SORA日記

~GME犬(肉芽腫性髄膜脳脊髄炎)ルークの闘病日記+脳炎の勉強記録~

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脳炎以外の病気や調べたこと

2011-01-01 | お勉強

看護するのに役立つこと

2011-01-01 | お勉強

ここには病院の先生からのアドバイスと
看護しての経験(人間も含む)から役立つことを書いています。


①脳圧を薬以外に下げる方法
薬の力を助ける為に、横になっているとき頭を30度上げておく(アゴまくら)をする。
てんかんを起こした時、とても有効(先生のご意見)

②脳圧の薬を助けるアプローチ
脳圧降下剤を飲んで2時間は水を与えない。体全体のむくみを取ると脳圧が下がりやすい。

③水の種類
利尿剤などの薬を飲むと脱水が怖いので、吸水しやすいポカリ薄め水なんて思ってしまうのですが、脳圧を下げたほうがいいので、ゆっくり吸収できるほうがいいです。
ルークにはゼリーにしたお水をあげるようにしました。
おなかの中の体温で溶けるので、最適。お医者さんにも評価されました。
もちろん摂取量と時間の把握は必要です。


水ゼリーの作り方
もともとは、嚥下(えんげ)障害の高齢者に提供していたものです。
100ccに3gのゼラチンが一番、むせにくい硬さと言われています。
ルークの場合は誤嚥の心配はないのですが、三叉神経の障害が若干あり、口がパクっと閉じにくかった為、フルフルのゼリーにしたかった結果100ccの水に1gのゼラチンの配分で作りました。


④脱水症状でもやっぱり、脱水症状は体にものすごいダメージなので脱水症状を知っておく。
口の中の潤いがなくなる→皮をつまんで持ち上げて戻りが悪い→毛ぶきが悪くなる→目の下がくぼむ→目の下から白目をむく(第3眼瞼)→意識障害
※ちなみにごはんの種類によって、水分量が異なります。缶は1/2が水分。
 また生命を維持する最低な水分量は体重×60㏄(先生に教えてもらいました。)

さらに、また、不感蒸泄というのも把握しておく必要があります。
不感蒸泄とは、口や鼻から、呼吸で水分を失うことで、気温に左右されます。
人間も夏の方が汗をかきやすいですよね。気温と水分のバランスを考えるのも大切です。

⑤尿量の把握
おしっこの量を把握しておくと、脱水も脳圧の上昇も数値的に不安を減らせます。
ペットシートを計ってましたが、慣れると見た目から尿量が大体わかるようになりました。これも、時間を記録できるとより安心です。


⑥脳圧が上がる時間帯
雨の前の日・・・気圧の変化が影響しているみたいです。
また、9:00・11:00・22:30・3:30(これは、高齢者の介護をしていた時の経験測ですが、体調を崩したり、亡くなったりする魔の時間です。)
実際ルークが苦しんだ時間でもあります。(昼間は比較的血圧・脳圧変動が穏やかだと思われる)

⑦薬の飲ませ方
薬は普段から、上下関係を気づいていれば簡単です。日頃から行っている、歯磨きや歯石取りなどができるというベースにあると楽ですが、簡単に飲ませるコツがあります。
コツ1.上唇を少し口の中に巻き込む
コツ2.なるべく舌の付け根の方に薬をおく
コツ3.薬を入れたらマズルをつかみ喉をなでる
コツ4.ぺロっとするまで、マズルを離さない(参考動画はコチラ

⑧チアノーゼ
簡単にいうと貧血状態。原因は人間と一緒ですが、実家のワンコは心臓が弱く、緊張するだけでチアノーゼを起こす子だったので、精神的要因もあると考えた方がいいですね。
チアノーゼかどうか調べるのに、私は真っ先に歯茎をみます。できれば、歯茎を触って温度や唾液の量をチェックします。


⑨薬を飲む時間
薬は飲む時間が指定されていなければ、朝飲む方が効果が期待できる。(医者談)

⑩脈拍測定
小型犬60~120/分 大型犬60~80/分
足のつけ根の内側にある動脈に、3本の指を揃えて数える


⑪呼吸測定
小型犬20~30回/分 大型犬10~15/分


⑫看護するのに役立つ道具

錠剤カッター
隣にあるステロイド5mgも1/16にまでできる。




GMEとは

2011-01-01 | お勉強




①脳炎とは

脳に炎症や脳全体が腫れることにより、頭の中の圧力が高まった結果、いろいろな症状がでてくるものをいう。

生命が危険になることもしばしばある、非常に重篤な疾患です。主な症状はけいれん・マヒ・運動障害。

ルークの場合、脳圧が上がった結果、脳の中の前庭という場所が侵され、認知症のような症状がでました。

(反時計回りの旋回運動・下半身の震戦・けいれん発作など。

②脳炎の種類

壊死性白質脳炎(ヨーキー脳炎)=NME 

壊死性髄膜脳炎(パグ脳炎)=NLE

肉腫性髄膜脳脊髄炎=GME 

犬ジステンパーウイルス性脳炎
 

このうち、肉腫性髄膜脳脊髄炎は、もともと自分が持ってた細胞に異変が起きる為に起こる。

小さなコブ、あるいは腫瘍のような塊(肉芽腫)ができて、自分自身が攻撃をしてしまう自己免疫性疾患。

眼型といわれ、視力障害を起こすことが多い。

その他、単発にできるもの(焦点性)、あちこちに病変ができるもの(多病巣性)がある。

脳内のどこに発症するかによって現れる神経症状が異なってくる。

ルークは、MRIの画像と症状から、肉腫性髄膜脳脊髄炎と診断されました。


参考HP:Petwell


http://www.p-well.com/health/clinic/dog/dog-tenkan3.html