二鶴工芸のきままなブログ

京都で呉服に金箔を装飾する金彩工芸の職人です。
仕事のうんちくや商品説明等きままな事を更新していきます。

白地に銀色

2022年10月06日 | 日記

二鶴工芸です。
加工で難しいのが白地での箔の発色です。
一般的に金色・銀色のイメージというのがあると思います。
特に箔よりも砂子(箔紛)を使う場合には気を使います。
今回は白地に銀紛(かなり微細なもの)で加工したいとの相談で。(※私の加工ではありません)
加工した時に銀ぽく見えて欲しいとのこと。
箔をそのまま貼ると銀には見えますが今回は加工上、箔を竹筒でつぶした砂子よりももっと細かい粒子の粉を使いますので発色がかなり変わります。
※箔そのものも発色の好みがあり、銀に少し金よりの色目の箔を使う場合もあります。
例えばアルミ素材のLG紛だと銀ねずのような発色になってしまいます。
銀素材の高砂の500メッシュでさえ発色がイライラとします。
そこで金属粉ではないですが、パール紛を使っていただきました。
金属らしい発色はないですが、加工後見せていただきましたが、見た目スッキリとした綺麗な色目に発色をしていました。
白地の発色は金色でも同じで気を使います。
ただ、箔をそのまま使ってほしいという依頼であれば、最初にこういう発色になりますよと了解を得てから加工します。



 



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