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ウイルス対策のパラダイム転換

2008-09-19 07:06:57 | ニュースに一言
リアルタイム脅威情報共有技術「Artemis」を発表、McAfee

名前の「アルテミス」は守護神の意味。コンピュータ・ウイルス対策も新たな時代に突入する。

今までのアプローチは、ウイルス名鑑を各コンピュータに配布し、コンピュータ内のウイルス対策ソフトウェアがそのコンピュータに新たに入って来たファイルとそのウイルス名鑑をチェックするというスタイル。ウイルス名鑑が大きくなり過ぎてしまい、その最新化に伴うファイル転送がウイルス対策ソフトを販売する会社の重荷になってきた。さらに頻繁に新しくできないため、新しいウイルスの被害が広がりやすい。

今回のものは、コンピュータに新たに入って来たファイルのハッシュ値(同じモノは同じ数値、異なるモノは異なる数値となる数学的演算の結果)をサーバもしくはクラウドに問い合わせ、安全かどうかの判断を行う。これだと、いちいちファイルが入ってくるたびに、サーバもしくはクラウドに聞きにいくスタイルになってしまうが、そのデータ量は前者に比べると格段に小さい。

ノートパソコンなど持ち歩きのもので、かつ、ネットワークへの接続をあまり期待できない運用をしている場合には、前者のアプローチは残り続けるのであろう。

クラウドでマルウェア対策


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