ヒロシです。100万円が当たるとですキャンペーン
so-netの光接続サービスのキャンペーン広告ですが、けっこうおもしろかったのでちょっと取り上げてみます。私はこの広告をgooのTOPページのバナーで見つけたのですが、個人的にあまりバナー広告にいい印象を持っていないため、めったにバナーを押すようなことはしません。ところがこの広告に関しては一消費者として自然と惹きつけられてクリックし、キャンペーンの案内をたどり、最後には応募して氏名・メアドまで登録する羽目になっていましたw
この広告キャンペーンの優れた点は下記の4点に渡っていると思われる。
①キャラクターの選定
②バナークリエイティブの表現方法
③実映像をFLASH化したサイトクリエイティブ
④ネタへのプロダクトプレイスメント
まず①のキャラクターの選定について。「ヒロシ」です。折からのお笑いブームがピークとなるタイミングが年末年始の正月特番時期に来ることを想定しての起用と思われるが、実際この年末年始に来て初めて彼のネタと顔と名前が一致した人が多いであろうことを考えると、タイミングとしても費用対効果の面でも好ましい。特にイロものを広告に起用する場合には、旬をずらせば逆プロモーションにもなりかねないだけに、時期の読みは重要だ。
②のバナークリエイティブについては、「いったい何のキャンペーンなのか」を認識させない表現となっているだけに賛否両論が別れるところではあるが、「ヒロシ」と「100万円」の存在のみをアピールすることで逆にクリック率を上げる効果を期待しているパターンであり、企画自体への自信の高さが感じられる。
③のサイトクリエイティブについては、ユーザのブロードバンド化率の増加に伴って可能となってきている手法である。過去にも実映像をFLASH化して表現したサイトは多く存在するが、どうしても実映像のリアル感とブラウザという枠で表現される様との間に違和感がありなかなか受け入れられないでいた。しかしこのキャンペーンでは、残像や遠近を上手く組み入れることと、音声をフレーズ毎に区分してメリハリをつけることでその違和感を低減している。
そして、④のプロダクトプレイスメントがこの企画のキモであると思われるが、これが旬のピン芸人の一発ネタに概念のみを組み込むという方法をとることによって、比較的上手く機能しているように思われる。プロダクトプレイスメントといっても、多くの場合は企画段階の主旨を逸脱してクライアントの意思が表に出過ぎるプロダクトウリウリ広告に陥って、結果キャラクターにまで迷惑をかけるというパターンが散見されるが、この企画でその点が回避されているのは代理店担当者かクライアントの担当者がいい壁の役目を果たせているからだろう。
今後このように、タイミングを得たキャラクター選定と優れた演出、ユーザ視点に立ってちょうどよいプロダクトプレイスメントの実践をなしたネット広告が多く出現して上手くブロードバンド/マルチメディア環境を活用していってくれることを期待する。
so-netの光接続サービスのキャンペーン広告ですが、けっこうおもしろかったのでちょっと取り上げてみます。私はこの広告をgooのTOPページのバナーで見つけたのですが、個人的にあまりバナー広告にいい印象を持っていないため、めったにバナーを押すようなことはしません。ところがこの広告に関しては一消費者として自然と惹きつけられてクリックし、キャンペーンの案内をたどり、最後には応募して氏名・メアドまで登録する羽目になっていましたw
この広告キャンペーンの優れた点は下記の4点に渡っていると思われる。
①キャラクターの選定
②バナークリエイティブの表現方法
③実映像をFLASH化したサイトクリエイティブ
④ネタへのプロダクトプレイスメント
まず①のキャラクターの選定について。「ヒロシ」です。折からのお笑いブームがピークとなるタイミングが年末年始の正月特番時期に来ることを想定しての起用と思われるが、実際この年末年始に来て初めて彼のネタと顔と名前が一致した人が多いであろうことを考えると、タイミングとしても費用対効果の面でも好ましい。特にイロものを広告に起用する場合には、旬をずらせば逆プロモーションにもなりかねないだけに、時期の読みは重要だ。
②のバナークリエイティブについては、「いったい何のキャンペーンなのか」を認識させない表現となっているだけに賛否両論が別れるところではあるが、「ヒロシ」と「100万円」の存在のみをアピールすることで逆にクリック率を上げる効果を期待しているパターンであり、企画自体への自信の高さが感じられる。
③のサイトクリエイティブについては、ユーザのブロードバンド化率の増加に伴って可能となってきている手法である。過去にも実映像をFLASH化して表現したサイトは多く存在するが、どうしても実映像のリアル感とブラウザという枠で表現される様との間に違和感がありなかなか受け入れられないでいた。しかしこのキャンペーンでは、残像や遠近を上手く組み入れることと、音声をフレーズ毎に区分してメリハリをつけることでその違和感を低減している。
そして、④のプロダクトプレイスメントがこの企画のキモであると思われるが、これが旬のピン芸人の一発ネタに概念のみを組み込むという方法をとることによって、比較的上手く機能しているように思われる。プロダクトプレイスメントといっても、多くの場合は企画段階の主旨を逸脱してクライアントの意思が表に出過ぎるプロダクトウリウリ広告に陥って、結果キャラクターにまで迷惑をかけるというパターンが散見されるが、この企画でその点が回避されているのは代理店担当者かクライアントの担当者がいい壁の役目を果たせているからだろう。
今後このように、タイミングを得たキャラクター選定と優れた演出、ユーザ視点に立ってちょうどよいプロダクトプレイスメントの実践をなしたネット広告が多く出現して上手くブロードバンド/マルチメディア環境を活用していってくれることを期待する。