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近江商人 Lifelog

近江商人のライフログ、あるいは遺言状の下書き

Color me Shop! Pro

2005年02月07日 | インターネット
ペーパーボーイ&コーの新サービス「Color me Shop! Pro」を使って、ネタ程度にオンラインショップなど作ってみた。月額875円でオンラインショップ構築サービス・ディスク容量300MB付き。いやはやなんというか、すごいですよ。

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オンラインショップASPサービス「Color Me Shop! pro」は、ロリポップ!で提供しているショッピングカート機能の上位版にあたり、簡単にショップが作れるだけでなく、商品管理や決済方法の支援までと、初めてオンラインショップを立ち上げる方にも、非常に使いやすくなっています。

■無料トライアル30日間!お気軽にお試しください。
■専用サーバを用意する必要もありません!
■受注・顧客・在庫管理は管理者画面で一元管理!
■日別・月別の売上をグラフでチェック!
■上級者モードで、htmlもcssもデザインは思いのまま!
■ホームページ作成が苦手でも、初心者モードで簡単編集!
■ライバル店と差をつける!ポイント機能をご用意しました。
■この価格でクレジット決済対応!
■あなたが取得したドメインでお店を運営できます!
■ショップの更新情報をいち早くお客様へ・・・RSS配信!
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あんだけシンプルにセンスよく、でもって安くショップ機能が使えたら、プロシューマ~自営業者がネットで商売する垣根がガツンと下がるね。 んでもって、ポイントとかRSS配信とか店長日記とか、押さえたいとこちゃんとデフォルトで押さえてるんよね。

すごいよ。ペパボさん。

でもさあ、価格破壊ってあんまりいいことないんだよ。
ちゃんとバランス取ってやらないと、その業界でメシ食える人
の数減らしちゃうってことなんだから。

2005年

2005年01月03日 | インターネット
お正月である。一年の計など。

帰省してネットに侵された生活を離れ、滋賀の田舎で人々と普通に触れ合っていると、やっぱりネットってまだまだフツーの人の道具にはなっていないよね、ということを感じる。みんなもそういうふうに感じること、あるよね。
ネットでなんでも検索したりメール以外でネットコミュニケーションしたり、ってこと自体がまだまだフツーじゃないよねmixiやってる自分ってまだヘンコだよねw とか。

でも、徐々に加速をつけてネットがフツーになってきてるんだ、っていうのが、2004年に私が叫び続けてたことだった。2003年までにそのフツーじゃなさを勘違いしてたくさんの失敗を犯していたから、余計に2004年の「ネットのフツー化」を肌で感じた。

常時接続インフラのクリティカルマス超えも、CMSの一般化をはじめとするユーザ側技術障壁の低下も、プロ野球騒動に象徴される戦後経済最後の砦たちの崩壊と新勢力の社会的大企業化も、社会に出る前からネットに親しんでいた層が家計を司り始めているという時間軸も、いろんなことがいっしょになって、ネットをフツーのものにするスパイラルを起こした一年だったように思う。

では2005年はどうなるか。

「IT」呼ばわりされる企業株やら周辺の熱気やらがまたバブリっぽいにおいを発していることもあるが、今現在PC向けサービスとしてブレイクしている検索とネットコミュニケーションの周辺は定常飛行感が出て若干沈静化してきて、中後半にかけてケータイやTVといったノンPC向けのサービスが熱くなってくるんじゃないか、と予想する。

2005はRSSの年とか言ってる人多いけどちょっと現実感を超えて思考が行き切ってる感じするよね。なんだかビットバレーの悪い面っぽい、熱くなって世間が狭くなってきてる人の言い口っぽい感じがする。フツーの人から遠すぎるよ。

別背景として、ケータイパケ定額制普及とHDDレコーダーの一般化があるし、ドコモの開発費拠出端末の一巡や、家電サイドでもオリンピック景気の新三種の神器熱が冷めてきてまたネット連動やコンテンツやといった話題作り方向の消費刺激策を打たざるを得ない時期なこともある。

