HPS Japan -チャイルドフレンドリーな医療と環境の実現のため、奮闘している人たちのブログ-

本ブログは、HPS(ホスピタル・プレイ・スペシャリスト)に係る情報を発信しています。

日総研セミナーでの回答

2012年04月05日 | 日記
お花見のニュースに心躍る今日この頃、
みなさま、いかがおすごしでしょうか。


さて、先月3月24日の福岡、翌日25日の大阪での
日総研セミナーにご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。


セミナーのなかで、次のような質問がありました。

前もってope予定がわかっている場合はよいが、
当日opeや日帰り入院opeの場合はどうしているのか?
年齢に合わせてどういう方法があるか?
乳児とかはどうするのか?
寝た時の採血ではどのように固定するのか?


こちらの質問について、回答いたします。

緊急のオペの場合も原則は一緒です。

ただしプレイ・プレパレーションをする時間は限られていると思うので、
ブックを使い、子どもが何を見るのかなど、
子どもが実際に体験することを簡単に見せてあげると良いでしょう。

また、緊急の際に効果的なことは、麻酔室までお母さんが入れる環境作りです。
実際に、日本でも麻酔室まで保護者が同伴できる病院はあります。

さらに、緊急の場合は、終わった後の遊びと終わった後の説明、
何がどうなって...と振り返る時間を設けると、
子どもは「気持ちの悪いことが起きた」「自分の嫌なことをされた」ではなく、
誤解を解き、緊急であったことに対し納得してくれる可能性もあります。

最後には必ず「この病院に来てくれてありがとう」と伝えてください。


赤ちゃんの場合も本来はだっこスタイルがいいのですが、
生後2~3カ月程度で不安定だというならば、寝たスタイルで、
くれぐれも拘束はしないようにしたいですね。

そのためには効果的なデストラックションツールを用意すること、
お母さんに側にいてもらうこと(子どもの頭側に回り、子どもの目線の上にお母さんの顔があるようにすること)
そして子どもの足は上から抑えつけるように持つのではなく、
足首を下から、上げるように持つと、
子どもは蹴りあげようとはしないと思います。
この方法で、採血の時に寝てしまう赤ちゃんもいるとの報告を受けています。


回答が遅くなり、大変申し訳ありませんでした。

質問してくださった方、また、みなさまのご参考になれば、幸いです