瀝瀝(れきれき)散歩道

瀝瀝というのは「水が音をたてる様子/風が音をたてて吹く様子」つまり、「ありのままの風景」ということでしょうか。

お台場散歩〜オリンピックとか、仕事とか

2021-04-20 14:29:32 | 日記


テレワークは自分で時間を調整できるから、とても便利な時があります。
今日は家を出て、お台場のカフェで仕事をしています。

相変わらずきれいで静かな海です。レインボーブリッジも青空に映えています。




東京オリンピックのボランティアのシフトが決まりました。
ちょっと悩むところです。
多分、私が日本で見ることのできる最後のオリンピック。
どうにか関わりたいと思っていました。

私は高校時代ハンドボールをしていたので、代々木のオリンピック会場(主にハンドボール)の要人接待(通訳)となりました。
2002年のFIFAサッカーワールドカップ(中国代表チームの役員担当)以来の国際的なイベントです。

昨年だったらもっとよかったのですが、、、。

シフトを見ると、夜中の12時まで拘束されることもあります。
年齢も年齢、、、コロナウイルスの変異型も流行の兆し。還暦を過ぎているわけだし、
どうしようかなあ、、、

周りの人は「まだ辞退していなかったの?」というのですけれど、、、、



悩む〜

鬼とコロナウィルス

2021-04-05 16:29:51 | 日記


1984年、初めて中国の上海、北京、広州を訪れました。
もう悠久の昔ぐらい、、のお話ですね。
それから仕事で300回ぐらいは中国に行ったと思いますが、、、、
中国では異文化体験というのか、すごい刺激のある時間を過ごせました。
もちろん、いい思い出も悪い思い出もありますが、、、、

ある時仕事で、中国側のスタッフと一緒に市場に行きました。
その頃、あまり中国語がわからなかったので、どこかに行く時は必ず、私担当の中国人が一緒に来てくれました。

市場は賑やかでした。
私がスタッフと日本語で話していると、ある中年の中国人が私を指差して、
何か叫びました。
それは、決してよい言葉ではない、とすぐにわかりました。
だって、その人の表情がそれはそれは恐い形相だったからです。

怒鳴り声を聞いて人が集まってきました。
スタッフは、とにかくそこから逃げようと必死でしたし、私は何がなんだか、ちっとも事情を把握できていませんでした。

その時、1人のおじいさんが、中国語で中年の男性に何か言い始めました。
おじいさんが道を開けてくれたので、私たちは小走りに市場の外に逃げ出しました。

あとで、中国人のスタッフが、その時の状況を説明してくれました。
市場で怒鳴っていた中年男性は、
「日本の鬼、出ていけ!お前は俺の家族を殺した」と私に叫んだのです。
日本鬼子、、これは日本人に対する蔑称です。
英語なら、昔、よく映画に出てきたジャップというニュアンスでしょうか、、

市場にいた人も戦争から40年近くが過ぎていたけれど、その言葉に刺激されていました。

「とても危なかった!」と中国人のスタッフは言いました。
仕事だから、仕方ないけれど、彼だって怖かったでしょう、、

あの時、逃げ道を作ってくれたおじいさんは何と言ったのでしょうか。

「この人が中国人を殺したのではない、そうだろう?戦争が原因なんだ、
戦争が悪いんだよ」

おじいさんの落ち着いた言葉は、その場をどうにか抑えました。

「すごい人ですよ!」
中国人のスタッフは、市場でのことを思い返して、言いました。

古い思い出ですが、鮮明に覚えています。
人の怖さ、歴史の重さ、偏見等を今でも考えさせられる出来事です。



(写真は新疆ウイグル自治区のホータン近くの村の市場)

さて、話は変わりますが、友人はニューヨークで働いています。
アジア人へのコロナウィルスがらみの偏見と差別、暴力などが増えているそうです。
ひとりでは出歩かない、万が一地下鉄に乗る場合は、車掌のいる車両へ、など
注意喚起のお知らせが来たそうです。
その一つの原因とされているのが「武漢ウィルス」という言葉です。
バイデン大統領はこの言葉の使用を禁止したそうですが、、、、