これが現実化する流れの中で、検索・CGM・ECの三軸に収斂されてきている今のネット業界の熱量と、家電業界ががんばるであろうノンPCインターフェースでのデバイス&サービス強化融合合戦と、主婦・一般層に「こういったものたち」が普及し始めている時間軸的背景とがないまぜになって2005年には日本発の新たな流れができてくれることを期待する。

それにはおそらく、日本的な強みを持っている重家電系企業群とUSの影響を色濃く受けたネット系企業群がちゃんと横に肩を並べてパートナーシップを組んでいくという異文化融合的なムーブメントが必要だ。そういうところに携わっていく人々にエールを送る。私もがんばる。

ポイントプログラムメモランダム

2004年12月17日 | インターネット
インターネット上でのポイントプログラムについて考えてみる。

今インターネットでポイントがひっそりとアツい。
楽天スーパーポイントをはじめとして、Yahoo!ポイント、ライブドアポイント、そしてはてなポイントといった各事業者が運営するポイントプログラムが活況を呈している(一部そうでないものもあるがw)。特に楽天スーパーポイントはANAポイントやTSUTAYAポイント、各社クレジットポイント等のリアル流通とのポイント相互交換を可能とすることによって、リアルの消費をネットの消費へと流入させる営みに尽力している。

そもそもポイントプログラムが有する機能は大きく3つのものに分かれる。一つは自社サービスの販売促進手法における還元貨幣としてである。「購入すれば●%のポイント還元」、「今ならポイント●倍」、「毎月●●ポイントでこの付加サービスが使えます」といったもの。ここにはユーザのポイント執行率がほぼ必ず100%以下となることによるプロモーションコストのテコの作用が働く点も見逃せない。

二つ目はそのポイントの蓄積によって自社サービスへのロイヤルティを高める顧客リテンション手段としてである。

三つ目は自社内の複数サービス間や他社サービスとの間のポイント交換による顧客相互融通手段としてである。

ポイントを活用する施策を行うときに、これらの機能を単一に機能させるだけではなく複合的に機能させることで、より効果の高い施策とする場合も多い。

ポイントプログラムというものはある種の信用創造であり、自社が運営する事業において発生する利益もしくは販売促進費を原資として行う「金融」である。この観点を持たずに単なる販促費としてポイント制を捉えるとその効果を十分に享受することはできない。

ポイント交換におけるオープン性の担保は諸刃の剣である。自社サービスの魅力が相対的に高ければ高いほど他社サービスのポイント原資が流入する(自社サービスでの消費が拡大する)が、魅力が低ければ逆に自社のポイント原資が流出することになる。このことを自社サービス強化の一指標として捉えることも重要な視点と言えるだろう。
また、リアル流通へのオープン性という意味での現金への還元も同様のことが言える。

ポイントプログラムはユーザのポイント執行に一定の期間・到達可能性によってコントロールする執行率を設定して、それを基準においた活用施策を実行する必要がある。

ポイント原資となる事業利益の中でもリアルの商流の代替として得るコマースにおける利益と、ネットの中でサービス・機能として完結する消費による利益とでは性質が異なる。


ポイント制は各ネット事業者がまず自社サービス流通貨幣として早期に導入するべきであり、その上で事業者間のポイント相互流通を可能とし、なおかつリアル商流におけるポイントや電子マネーとの相互流通を等価交換を原則に促進するべきである。なぜなら、そうすることでネットがリアル同等の経済圏となる上での最大の課題である「課金障壁」「小額決済」を克服する手段であり、かつネット社会が自らの価値によって生み出すことのできる通貨だからだ。


眠いのでメモ状態のままアップ。

インターネットの世間への影響

2004年12月15日 | インターネット
インターネットが世間に与える影響のことを考えてみる。

今の世の中、インターネットが当然のように普及して、局所的にはおじいちゃんおばあちゃんの世代までその存在が浸透しているようにさえ見受けられる。ブロードバンド回線は全世帯数の1/3まで普及し、5年前には考えられなかったレベルでインターネットのインフラ(=常時接続という本当の意味でのインターネットワールドへの窓口としてのインフラ)が浸透している事実は誰も否定することは出来ないだろう。

