瀝瀝(れきれき)散歩道

瀝瀝というのは「水が音をたてる様子/風が音をたてて吹く様子」つまり、「ありのままの風景」ということでしょうか。

一見、怖そうだけれど優しい

2018-04-30 19:15:59 | 日記


ゴールデンウィーク突入ですね。
どんな連休になるでしょうか?
先日、皇居の周りを散策しましたが、、
東京にもこんな素敵なところがあるんだ、と思うような公園がありました。

さて、先週、4月のクラスが終わりました。
今回はちょっとだけ、緊張しました。
最初の授業の時、見かけがこわそうな人が数名いたからです。
私のクラスは学生さんたちが全て50代という一般では想像しにくいクラスです。

授業はおよそ1ヶ月で終わりますが、終わる頃には
実は怖そうに見えた学生さたちは
「一見、怖そうに見えただけで」本当はとっても優しい人たちだ、ということがわかりました。

第一印象とは
「初対面のときに相手に抱く印象」のことですが、人間関係を作る上で、第一印象はとても重要な要素といわれています。
心理学では初頭効果と呼ばれ、第一印象がその後のその人の評価や好感度を大きく左右することが分かっています。
(参考:メラビアンの法則)
第一印象が悪くなると、挽回するチャンスが巡ってくる可能性は低くなる、という人もいます。
ですから、
確かに第一印象はいいに越したことはありません。

しかし、第一印象はただの「印象」でしかないとも言えます。
人の付き合いは長い時間をかけて育てていくものだ、と考えれば、挽回のチャンスがない、なんて言い切るのは
どうかな〜、と思うのです。

主人に大学時代、初めて会った時
「なんて、暗い人なんだろう」と思いました。
1年以上、親しく口をききませんでしたが、結局は大学を卒業してすぐに結婚してしまいました。

私が尊敬している友人の第一印象は
「すごく変わった人」です。
目つきがちょっと怖く(悪く)、最初の頃、なるべく視線を合わせないようにしていました。
ところが相手も私のことを
「変わっている!」と思っていたみたいです。

数年のうちにとても仲の良い友人になることができました。
その友人との関わりの中で、「話してみたら意外にもいい人じゃん!」ということになったからです。

「たかが第一印象、されど第一印象」ですね。
もし他人からちょっと怖そうに見えてるんじゃないか、と心配している人は下記のことをチェックしてみてくださいね!

◇おおよそ無表情である
◇極端に口数が少ない
◇視線が鋭い
◇口調がきつい
◇リアクションが薄い

気になる項目があったら、まずは「ほどほど」になるよう心がけてみてください。
ちょっと変化が起きるかもしれません、、、。







微妙な関係

2018-04-22 08:22:46 | 日記



意味深なタイトルですね。
でも確かに意味の深いお話です。

大学での1回目の授業での講義の一部です。

最近、頻繁に日本とお隣の国々の微妙な関係が話題になりますが、
北ヨーロッパの国、スウェーデンとフィンランドの関係もかなり微妙です。

そう言われてみると
他にも結構微妙な関係の国があります。
例えば、私が行ったことのあるカンボジアとタイ。
アンコールワットの遺跡の中にもタイに占領されるカンボジアの絵が描かれています。
ここは王様が変わるごとに宗教も変わった国です。
仏教になったりヒンズー教になったり、そこで複雑で美しい文化が生まれてきます。
今でも国境地帯では小競り合いが続いて、時々戦争状態になるのだそうですが、、、
タイ経由でカンボジアに入る航空路線は毎日、数本運行されています。
面白いですね。





さて、お話を元に戻して、スウェーデンとフィンランドですが、
息子(シャンシャンブラザーズの長男)がまだ小さい頃、
私の学生のスウェーデン人がクリスマスのプレゼントを持って我が家にやってきました。
そして、息子にプレゼントを渡し、サンタクロースの住んでいるラップランドのお話をしてくれました。

フィンランドはサンタクロースの国として有名ですが、私の学生は
「サンタクロースはスウェーデンの北のラップランドに住んでいるんだよ」と息子に言うのです。
私が「サンタクロースはフィンランドでしょう?」と聞くと
真顔で「ラップランドは氷ばかりだから、国境はないのです」と答えました。




というわけで、長男はずっとサンタクロースはスウェーデンにいる、と信じていました。

どうやら、昔々、スウェーデンはフィンランドを侵略し、
(と、フィンランド人は思っていて、スウェーデン人は侵略だと思っていない)
フィンランド人は苦しい日々を送ったようです。

スウェーデンとフィンランドのアイスホッケーの試合は
相当な激しさで戦うそうです。
それはまるで日本と、かの国のサッカーの試合のようだと、元学生は言っていました。




初めてイタリアに行った時、旅行会社の人がフィンランドのフィンエアでヘルシンキに行き、そこで乗り換えた方が楽ですよ、と教えてくれました。
なぜなら、空港が適度な大きさでイギリスやドイツ、フランスの飛行場より乗り換えがとっても便利だからです。
その話を私の学生にしたら、「今度は是非スカンジナビア航空に乗ってください」と訴えていました。

スカンジナビアエアはノルウェー、デンマークなど北ヨーロッパの国と一緒にスウェーデンが作った航空会社です。
フィンランドは絶対にスカンジナビアエアには加入しないと決めていたんでしょうね。

歴史が生んだ微妙なこだわりが、ここにもあるようです。




写真は右から私、元学生のPさん、息子のシャンシャンブラザース兄、Pさんの息子さん





専門家のセカンドキャリア

2018-04-10 11:42:30 | 日記


新年度と同時に、桜が🌸散ってしまいました。
でも、春ですね。
香りよい、様々な花が次々に咲いてなんだかとっても嬉しいです。





さて、先日、元劇団四季のソリストで、四季のミュージカルのトップをほぼ経験されたアーティスト、井上智恵さんのサロンコンサートに行ってきました。

東京芸大の声楽科を卒業された本格派のアーティストです。



サロンコンサートはお客様とソリストの距離が近く、力強い高音も繊細な低音もクリアに聞こえてきます。また、ソリストの感情がこもった視線まで、よくわかり、女優さんたちは、目でも演技しているとは、このことだ、とわかります。
井上さんは可愛くてすごい、実力も経験もあるアーティストです。

井上さんは数年前に劇団四季を退団、現在はコンサート活動をしながら、所属をワイズスポーツアンドエンターテイメントに移し、高齢者やアクティブシニアに音楽を通しての健康作りの指導、活き活きと活動しています。



まさに人生のセカンドステップに入った井上さんです。確かに井上さんは実力、実績があります。それにきちんとしたキャリアプランを立てて活躍されています。
でも、これは井上さんだけに起きる奇跡ではありません。誰でも準備すれば、セカンドステップの可能性は大きく広がると思います。

ぜひ、それぞれが持つスキルや能力を活かす計画を立ててみてください。