガルかなぁ。。。

そういえば以前Tさんがポルトガルに行った時に
お土産にポルトーワインとファドのCDを買ってきて
くれましたけど、お店にはファドより
もう少し軽めの音楽が流れてました。

ファドは、もっと下町の音楽、もっと暗くて、、、、
というお店の人の話を聞きながら、
「エディットピアフ」の映画のシーンを思い出し…


次へと続く。

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