しかし、「インターネット」という語自体が意味するものは、ADSLとか光ファイバーとかいったアクセスインフラのことではなく、またYahoo!のようなポータルメディアサイトやOutlookExpressに表示される電子メールといった存在でもない。「インターネット」とは、これまで人がリアルや通信や放送や紙媒体といった方法によって行ってきた「コミュニケーション」(1:1や1:N、N:N含む)の全ての機能を包括し代替しうる手段であり、かつこれまでリアルでのみ可能であったあらゆる個人が参加可能な「場」としての機能(=コミュニティ機能)をも有する存在である。

このように考えたときに、改めて周囲を純粋な目で眺めてみると、実はまだまだインターネット本来のベネフィットが消費者の大勢の生活に影響を与えるものにはなっていないことに気づく。あるデータによれば、日本の人口のうちPCのキーボードを違和感無く使用できる人は2,000万人程度にすぎず、すなわちそれなりに自然な感覚でインターネットという場(本来のベネフィット全体を享受する状態)に参加可能な人自体が日本人口の16%程度であるということだ。改めて考えるに、IT先進層や主に若年層に対しての影響力は相当のところまで来ている事実に偽りはないが、「世間に」と考えたときの影響力はまだまだ充分なものではなく、むしろいまだ揺籃期そのものでしかないことを再確認する必要があるだろう。

現在のインターネット「先進層」におけるムーブメントとして、SNS・ブログ・Q&Aコミュニティといった常時接続時代に極めて合致する「場」型のインターネットサービスがもてはやされる傾向がある。しかしながら、これらはよく言われるところの「40万人のエバンジェリスト」らによって使いまわされている存在でしかなく、新たな技術・新たなサービスが出現しても、そのマーケットを見据えるマーケッターやコアユーザ、ステークホルダーたちがインターネット革命信仰の精神状態のままでその技術・サービスを扱っているうちは、本当の意味で「世間」に影響を与えることにはならない。なぜならそれは、インターネット「先進層」という閉じたコミュニティの中で「祭り」をやっては飽きることを繰り返しているに過ぎないからだ。

当たり前の生活感の中で他人のブログを読んだり自分で書いたりいるような人々は改めて理解すべきだ。「あなたは世間においてはインターネットへの親和度が異常に高い特別な存在なのだ」ということを。そして、もしそのような状況にあるあなたがインターネットに対してあなたの生活を変えてしまうようなインパクトをこれまでに受けてしまったことがあり、その状況にあなたが満足しているのならば、あなたのミッションは唯一つ。

あなたが感じたインターネットの「場」としてのベネフィットを世間の人々にお伝えすることだ。そうすることで、インターネットは初めて本当の意味で「世間に影響」を与える存在になる。

生後10年といわれるインターネット。産業革命以来の革命的存在という考え方をそのまま当てはめてもその時間軸におけるステータスは明快。 インターネットは今まだ揺籃期なのだ。

ウェブ・オブ・ザ・イヤー2004

2004年12月09日 | インターネット
「Web of the Year 2004」 受賞結果発表 -ソフトバンクパブリッシング

「Yahoo! Internet Guide(ヤフー・インターネット・ガイド)」が“今年のベストサイト”を
一般投票により選出するコンペティション『Web of the Year 2004』の結果。

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<新人賞>
1) Yahoo!知恵袋
2) おとりよせネット
3) livedoor Blog
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え?SNSものが入ってない?・・・
Yahoo!知恵袋て。。 同系のウェブQ&Aサービスでは「はてな人力検索」は2001年、
「教えて!goo」は2000年スタートで、Yahoo!知恵袋に新しいサービス力など全くな
いのに。この賞は毎年Y!のパブリシティ枠(2003がY!アバタ、2002がY!パーソナルズ)
とはいえここまでまるだしではソフトバンクパブリッシングのメディア性も知れたものだ。


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<話題賞>
1) 電車男
2) 冬のソナタ
3) 世界の中心で、愛をさけぶ
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これはまあこんなところか。 ゴッゴルとかなりきりTomyFebとかはないのね。


