SORA日記

~GME犬(肉芽腫性髄膜脳脊髄炎)ルークの闘病日記+脳炎の勉強記録~

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NME(壊死性脳炎)のワンコのおはなし①

2011-01-01 | みなさまからの投稿
脳炎と言っても、GME(肉芽腫性脳髄膜炎)NME(壊死性脳炎・パグに多いことからパグ脳炎と言われることも)水頭症 脳梗塞など多様で、また脳のどの部分を障害を受けたかによって症状が異なります。

そこで、今回メールにてルークを応援してくださるpapinaさんよりお許しを頂きましたので、papinaさんが経験・体験されたNME(壊死性脳炎)のワンコのご紹介をしたいと思います。
papinaさんの経験がいつかきっと、脳炎ワンコママの役に立つと思います。

papinaさんは、脳炎で1週間も経たずに逝ってしまう子がいて、それを受け止められず、後悔して、自分を責める飼い主さんがいるけれど、それは飼い主の責任ではないと思っておられます。
その為なら、私の書いた物を使ってくださいとのことでした。



プライベートな事以外はなるべく原文で載せますね。


私の愛犬が発症したのが、一昨年の10月。。。
それは、いきなりやってきました。
急に走りまわり、痙攣発作が来たのです。
正直、何が起こったのかわかりませんでした。
てんかんかと思ったのです、そしててんかんであれば良いと後になって
どれだけ思ったことか。。。

MRIを2回撮りました、しかし肉芽腫か壊死性(いわゆるパグ脳炎ですね)か
わかりませんでした。最初は、肉芽腫であろうと言われました。
でも、お正月明けに2度目のMRIを撮った時脳溝(脳の溝の部分です)
そこに炎症が起きていたので、やはりどちらかわかりませんでした。

全身麻酔をかけてMRIを行うので、脳髄液を調べることも可能でした。
しかし、現在の獣医学では脳髄液を検査してもいわゆる可能性でしか
結果は分からないということ、そして何よりもどちらの病気にしても
完治の可能性はないとの事で、私達家族はそれを望みませんでした。

MRIを撮るだけで、あの小さな身体には負担が大きいと考えたからです。
それから、薬は脳圧を下げる水分のお薬、発作止め、シクロスポリン
それに頓服で発作止めの座薬を使いました。
でも、一度発作が起きれば座薬も効果はありませんでした。

発作は、気圧とも関係がある様でした。
発作が起きると失禁に便も漏れ出ました。
発作が起きたら、まずタオルでくるんで「大丈夫大丈夫」と自分にも
言い聞かせるように、抱きしめました。
それでも、ずいぶん違うんですよ。

一番怖かったのは力を入れすぎて舌を噛み切ることです。
何度かあった発作で舌は形が変わっていました。
ひどい時には舌を縫わなければならない程の大量の出血を
伴いました。その頃は、何かを噛ませて舌をかませないと言う知恵が
なかったのです。それから何度目かの発作の時に、何かを噛ませること
で舌を噛み切ることがないと学びました。
最初は、しゃもじ、とにかく手近にあるもので代用したのです。
それから、ゴムベラを使うことを思いついたのです。
でも、使うことなく・・・あの子は逝ってしまいました。

レンタルの酸素室も使いましたし、チアノーゼが出ているときは携帯用の人間用の酸素がありますね。
あれも使いました、そのままでは、嫌がってしまうので
ビニール袋に頭を入れ、そこに酸素をいれるのです。そうして使いました。