HPS Japan -チャイルドフレンドリーな医療と環境の実現のため、奮闘している人たちのブログ-

本ブログは、HPS(ホスピタル・プレイ・スペシャリスト)に係る情報を発信しています。

被災地に向け出発しました

2011年04月28日 | 日記

スマイル・プロジェクト第2弾として、本日、
東北地方へ向けて出発しました




今回は、多くの皆様からのご支援をいただき、
プレイ・キット600セットを持って現地で活動を行います。


現地での様子は、またご報告させていただきます。


一人でも多くの子どもに笑顔を届けられるよう、
精一杯取り組んでいきたいと思います


まっちゃん

SAMのお子さんの在宅支援に行ってきました。

2011年04月15日 | 日記
13日はSMAのお子さんの在宅支援に行ってきました。
HPSとして私が大事にしている活動です。


Kちゃんに在宅支援を行う目的は、
人工呼吸器をつけているとなかなかできない質の高い遊びを提供すること、
遊びを用いて発達に働き掛けること、
たくさんの楽しいをお母さんと共有すること、
Kちゃんの医療とのかかわりを肯定的なものにすることなどです。

Kちゃんは、ストーマーの定期的な確認が大嫌いです。
なにが嫌いなのか、時間をかけて聞いていきたいと思うのですが、
この日は「気持ち」に働き掛けるセッションを用意して行きました。


遊びを自ら選択することからセッションは始まります。
このとき、なにしてあそぶのメニュー表を見るKちゃんの目の動き
しっかり観察します。

Kちゃんは前回、紙粘土でたくさん遊びました
どうやら紙粘土の感覚がとても好きな様子です。
やっぱり紙粘土のメニューに目がとまっています

紙粘土を使って遊び始めます。
色もつけます。
そしてお顔にしました。


カードを使って「気持ち」について会話しました。
怒っている顔を見たとき、Kちゃんはお姉ちゃんの名前を呼びました。
おねえちゃんはどうやらよく怒るみたいです。

HPS、お母さん、アシスタントそれぞれが、
何がぷんぷんする元になるのか、1つずつ言って紙に書いていきます。
それを紙コップに放り込みます。
Kちゃんは「注射」だそうです。
注射と書いた紙を丸めてコップに放り込みました。

その後、魔法の酸っぱい水。
魔法のどろどろ水。
そして魔法のパウダーを放り込むと、な、な、なんと
だいばくはつで~す。

Kちゃん、びっくりした表情
固まっています。
しばらくすると一言、「おもしろい」と教えてくれました。


これから、きょうだいが増える予定のKちゃんに、
きょうだいとして何ができるのか考えるために、
アメリカで買ってきた本を使って2人で考えました。




Kちゃんはあかちゃんに話しかけたり、歌を歌ったりするそうです。
離乳食もあげるそうです。

すごいですね
楽しみですね


在宅で暮らす子どもたちの遊び支援が
もっともっと広がるといいなと思っています。


まっちゃん

今年度から、HPS養成に関して用いる用語を整理しました

2011年04月14日 | 日記

我々は、ホスピタル・プレイ・スペシャリスト・ジャパンではなく、
ホスピタル・プレイ・スペシャリストの養成を行っております。

履修証明書もホスピタル・プレイ・スペシャリストに統一しました。

統一した理由はとても簡単で、我々の養成する
ホスピタル・プレイ・スペシャリストは、
世界中の国で活躍するホスピタル・プレイ・スペシャリストと
同じ目的、同じ倫理、同じ知識、同じ技術を持っている
同じ専門職だからです。


また、HPSは英国を発祥の地とし、ニュージーランド、
オーストラリア、そして香港がそれぞれ独自の養成を行っていることは
常々お伝えしてきましたが、どの国の養成も
ホスピタル・プレイ・スペシャリストという資格名称で養成を
行っており、名称に国名は入れていないのが現状です。

極端な話かもしれないですが、日本のナースやドクターだって、
英国のナースやドクターとは違う教育内容で養成されますが、
ドクタージャパンやナースジャパンとは呼んでいないですよね。

それと同じです。


そもそも、教育がその国の文化を反映し形作られることは
極めて当たり前ことなのです。

HPS養成事業を始めたときに、本学の管理者を交えて
名称に関する話し合いを行ったことを思い出します。


英国からは「全面的に協力するが、日本の文化にあった専門職の
養成を行ってほしいので、英国の方法をそのまま押し付ける
つもりは全くないし、独自の養成方法を確立してほしい」
と言われました。


当時はまだ手探りだったのですが、これから始まる長い道のりと
険しい山を登る覚悟、そして日本で始まる遊びをツールにした
病気の子どもを支援する専門職の養成への期待と自負心を込めて、
名称はHPSJapanと名付けられました。