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<コミュニティ部門>
1) 2ちゃんねる
2) 価格.com 口コミ掲示板
3) Yahoo! 掲示板
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オールドメディアベースでの告知(組織票のことと投票はウェブだということはおいと
いて)だと、まだこんなものなんだね。ブログは事業者林立であることとブログそのも
のは各オーナーの所有という感覚のものなので上位にはこないのだろうが、SNSは
マス系ではmixiとGREEにほぼ収斂(家入さんらに失礼ですが)している中でも、この
場では上位に入らない、というのは意外でした。

こういったイベントに対してアクティブとなって票を投じた15万人というユーザクラスタと、
SNSに対してアクティブもしくは中毒化している10万人程度のユーザクラスタとは相当
に近似しているものだろうと考えていたが、どうやらそうではないらしい。
自分がマーケティング短視眼に陥っていることに気づきました。

ガラス張りの世界で

2004年12月07日 | インターネット
とてもアタリマエのことを書いてみる。

インターネットが経済社会に産み落とされて10年。この”インターネット”というものがもっとも我々にインパクトを与えたのは、程度の差こそあれ、おそらく「認知障壁の排除」の側面といえるだろう。

これまでの社会は個人であれ企業であれ、その芯たる部分が他人に認知される機会はほとんどなく、情報の秘匿性や閉鎖性がその個人の人間関係バランスのコントロールポイントとなり、企業の集客・雇用・利益の源泉となってきた。しかしインターネットの普及、特にコンシューマのITリテラシー・ネットリテラシーが階乗数的に向上しつつある21世紀に入って以降は、情報の所有価値や貯蔵価値はそれとは正反対に下降の一途である。

例えば企業の場合。それまでであれば外向けのマーケティングプレゼンテーションと内向きの経営管理とでアナウンスを適切にチューニングした上でそれぞれに対して情報流通の壁を築いておけば、それぞれの世界が隔絶した状態を保ち、勝手に収まりのよい経営が成り立ってきた。個人であれば、例えば家庭と職場とでは全く異なる顔で過ごしていれば、職場で不倫していても家庭は崩壊していても、双方に情報の流通がなければ表面上は何ら問題なく日々を過ごしていくことができた。

だがインターネットはそういった前世代的、日本的に言えば戦後的な情報コントロールによる二面性の生成を不可能とする方向に個や組織の有り様を変えて行っている。今さら今さら東芝のクレーマー事件や東電の内部告発、このところの木村剛銀行のごたごたを例に挙げる間でもなく、企業は自らの活動の全てを内外のステークホルダーやコンシューマに監視されている。

企業はいつ何時も自らの悪事に対する告発の可能性と、そのステークホルダーやコンシューマ自身が生成しコントロールするインターネット上のメディアにおいて流布され議論され結論付けされる恐怖に身を震わせながら経営を進めていかなくてはならない状況だ。悪いことを何一つしていないカイシャなんてまず皆無だけどとくに悪いヒト達の場合一層。

そんな状況の中で、企業も個人もが環境適応のための行動として選択できるのは、「オープン化」というスタンスと「性善説」という価値観しかないのではないだろうか。

発生したこと、実態たることはたとえ自分に都合が悪いことであったとしてもオープンにする。無駄にそれを秘匿することやその暴露リスクを怯えることの方がよほどコストがかかる。オープンスタンスを一貫すれば、個人ならばその一挙手一投足が、企業であればその構成員一人一人の些細な活動全てが、自らのスタンスをコミュニケートし外部情報をフラットに吸収するマーケティング機能を持つことになる。

そして性善説。オープンであろうとするときに、性悪にものを考えていてはあらゆるリスクヘッジに多大な人的金的コストをかけることになるばかりか、企業であれ個人であれ前例を超えた領域で何も行動することができずに、結果自らの成長を停止させ、その性悪の責任をとることになる。 もちろん、そもそも論としての「悪いことしたら絶対バレるんだから悪いことはしない」という意味での自己性善説という側面も含まれる。

インターネットの出現によってあらゆる認知障壁が排除されつつあるこの時代に生きている私たちは、カゴの中でいつとって食われるか恐怖に怯えながら生きていくのか、陽射しの美しいガラス張りの世界でありのままの姿で飛び回る生き方にするのかを、気持ちの持ち方一つで選ぶことのできる幸せな世代なのかもしれない。

