HPS Japan -チャイルドフレンドリーな医療と環境の実現のため、奮闘している人たちのブログ-

本ブログは、HPS(ホスピタル・プレイ・スペシャリスト)に係る情報を発信しています。

SAMのお子さんの在宅支援に行ってきました。

2011年04月15日 | 日記
13日はSMAのお子さんの在宅支援に行ってきました。
HPSとして私が大事にしている活動です。


Kちゃんに在宅支援を行う目的は、
人工呼吸器をつけているとなかなかできない質の高い遊びを提供すること、
遊びを用いて発達に働き掛けること、
たくさんの楽しいをお母さんと共有すること、
Kちゃんの医療とのかかわりを肯定的なものにすることなどです。

Kちゃんは、ストーマーの定期的な確認が大嫌いです。
なにが嫌いなのか、時間をかけて聞いていきたいと思うのですが、
この日は「気持ち」に働き掛けるセッションを用意して行きました。


遊びを自ら選択することからセッションは始まります。
このとき、なにしてあそぶのメニュー表を見るKちゃんの目の動き
しっかり観察します。

Kちゃんは前回、紙粘土でたくさん遊びました
どうやら紙粘土の感覚がとても好きな様子です。
やっぱり紙粘土のメニューに目がとまっています

紙粘土を使って遊び始めます。
色もつけます。
そしてお顔にしました。


カードを使って「気持ち」について会話しました。
怒っている顔を見たとき、Kちゃんはお姉ちゃんの名前を呼びました。
おねえちゃんはどうやらよく怒るみたいです。

HPS、お母さん、アシスタントそれぞれが、
何がぷんぷんする元になるのか、1つずつ言って紙に書いていきます。
それを紙コップに放り込みます。
Kちゃんは「注射」だそうです。
注射と書いた紙を丸めてコップに放り込みました。

その後、魔法の酸っぱい水。
魔法のどろどろ水。
そして魔法のパウダーを放り込むと、な、な、なんと
だいばくはつで~す。

Kちゃん、びっくりした表情
固まっています。
しばらくすると一言、「おもしろい」と教えてくれました。


これから、きょうだいが増える予定のKちゃんに、
きょうだいとして何ができるのか考えるために、
アメリカで買ってきた本を使って2人で考えました。




Kちゃんはあかちゃんに話しかけたり、歌を歌ったりするそうです。
離乳食もあげるそうです。

すごいですね
楽しみですね


在宅で暮らす子どもたちの遊び支援が
もっともっと広がるといいなと思っています。


まっちゃん