Humoreske(小噺ひとつ)

ここでおひとつ、小噺をひとつ。
フモレスケはユーモアからきたことば。

さよならさんかくまたきてごちそうさま。

2008-04-26 | 食い道楽の噺
3月末には、「さぬきうどん」のお店が閉店してしまいました。
その前には、おいしい「スパゲティ」屋さんが閉店してしまいました。

そして、今日また、おいしい「坦々面」を食べさせてくれる
四川料理のお店が閉店してしまいました。


元の職場のランチや夕食によく通っていた店が何軒か
街の再開発に伴い閉店していきました。
私が勤めてるころからも、古いとんかつ屋さんが消え、
まあ、あってもなくてもいいけど便利だったファミレスが消え、
ギリシャ料理の店、カレーうどんの店、ドライカレーの店
などなど、次々と消えては、チェーン店系の店が
表れたり消えたり。栄枯盛衰の激しい土地ではありますが
まあ、その中でも消えてはほしくない店がいくつかあるわけです。

いつも紹介する「つくね」、「花どん」。
洋食やさんでは「ケルン」、「平五郎」。
「つくね」とはまた違う魅力のやきとりや「とり安」。
お蕎麦屋さんでは雰囲気のある「砂場」。
そしてうどんは「さぬき富士」で、中華は「新喩園」でした。

今日はその「新ユ園」さんが最後の日で、元同僚で
集まったのです。4分の3が虎ノ門退職組み。この1~2年の
出来事だけど。思えばずいぶんと変化したのよね。

写真は、ここの名物「パーコー坦々麺」です。
実は今日はもう閉店日で「限定メニュー」しかなくて
これは食べることはできなかったのだけど、4月頭に
閉店が分かった時に駆けつけたときに私はありつくことが
出来たときの写真です。記念にぱしゃり。

食べやすい本格四川といった感じで、
辛いけど、どれも味はよかったんですね。
おばちゃんたちの威勢も良かったし(笑)
なんか、むしゃくしゃ仕事ですると、「カライ」もの
食べて燃えて午後に挑んだ(たまにお腹が熱くなりすぎて
仕事にならないことも)ものでした。

食事中、奥の貸切部屋から出てきた集団の中に
ハッとしました!!!


ねむの木学園の宮城まりこさん!!!!ではありませんか!!!!

あっと大声出してしまいそうになってる顔を
お店のおばさんが見つけてくれて、一緒に写真撮りましょう!
と言ってくれて、まりこさんにご挨拶。
「わたしはここが出来た時からのおなじみなのよ」と。

「あの、わたし、ねむの木学園にお邪魔したことがあります。
 演奏をさせていただいて、ほんめつとむさんのおさかなの絵を
 今も大事に持ってます。宝物です!」と言ったら

あったかい手でくるむように私の手を包んでくれて
「まぁ、ほんとう?ありがとうございました。こんなところで
 もいちど会えて、うれしいわ。」と
深々と頭をさげてくれました。
いえいえこちらこそ~~~~~~!!!な感じで、
ああ。おかあさん~って気分になりました。

で、お店の人が写真を撮ってくれて
「虎ノ門で働いてるOLさんなのよ~」とまりこさんに
紹介してくれました(実際は退職したんですが)。
で、撮った写真は送るからね~と。マジですか!!
ありがとうございます!!って感じで、持っていた
メッセージカードにお店宛に、感謝のメッセージを
書いて、店員さんに渡してお店にバイバイしました。


こうしたココロの通うお店がなくなって、
マニュアル化した店が増えるのは悲しい悲しいことなんです。
食と音楽とは、「空気」だから、店の人の心もまた
大きく影響するものだからね。

舌の思い出ってのは、意外と消えないものです。
辛くてひーひー言いながら、(時々口内炎にしみながら)
山椒とカレースパイスと唐辛子のびりびりの坦々麺を
食べたあの日を、これから懐かしむことになるのかと
思うと、寂しい一夜となりました。


さて、元職場には、私の後任に2人。それから
アシスタントとして働いていてくれたたんころりんさんの
代わりにも2人。実質人が増えたんだそうです。
増やすお金はないって言われ続けて4年。。。
なんじゃぃそりゃって、ちょっとばかり憤慨してしまいました。

もちろん、バイトさんや外部スタッフの人が
いつも力を惜しみなく貸してくれて、ひとりでは
なかったけれどね。それでもひとりでやらなきゃいけない
局面は多かったから、毛穴全部からやるせないエキスが
出てきそうになりながら東京タワーが消えるのを見つめたり、
空が白んでくるのを見ながらようやく床に入る日もあったわけで。
上司はそれも知らん顔だったわけで。

と。今NHKでこの歌がながれてきました

悲しくてかなしくて とてもやりきれない
このやるせないもやもやを だれかに告げようか

昔よく残業中にあたまに巡ってましたね。この歌(笑)

あとは「だのにーーーなーぜーーーはをくーいーしーばーりー」
の歌(笑)タイムリーだなぁ。


今がしあわせかという答えを出せるのは、未来の自分だけ。

と、誰かが言うてましたけど、
よろこびもかなしみも幾年月で、
たぶん、たくさん、いろいろ感じた方が、オモロイ人生に
なると思うしかない。。。orz...


そこで甘やかされなかったから、責任も生まれたし、
人とのつながりも深くなったのだと思うっきゃないわけで。

いつになっても、自己肯定はへたくそで
なのに一生懸命言い聞かせてて、


がんばるのも、ほんと、ほとほと、たまに
つかれますね。


あかん。こんなんじゃ、風邪引くぞ。えいえい。

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