ま、どっちにしても本当の自由を手に入れてはいないんだが。

SEMワンポイントチェック

2004年12月06日 | インターネット
受注を呼ぶ広告内容 -著者: アウンコンサルティング株式会社

検索結果連動型広告について、とてもわかりやすい整理が上がっていたので
ちょっとしたワンポイントチェック用にUP。

■クリック率(CTR)向上のために

* キーワードインサーション
-検索キーワードと同一キーワードを広告文に挿入するとキーワードは強調
 表示(ボールド)される
* 問いかけ
-例)「~はいかがですか?」
* キャンペーン、お得情報
-例)「締め切り間近」「期間限定」「無料」
* 信頼性
-ブランド力がある社名を明記

■コンバージョン率向上のために

* 商材、サービス名を具体的に明記する
* 金額を明記する
* エリアを限定する
-例)地域が東京に限定されたサービスであれば、広告文に「東京」というキー
 ワードを入れる。
* アクションキーワードを入れる
-例)「登録」「ダウンロード」「注文」などユーザーが誘導先で何を行うか、明記
 する。ユーザーに行動を示唆すると、従う傾向にあるからである。
* 広告文と誘導先ページの表記を統一する

はてなの急転直下

2004年11月03日 | インターネット
はてなへの住所登録の背景について(j.kondoの日記)
はてなの「正しい情報登録のお願いについて」の件(切込隊長BLOG)

つい1週間前に新潟中越地震へのすばやい対応を見せてユーザや世間からの
賞賛を浴びた近藤氏が激しく痛めつけられている。

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「はてな住所登録、正しい情報登録キャンペーン実施 ~12/31まで~」
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この度、はてなでは、ユーザー様にはてなをご利用いただくにあたって、必要
な登録情報項目として「住所」を追加し、「氏名」「生年月日」「性別」についても
正しい登録をおこなっていただき、
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※2005年1月1日以降は、上記登録変更ページに住所のご登録がないユーザー
様は、上記ページにて入力いただくまで、一時的にはてなをご利用頂けなくなり
ます。
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うぅむ。何かに脅されたか獲り憑かれたかとしか思えない早まった施策。。
しかも
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※このお知らせは重要事項につき、はてなからのメールマガジンを受け取らな
い設定のユーザー様にもお届けしています。
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これではスパム扱いも当然だ。

ネットコミュニティの健全化へのステップとして実名制を敷きたいと考えることは、
コミュニティ運営者として至極当然の思考だし、SNS(特にGree)の成長の中で
これを実現し始めている他人がいるとなるとあせりが出てしまうのも止むを得な
い心理で、これ自体を責めるのは酷かもしれない。

しかしながら、2ちゃんねるをはじめとする第2世代のネットコミュニティが匿名性
の麻薬をえさにしてネット先進ユーザを惹きつけ、善悪は別としてその成長を支
えてきたのは事実であり、その住空間に慣れたユーザにその延長線上で匿名
制担保のサービスを提供してきたはてながある日突然、「ぼくは匿名のひととは
つきあえないよ、いやなら出てってよ」という態度を示すのはあまりに性急すぎる。

やるならやるでSNS的実名利得のあるアドオンサービスの提供とともに十分な移
行期間をおいて実施するなり、ヤフオクの実名登録→有料化のステップのように
あくまでユーザを守るため、というような大儀名分ストーリー+実利を組み立て
た上でないと、ユーザは当然離れてしまう。

「まともに検索もできない父親を見て、低スキルな人にもインターネットを楽しめ
るように」という美談めいた性善思想で人力検索~ダイアリーとその分野を牽引
する「ユーザのために」なサービスを展開してきた近藤氏にとって、この件は大
きな曲がり角となってしまうだろう。

残念だ。性善思想はとっても共感できるのに。

願わくは、たとえ第2世代ユーザがはてなを去ってゆき、ユーザ数が激減したと
しても、初心を忘れずに「低スキルな人にも楽しめるインターネット」の実現を
目指してあくまでユーザ志向のサービス・事業を展開してほしい。

