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レガシー・エンジニア(hsato)の日記です

予実がなければ線表にあらず

2009-03-13 07:04:44 | ビジネスハック
あなたは「まともな線表」が引けますか?:ITpro

「線表」とは「プロジェクトスケジュール」のことである。NTTグループの人は「線表」と言うようである。

あるプロジェクトに参画している私は、その線表をたくさん見ることになった。しかし、良実管理まできちんとされたものにはついぞ出会わなかった。

「WBSを作りました。」とある人に持ってきてもらったが、一目見て思ったのは、WBSを作ることが目的になってしまっていて、プロジェクトが見えていないな、ということ。

目的はあくまでもプロジェクトの成功である。プロジェクトとはそれぞれ固有のものであり、固有の事情があるものだ。標準的なWBSを持ってきたところで何の役にも立たない。なにがポイントなのかを明確にするべきである。

てくてくテクネコ > プロジェクトマネージャーはガントチャートを使うな : ITmedia オルタナティブ・ブログ

この記事の内容は、そんな私の気持ちを良く代弁してくれた。

何がどうネックになるのか。それをどう乗り越えるのか。それを、線表に現わすことができてはじめて、線表が活きてくる。線表を作ることを目的にはしていけないのだ。

工程の抜け漏れなく書き出すこと。これは当然必要だが、そこに行く前にしなければならないことがある。

それは、プロジェクト全体をフェーズに分割すること。そしてそのフェーズごとに、周良条件を決めることである。そうすれば、そのフェーズごとに、工程を細分化することが可能である。

失敗しているWBSや、線表を見ると、ある時点で、何を、どうする、が全く書いていないのである。たぶん、こういう作業が必要だろう、という事では実際にやってみれば破綻する。クリティカルパスが抽出できないからだ。

ということで、線表を作成する方法をまとめてみる。


1.プロジェクトのゴールを再確認する
2.いくつかのフェーズに分割する
3.フェーズごとにゴールを設定する
4.ゴールごとに目標を詳細化し明確にする
5.目標を到達するために作業を書き出す
6.作業を整理する(アウトラインツールなどを活用する)
7.線表化する(スケジュールにする)

そして、プロジェクトが開始されたら、線表について、予実管理を行う。


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