いかがお過ごしでしょうか?
カンボジアから帰国し、また元の生活に戻りました。
さて、私は今、
日本を代表する大手通信会社でアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)の研修を担当しています。
横文字でちょっとわかりにくい「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)」ですが、
これから再就職する人には知っていてほしい言葉です。
他の言葉で言い換えると、「悪気のない思い込み・決めつけ」
「無意識のうちに物の見方や捉え方がゆがんでいる」というところでしょうか。
偏見とは、自分の経験や知識などに基づく否定的な感情や評価を意味する言葉です。
例えば
ある会社の人事課長は求人に応募してきた「群馬県の女性」の履歴書を見て
「ああ、この人は群馬県の女性か」
ふと、群馬県の女性=かかあ天下と空っ風 という言葉を想像しました。
課長は、「この人、群馬の女性だから、きっと気が強いんだろうなあ」と思います。
課長は悪気はないのですが、「アンコンシャスバイアス」無意識の偏見を彼女に抱いている恐れがあります。
「気が強い人より、優しい人のほうがいいかな」と、公平であるべき採用に要らぬ考えが入り込む、、、
これは困った管理職、ですよね。
例えば、
男は細かいことにはこだわらない、女性は細かいことまでこだわる
中高年の社員はパソコンが苦手
最近の若い者は根性がない
女性は出しゃばらないほうがいい
この仕事は若い人には任せられない
上記はアンコンシャスバイアスの例です。
でも、本当にそうだとは限らないですよね。
ただ、これを書いている私も結構「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)」で人を見ている時があると思います。
「経験のない人にはこの仕事は無理」なんてね、、もう❌です!
アンコンシャスバイアスは企業のダイバーシティを阻害するもの、つまり多様な人々を受け入れる、ことを
妨げる要因の一つである、と位置付けられています。
またハラスメントとも密接な関係があります。
「自衛隊で車を運転していた人は運転手の仕事が向いている」
これはなかなかいい感じです。
(でもこれもアンコンシャスバイアスの一つです)
確かに自衛官の運転は慎重で、無事故無違反、すごい人が多いです。
だから、採用決定! やった〜!
でも、ある運輸会社の管理職の人は言います。
「すぐやめちゃうんだよね〜、自衛隊の人は、、」
こんなアンコンシャスバイアスがかからないようにしなくてはなりません。
確かに、民間の会社の運転手さんは、運転の他にも色々な仕事があります。
荷物も自分で揃え、自分で車に積みます。
「車長」さんもいないので、運転の他に仕事が多々あります。
目的地に着けば、荷物を下ろし、書類も作らなければなりません。
運転は運転でも会社ごとにやり方は異なります。
自分の行きたい会社の運転手はどんな仕事をするのか、それを是非探ってもらいと思います。
アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)という言葉、ちょっと頭の隅に置いといてくださいね。