海外でのアジア人に対する偏見等のニュースを聞くと、
中国の市場で「鬼」と言われ、危ない目に遭ったことを思い出します。

私の周りでも、武漢ウィルスという言葉を数回、聴きました。
そんな時は勇気を出して、相手の人に率直に話をするようにしています。
(でもやっぱり、この年齢になっても勇気が必要です)

こんなことを書くと友だちを失うかもしれませんが、、、
差別を助長するような言葉を容認するのが難しいです。



https://careersg-oneonone.jp










人材育成〜真似して真似して大きくなる

2021-04-04 01:23:18 | 日記


中国で仕事をしていたのは遠い昔のことですが、、、
上司から一番最初に教えてもらったビジネスマナー、、、、
中華料理の食事のマナーです。

特に中華料理のオーダーはその人の「教養」がわかる、、ということで、
中国人のお客様を招いての食事の接待はとても「恐ろしく」感じました。





昔の話ですから
「乾杯の時は、相手よりグラスは低くする」
「料理は全て食べてしまってはいけない」
「魚料理の頭の位置に座っている人(主賓)と尻尾のところに座っている人(だいたいお酒の強い人)は
飲み比べをする」
と、日本とは異なる習慣を間違えないように、緊張しながら食卓につきました。
はっきり言って「食べた気がしない」のが、食事の接待です。





ウィットに富んだ、相手を持ち上げる会話、
笑顔、礼儀正しさ、、、
隣にいる上司や先輩の真似を徹底的にしました。
そして、上司や先輩たちも徹底的に教えてくれました。

人は生まれた時から「模倣」の天才です。
真似して真似して大きくなる!

わからない時は質問して、相手に率直に質問できる関係を築くことも大切です。

「ベストプラクティスベンチマーキング」
成績の良いビジネスマンはどのように仕事をしているのか、
活気ある職場は何をしているのか、
自分を大きく成長させるためには、そんなビジネスマンや職場の真似をするのが一番です。

真似して真似して、大きくなる。
戦後の日本もコピー商品をたくさん作り、そこから何かを見つけ技術大国になった、と聞きます。



新年度〜社会の激流に合わせた働き方

2021-04-03 11:40:23 | 日記


更新が遅れに遅れてしまいました。
あっという間に桜が咲き、今は散り際の美しい葉桜となりました。
新年度に入りましたね、、、。

毎年年度末から4月にかけては、大騒動のように前年度の総まとめ、新年度の準備とバタバタと「こと」が動いていきます。
小さな会社なのに、目の回る忙しさです。

そんな中での単発の授業「ソリューション・フォーカスト・アプローチ(解決志向)」
をオンラインで行いました。
カウンセリングの技法の一つですが、なかなか面白い手法です。

これまでは人の悩み事の相談に乗る時、
「どうしてそうなったのですか」「原因はなんですか」と
聴き手は悩み事の根源を話してもらおうとします。
そこから問題の解決方法を探ろうとするのですが、、、、
ちょっと暗くなり、涙も出たりする場面、想像できますよね。

一方「ソリューション・フォーカスト・アプローチ(解決志向)」は

「1日のうち90%ぐらい、暗い気分で落ち込んでいます」
「え、そうなんですねえ、じゃ、暗い気分じゃない10%について話してください」

「自分がなりたい姿ってどんな感じですか」

その理想の姿に向かって可能性やプランを見つける、
簡単に言ってしまうとそんな感じです。

世の中、激動です。鬱々とした気分になりがちで、「あの時ああしていればよかった」と悩むこともしばしば。
振り返りも大切ですが、そこにとらわれていないで、前向きに目標を設定する、というのが「解決志向」です。






じゃ、実際の授業はどうなったでしょうか?
これまでこうだったけど(という振り返りもあり)
これからはこうしたい(という明るい希望と目標あり)

明るい、明るい、、自分の「こうなりたい姿」を参加者が活発に意見交換しました。

誰でも色々あり、の現在ですが、こんな時こそ、前向きでポジティブにいきたいですよね。
私も色々学べた授業でした!


https://careersg-oneonone.jp