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環太平洋戦略的経済連携協定

2011年11月12日 19時56分47秒 | 持論・主張
「そんなの関税ねぇ! そんなの関税ねぇ! そんなの関税ねぇ! 」

はい、TPP~!!

「TPP~♪ TPP~♪ TPP~♪」

ろくなもんじゃねえ!!

と、賛成・反対の両論ある『環太平洋戦略的経済連携協定(略称TPP)』なのですが、正式名称をソラで言える人って……俺は言えません(笑)

さて、前置きはこの位にしまして。 野田総理がAPEC参加の『手土産』として『TPP参加「交渉」』するそうですが、確実に『参加』の方向でしょうね。 これは。
「前向きに検討します」が、イコール「しない」と言うのが一般的な中で今回はアメリカ合衆国の顔色(と言うかオバマ大統領の顔色)を伺う感じでの参加となりそうです。
この『TPP』、乱暴な言い方をすれば
ノーガード戦法
だと思います。 自分のガードを解除する代わりに相手のガードも外すって言う『諸刃の剣』ですわね。
元はと言えばシンガポール・ブルネイ・チリ・ニュージーランドの4か国で始まった協定ですが、アメリカ合衆国が加わった結果、日本にとって『第二の黒船襲来(「修好通商条約」の再来)』となりそうな流れなのですわね。
確かに関税が撤廃され自由な貿易が出来るなら賛成派の言う通り「拡販のチャンス」なのですが、逆に「付け入られる隙」が発生する訳で『何でも自由化』ってなると反対派の言う通り「国内農業の壊滅・医療の高額化」の流れとなるでしょうね。
個人的には、ぶっちゃけ
TPP反対
なのですが、何せ賛成派の意見が理論的で無くTPP締結国内での拡販が望めるとは思えないのです。
(賛成派の面子が対米追従派が多数居て、明らかにTPP締結国同士での経済活性化よりも『対米拡販』と言う「伸びしろの少ない効果」に対して夢想を抱いてる。 そんな風にしか見えないのですわ)
逆に反対派の意見は率直に言って「悲観的」な意見が多数なのですが、アメリカ合衆国の現状を見た上での意見ですので、説得力が賛成派よりはあると思うのです。
アメリカ合衆国がTPPの面子に入って無ければ賛成かもしれません。 アメリカ合衆国の『ジャイアニズム』に囚われない経済交流が出来そうですから。
どうも『旧来の政治家』って「アメリカ合衆国コンプレックス」があるんでしょうかねぇ? 江戸時代末期の『黒船襲来』以来。
……って事は野田総理は『井伊直弼』って事かい!?


賛成派の政治家は、失敗したら政治責任は取れるんでしょうかね?
政治責任って言っても「辞任」で済まされないっすよ? 辞めるだけなら誰でも出来ますからね。
国民にリスクを背負わせるのなら自分も相応のリスクを背負って頂きたい物ですなぁ。 
当然、経団連を頂点とした経済界トップも同様ですがね。
そこまで責任を負わないから、失敗したら辞任して逃げてオッケーで済むと思ってる連中が多いんですよね。 困ったものです。



――面白い事にアメリカ合衆国内でも『TPP・日本参加』に反対する人達が居るみたいです。
要するに関税撤廃されたら国内の自動車産業が更に脅威に晒されると考えてるんでしょうね。
『ノーガード』の効果を恐れてるのは日本だけでは無いんですね。
ちなみに『TPP』に日本が参加したら「実質『日米FTA(自由貿易協定)』」となるそうです。
TPP内での交渉に参加している9ヶ国に日本が入ると、日米の2国で全体の9割のGDPを占め実質的には日米のFTAとなってしまうそうです。 
あと現在TPP交渉に参加している9ヶ国のうちチリ・シンガポール・ブルネイ・ベトナム・マレーシア・ペルーの6ヶ国と日本は『EPA(経済連携協定)』を結んでいて、TPPで改めて交渉することの実質的な意味は無いそうです。

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