社会課題解決2020

実に10年ぶりにブログリニューアルです。ここでは主に社会の課題解決、SDGs関連を取り上げて行きます。

要するにまずは「業務マネジメント」の実践!

2009-01-15 01:57:00 | Weblog
ワークシェアリングについて追記。

報道によると14日、東京で開催された「新春労使トップセミナー」で、連合の会長がワークシェアリングの前提としてサービス残業などを含めた労働時間の正確な把握が必要と説いた。また同じ仕事を正規従業員と非正規従業員が行っている場合には同じ賃金水準を適用する「同一労働・同一賃金」も課題提起した。

確かに働く側の立場としては「自分たちの仕事の実態を踏まえた適切な対応策を採らないとワークシェアリングの副作用だけが出る」とか「ワークシェアリングをする前提としてシェアする(分かち合う)仕事について身分の異なる人の間で賃金格差が出るのならば不公平ではないか?」と言った不安や疑問は出るものである。

では具体的にまず何をすべきか?

実務家の立場で提案したいのは、以下の取り組みである。これを「業務マネジメント」と呼んでいる。言い換えると、「人と仕事との最適な組み合わせのPLAN、DO、
Check、Actionの仕組みと運用」である。

①部門の業務を分類・体系づける(例;受注業務・受注伝票の入力など)
②業務の体系と担当者の組み合わせを明らかにする
(誰がどの業務を年間、月間、週間、1日などどれだけの時間を掛けて行っているのか)・・これは振り返りの方法と日々の日報作成と集計方法の2つがある。
③担当者の月間や年間の負荷状況(時間外勤務時間、サービス残業時間など)を
 明らかにする
④横に業務の体系、縦に担当者というマトリクスで現状の業務の負荷状況を
 確認する。さらにどの業務が他の人と共有できるのか?またどの担当者の業務が
 他の人と共有できるのかを明らかにする。
⑤業務毎に習熟期間や専門性要求度合いを明らかにする。
⑥上記に基づいて時間当りの給与水準を設定する。
⑦管理者(マネジャー)は次月や次週の業務計画を策定し担当者に示す。
⑧業務計画の進捗状況を適宜、管理者が把握する。
⑨当初の計画通りに業務移管や進行が出来たのかを確認する。
⑩必要あれば計画を修正する。業務の分担替えや担当者に対するトレーニングを
 実施する。

・・つまり業務という切り口で全体を明らかにしてPDCAを回す業務マネジメントが
ますますこれから重要になっていくのではないかと思う。


ワークシェアリングの本質は労使の危機感共有であるべき

2009-01-12 22:12:39 | Weblog
製造業を主体に雇用対策の焦点がワークシェアリングに移ってきている。
ワークシェアリングとは企業の売上減少に対して雇用を維持するために
従業員が行っている仕事をシェアする、つまり時間外勤務や総勤務時間を
削減してでも従業員数を減らさないという取り組みで過去にも労使協議の
中で出てきた解決策である。しかしこれまでは労働組合側はワークシェアリング
が賃下げの契機になることを警戒し、経営側も自分達だけはコスト削減の聖域との
姿勢を崩さなかったこともあり、なかなか実現されなかったようだ。

ワークシェアリングの本質は、経営として何を優先するかである。
株主配当や内部留保、経営陣の報酬を第一に考えればワークシェアリングは
総人件費の削減のための従業員間の痛みのシェアリングに過ぎない。
しかしこれでは従業員の納得は得れないだろう。

真のワークシェアリングは労使の危機感を共有することである。
この思想が無い中で単に仕組みだけを導入してもそれは本来の目的を果たさない
ばかりか副作用が起きる。

また単にこれまで従業員が行ってきた仕事を他の人にもやってもらうようにする
だけでは不十分である。
それを契機にして仕事の標準化、つまり比較的経験や技能を要さなくても出来るようにするとか、また能力の高い従業員には時間的余裕を作りこれからの新たな事業機会、売上確保のためのプロジェクトに投入するなど人材の構造改革を進めていくものでなければ企業体質は変わらない。

こうした考え方で実践することがピンチをチャンスに変える「経営改革」となる
だろう。当面のコスト削減策では駄目なのだ。



改革と改善

2009-01-06 15:05:00 | Weblog
改革と改善との違いは何か?どちらも「良くするように改める」ことで
あるが、その違いは単に変化の度合いではない。改革とは革を改めるという
ことで根本から良くすることである。例えば個人の意識とか組織の体質などは
根本から良くしなければいけないので「意識改革」「体質改革」となる。

一方で改善は根本から良くするのではなく、少し工夫する。例えば机のレイアウト
を変えるとか、無駄な仕事を減らすとか、チェックリストを作って忘れ物を
しないようにするなどは一連の改善である。改善は一人ひとりが工夫して実践
出来るので取り組みはしやすい。しかし根本から変える改革とは違う。

組織の構成員の一人ひとりが自ら進んで仕事の改善をやりきるように
組織の体質を変えるのは「体質改革」・・・改革は組織の責任者レベル、
改善は個人レベルの取り組みではないだろうか・・・・・・・

激動期の状況下では改革をまず考えることが必要であろう。



謹賀新年

2009-01-04 12:12:23 | Weblog
新しい年、今年の関東地方は新年から快晴が続いている。日の出の写真は
正月に出かけた本州最東端の犬吠崎から撮影した日の出。やはり太陽が
昇る現象は何かの始まりを伝えている。今年1年、継続してかつ、あまり
肩肘を張らずにメモを残していこう。