中島雑貨店です。 まいど ごひいきに

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れこーど・ノベライズ 2

2007年02月07日 | 雑貨店主のつぼやき
Arlo Guthrie(アーロ・ガスリー)「LAST OF BROOKLIN COWBOY」。アーロガスリーは言わずと知れた、フォークソングを導いた人、ウディ・ガスリーの息子である。がだからといって僕はアーロをウディの傘下のフォークシンガーとして聴いたことはない。まぎれもなく一人のフォークシンガーなのである。
このレコードはもう30年くらい前に手に入れてから、ずっと聞き続けている1枚である。考えてみたら一番聴いているかもしれない。今はCDにもなっているので、I-PODにいれて持ち歩いて、もっぱら車の中で聴いている。その昔アイリッシュの音楽なんてのは知り得もしなかった若い頃、このアルバムの1曲目から聞こえてくるアイリッシュフィドルチューンの「Farrell O'Gara」の日の出のようなすがすがしさに参ってしまった。フィドルを弾いてるのはアイルランド出身のKevin Bureke。フィドル1本で短めの導入曲は次の「ジプシー ディビー」にうまい具合に繋がっていく。もともとブルーグラス系の音楽が好きなので、この手のブルーグラス色の強いフォークアルバムはたまりません。アーロの声質はカラッと乾いたよくとおる声。ブルーグラスの歌い手ほど底がないわけでなく、ブルースを歌うほどよどんでないが粘りがある。フォークシンガーの声なのである。このアルバムのCOW BOYとは一説では、ガスリーチルドレンとも言われアーロにとっては兄貴のような存在のジャック・エリオットのことだという話もあり、B面の「LAST TRAIN」「COWBOY SONG」「COOPER'S LAMENT」などを聴くと放浪のジャックに捧げていることがよくわかって、じーんとくる。バックで演奏しているのはクラレンス・ホワイト、ライ・クーダー、ジム・ケルトナー、ジーン・パーソンといった、その筋では超ミュージシャンばかり、中でも「Gates of Eden」のクラレンスのギターと「Last Train」のライクーダーのギターには何をいわんやであります。A面の途中で入るインストルメンタルはアーロ自作のラグタイム曲、アーロがスコット・ジョプリンを彷彿とピアノを弾いていてこれがなかなかの小作品。
何回も何回も聴いているのに飽きることのないレコード。今日はこれをCDから聴いている。毎日がちょっとした幸せで終える。レコードの時間。さて次回の「れこーど・ノベライズ」は何にしましょうか。

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1 コメント

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Unknown (界屋)
2007-02-25 19:53:17
Hi
そんなにいいのなら、と、たったいま米国iTune Storeからダウンロードしました。
9.99$です。
聞き終わったらまた報告します。
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