しかし、他国と同じようにHPSとシンプルに名乗ることにしました。

HPSJapanは、我々の組織名だとお考えください。

あまり大した話でもないのかもしれませんが、
関心のある人のためのニュースです

まっちゃん


被災地への訪問【第Ⅱ弾】

2011年04月14日 | 日記
前回、スマイルプロジェクト第1弾として、
南三陸町に訪問させて頂いた同僚の報告書に中に、
「ストレスフルな避難所生活には特に子どもたちが
夢中で遊びきれるための『モノ』とそれを引き出せる
『ヒト』が欠かせない」という一文がありました


よって、次回の訪問が可能ならば、ものだけでなく
人(HPS)も行きたいねと話していたところ、
物資と人と両方行ける算段がつきましたので、お知らせさせて頂きます


第Ⅱ弾は、4月28日出発、5月1日帰着での計画です。

持って行くキット(600個)の中身については、
本学の学生も協力してくれました。








ストレス下にいる子どもたちにとって、
「遊び」がいかに重要かという話を少ししたところ、
自分たちで作れるものとして「あやとり」「びゅんびゅんゴマ」
「らくがき帳」の3点を考案、本日作成しました。


さすが将来ソーシャルワーカーになる卵たちですね
段取りが素晴らしい

あっという間に無駄のない分業体制が出来上がり、
一つの目標に向かって動く優秀なチームができていました

この作業は大きな自然災害の前に無力感を感じている学生にとっても
力となる作業です。

学生は、お金をかけなくとも、また自分自身が現地に行かなくとも、
子どもたちに具体的に届く活動を見つけ、「役に立っている」という
喜びを味わっています。


これは学生にとっても癒しの活動になるのです
みんな真剣でかつ笑顔です

本当によかった。
うれしい一日でした


まっちゃん

FM放送に出演しました

2011年04月11日 | 日記
4月8日、生まれて初めてラジオに出演しました
出演時間は25分ぐらいだったでしょうか、
HPSとその取り組みについて話をしました。

そのなかでも、やっぱり多くお話したのが、現在進めているスマイルプロジェクトです
1000円で大体5キットぐらい作れるこのプロジェクトは
分かりやすいと褒めていただきました

第1弾の宮城県南三陸町訪問の様子は
HPhttp://bambi.u-shizuoka-ken.ac.jp/hps_site/index.htmlに載せています。
ぜひご覧ください


現在、第2弾訪問を計画中です。
次回は600キット作成しようと思っています

また皆さん、よろしくお願いいたします。

   「すべての子どものために。すべては子どものために。」


まっちゃん

ブログの更新をさぼっていました

2011年04月06日 | 日記

まずは時系列で、この2カ月ほどを振り返ってみたいと思います

3月7日から3泊4日で、もっさんと香港に行ってきました
香港にはプレイ・ライツという非営利法人があり、
そこでホスピタル・プレイ・スペシャリスト(以下HPS)の養成を行っています。

今度新しいコースにリニューアルするということだったので、
どんなコースになるのか養成責任者のブロンディに会いに行ってきたのです。

HPSが働く病院にも行かせていただきました。
壁の色などハード面の環境は日本に似ているかな、と思いました。
でもHPSの精神とか活動の目標は同じだなと痛感して帰ってきました


海外でHPSの仲間が増えて行くのはとてもうれしいことです。
養成の方法はそれぞれに国によって違って当たり前。
でもやっぱり、我々は国が違っても同じHPSです。



帰国した次の日に、あの恐ろしい地震を経験しました。
私はちょうど新幹線の中で緊急停車しました。

結局、掛川から静岡までタクシーを使って帰ってくることになりました。
当時は、学生もHPS受講生も実習中で心配しましたが、
何事もなく、実習を終えることができました。


私は神戸で被災した経験を持っているのですが、
神戸では津波の被害はありませんでした。
今回の地震による被害の状況が分ってくるにつれ、一日も早く、
遊びを被災地に届けたいと考えるようになり、スマイル・プロジェクトを立ち上げました。


おかげさまで多くの寄付をいただき、スマイルキット300セットを4月1日~4月3日に
宮城県の南三陸町を中心に届けることができました。
また、この活動の詳細についてはHPにおいてお知らせします。
遊びは子どもを癒す力ですので、たくさんの遊びを通じて
子どもたちが気持ちを外に表出してほしいなと思います。


            
それから3月18日に第6クールの修了式がありました。
その前に口頭試問があって、受講生の皆さんは自分の学んだこと、
今後取り組んでいきたいことを一生懸命発表してくれました。
涙ありの発表も多くあり感動的でした。

第何クールぐらいからか、口頭試問には全員が来て聞くスタイルが定着しました。
修了生同士の結びつきは固く本当にここで新たな絆が生まれていることを感じます。


修了生のみなさん、山あり谷ありの険しい道が待っていますが、
子どもたちの笑顔をたくさん作れるよう頑張りましょうね



  
まっちゃん