ほるすのしっぽ

のんびりいきます
のんびりお付き合い下さい(笑)

父ちゃんの憂鬱

2006年12月26日 | 日記
先日、父ちゃんが
「明日いる? 借りてた物を返しに行きたいんだけど」
と、唐突に電話をしてきました

相当な長期間貸していて、たまに「ねぇ~ そろそろ返してよ~」と催促していたんですが、
「どうせ今使ってないじゃないか」と言われて、そのままになっていたのでした

それが突然...何の脈絡も無いときに何故?
と、不思議に思っていました

今年の9月に叔父が他界しました
父のすぐ下の弟で、近所に住んでいました
兄弟仲は決して良いわけではないけれど、かと言って悪いわけでもなく
まぁ、お互いが頑固者ですから、衝突はままありました

父は姪っ子・甥っ子をとても可愛がり、叔父も姉や私をとても可愛がってくれましたので、従兄弟・従姉妹同士は今でも仲が良く、その子供の世代でも交流があります
おまけにこの二人、生え際の上がり具合といい、背格好といい、かけている眼鏡もとても似ていましたので、実の娘や息子に「パパ」と間違えて呼ばれることもしばしば
孫にいたっては「なんでジジが2つ・・・」と大混乱
その不思議そうな顔を見るのが楽しくて、お互い孫の見せっこをしてたくらいです(笑)

身内でそんな状態ですから、地元の商店街に新しく来た人なんかは目を白黒させていました
(ちなみに父が開いた中華料理店を叔父が引き継ぎ、父は別の職業をしています)
スーパーなどでも「あれ?十八番さん???」とかね

そんな叔父が9月に急逝しました
春先に胃がんと分かり、夏前に手術をしたのですが、開腹したらがんだらけで手をつけられず、結局そのまま閉じたのでした
一年ほど前から胃の痛みは訴えていたようでしたが、いつも胃薬を飲んでごまかしていたものの、今年になってどうにも我慢ができなくなって病院に行ったときには手の施しようが無かったそうです

叔父が病院にかかるのが遅れたのには理由があり
連れ合いが甲状腺の病気だとのことで通院していましたが、巷でアスベストの問題が取り上げられ思い当たる節があった為検査したところ、「肺気腫」との診断
国から助成金を受けて治療を始めようと思っていたのですが、同時に肝臓がんが見つかり、肺気腫よりがんの発症の方が先立ったという診断のお陰で、アスベストに関する見舞金等が受け取れなくなりました

叔母は父方の田舎にはほとんど顔を出したことが無かったので、8月には息子が両親を連れて、はるばる父方の故郷である新潟まで行ってきたそうです
叔母の病状はかなり深刻なもので、叔父は何かにつけて叔母の葬式の心配などをしていたそうです
それが故郷のお墓に何十年かぶりに夫婦で手を合わせて安心したのか、8月の下旬には叔父が再入院
そのまま帰宅することはありませんでした
叔母は今も闘病中です>娘に「良くなってるってお医者さんが言ってたよ」とウソをつかれながら・・・

昨年の母に続いて、今度は弟
父の落ち込みようは相当なものでしたが、なんとか立ち直り、年賀欠礼はがきの印刷を私にさせて、それを投函してやれやれと思った矢先
今度は妹から父の兄が胃がんで手術をしたと、聞かされてだったんでしょう

幸い伯父は3ヶ月に1度くらい、胃のポリープの検査を受けている過程で見つかったので、とても初期で小さなものだったそうで、すでに退院して元気にしているそうです

その話を聞いて思い出したそうです@私に借りているものがあることを (^^;)

「いやぁ~ 兄貴もがんだって言うし、万が一俺に何かあった時に、“パパにあれ返してもらってない”なんて言われるの嫌だからさ。思い出した時に返しておこうと思ったんだよね。お母さん(私の姉のこと)にも“まだ返してなかったの!?”って怒られそうだもん」
ってことでした

その気持ちは、「やっと・・・」という嬉しさの他に色々なものが交じり合って複雑なものでしたが

まぁさ、父ちゃん
もう少し長生きすればいいことだからさ
あまりおサルさん達に煙たがられないようにしてください(爆)



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