ちなみに私はちゃんと住所登録します。

地震への対応

2004年10月27日 | インターネット
新潟県中越地震に対するIT企業の取り組み

私は神戸の折の被災体験から、被災者の方々は時間の流れに伴い
人命→情報→水・食料→人手→物資→お金→住居
の順に興味・欲求が移っていくものと認識している。

地震から4日を経た現在は、そろそろボランティアの人手が最も
ほしい時期か。私自身が長期的にボランティアとして現地へ走れ
たら、とも思うがそれも妻子職業ある身では困難なことから、
今は自分にできる範囲で会社の手なども使ってアクションをとろ
うと思う。明日動くのだが、世間にはどのように映るか。
短絡的に見ると批判の的になるかもしれないが、社会貢献意欲の
薄い層の方々を一人でも多く被災した皆様への具体的アクション
に向かってもらうために、  まずはやってみようと思う。

ライブドアアダルト

2004年10月15日 | インターネット
アダルト事業に質問、配分時間には差も…ヒアリング (読売新聞)

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球場の改修計画など全般的な質問を行った前回とは異なり、事業内容
などに関して突っ込んだ質問が行われ、特にアダルトサイト関連で
両社の違いが表れた。
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はい。出来レース進行中。  記事配信元らへん。

でも堀江さん的には結果オーライ。

関連: ライブドアvs楽天 公開ヒアリング

権利侵害

2004年10月09日 | インターネット
海外邦人にTV番組録画送信、東京地裁が差し止め決定 (朝日新聞)

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NHKでは今回の決定を受けて、「このようなサービスは、事業者が放送番組
を録画するものであり、違法との判断が示された。放送番組は多数の権利者
によって支えられており、私たちの主張が認められたことは、デジタル化・
ネットワーク化の時代における著作権保護の1つの指標として意義深いもの
である」
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まあ、NHK&キー5局に権利問題で訴訟起こされたらどんな言い分があっても
ひとたまりもなくぶちのめされるのは当然なわけだが。。

このサービス、香港に勤務してる友人が「これ便利やわー」と言いながら使っ
ている話を聞いて、 ・・・まあ、確かにあり体に見れば放映権にも公衆送信
権にも侵害してないわなぁ、と思っていたらやっぱりあかんもんはあかんでし
た。保護寡占型放送市場の首脳陣の逆鱗に触れるような振る舞いをしてはろく
なことになりません。

でも文化庁はこれでまた新たに著作権概念の下に「複製幇助権」かなんか
っていう権利を設定したりするんデスか?

もうよそうよそうゆうの。。。。

Yahoo!BB光

2004年10月05日 | インターネット
ソフトバンクがFTTHサービス「Yahoo! BB 光」開始を正式発表

きた。
来るべきときが来たのだ。公共通信インフラ事業の役割終焉の時だ。

若いボクらはエバンジェリスト孫の築くインフラの上で踊る
リアリストになりましょう。
ITのバーチャリズム時代は彼が終止符を打ってくれたので、
後はちゃんとその後の時代を生きましょう。

通信バブル、ITバブル、終了!

デファクトスタンダード

2004年09月03日 | インターネット
米MS:「MSNミュージック」を開始し、音楽販売に本格参入 (infostand)

MacOSとWindows
LotusとMSOffice
NetscapeとInternetExplorer
RealとWindowsMedia

そしてまた。。

と、なるでしょうか? 

否。と近江商人は見ます。

ビルゲイツはいまだかつてネットサービスで勝者になったことがない。
彼らはむしろネット業界では、日本におけるNTTのように”新味のない巨人”
でしかない。
経営面でも守りに入り始めたMSには、刺激と創造を求め続けるネットユーザ
の心に応え続けることはできない。

少々観念的ではありますが、規模の経済性中心のハード~アプリ~インフラ
における競争と、ユーザを惹きつけるマーケティングセンスがモノを言う
ネットサービスでの競争とでは、ゲームのルールが違うのだということが
証明される良い機会となるのではないでしょうか。

資本に溺れて人の心を忘るる者久しからず、です´ゝ`