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ホー選手の身近に起こった出来事を書いていきます~

封印再度

2004年12月08日 | ・最近読んだ本
私のところによくトラックバックをはってくれている人が封印再度で一旦終わると書いてありましたが、ちょっと違うかな…四季博士がでてくるのは『有限と微小のパン』かな。

封印再度のあらすじ(eShopping Booksさん)から抜粋
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岐阜県恵那市の旧家、香山家には代々伝わる家宝があった。その名は、「天地の瓢」と「無我の匣」。「無我の匣」には鍵がかけられており、「天地の瓢」には鍵が入っている。ただし、鍵は「瓢」の口よりも大きく、取り出すことが出来ないのだ。五十年前の香山家の当主は、鍵を「瓢」の中に入れ、息子に残して、自殺したという。果たして、「匣」を開けることが出来るのか?興味を持って香山家を訪れた西之園萌絵だが、そこにはさらに不思議な事件が待ち受けていた。
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これ、すこーーーーしだけ共感できるんですよ。
不完全の美っていうやつ。日光東照宮の柱も完全ではなく不完全にするために1本だけ逆に立ててるって知っていました?

不完全の美って人それぞれなんですけど、日光東照宮の場合は、完全にすると「あとは破壊のみ」になってしまうからわざと不完全にしたという風に習いました。それを不完全の美というかどうかはまた人それぞれですが…。

こう人の血が流れてしまうと、「家宝」とか「伝統の一品」っていえなくなっちゃうけど、このトリックはとてもすばらしいしんですよね。からくり人形よりもすごい。

さて、ここではそのトリックのすごさに感嘆したのですが、それとは別に犀川先生がとうとう婚姻届をこう差し出すんですよね…。でもその章が好きなようで嫌いで…。

あーーーー。私の中の犀川先生の理想がどんどん崩れていく…。
私の中ではもう「完全なる美化」された人物だったので、こう婚姻届で右往左往とかされると少し人間ぽくてあとは「崩れていく」一方なんですよね・・・。
やっぱり不完全なほうが物事には発展性というものがあるのかもしれませんね。。。。

そうそう。封印再度を読み終わったので、次の巻を買いに本屋にいったのですが、今のところ2軒あたって両方ともなかった…。がっかり。。。(もしかしてブーム?・・・マサカネ)

首都消失&地震列島

2004年11月29日 | ・最近読んだ本
まったく最近読んだものではないのですが、よく思い出す作品なので…。

首都消失は、自分の中で「深夜特急」なみに衝撃を受けた作品です。

最初に出会ったのは…中学校1年とかそこらへんで、図書館で読みいたく衝撃を受け、その話を同志(同じく首都消失が好きな人が数人いたはず)としていたら、本をくれた記憶があります。(かりたまま返さなかったとかそこらへんかも)
その後、社会人になって、偶然、小松左京ファンと知り合い、首都消失の本を貸したまま返ってきません。

これも、確かドラマか映画になっているはずです。

東京の周りを不明なバリアが覆って、首都が機能不全になるというものです。
で、記憶が定かではないのですが、機動隊が突っ込んでみたり、ドリルとかいろいろ持ち出してみるのですが、だめなんですよね。
こんなふうなことが実際に起きたらどうしようというのがまず衝撃だったのと、最後の主人公がバリアの中にいる家族(だったと思うのですが)に会いに、バリア(そのときはもう霧っぽくなっている<なにかのタイミングでこう緩和されるはず)の中を歩いていく…という少し幻想的な終わり方が衝撃でした。

あと、地震列島。
これ、本ではなく、映画(それも深夜のテレビ番組)で見たのですが、地震観測所に勤めている主人公が、あと数時間で東京に大地震がくるというデータを導き出すんですよね。
そして、それを国民に公表すべきか否かというある意味、ヒューマン的な映画です。
国会議員のえらそうな人が「国民が混乱して事故だらけになるから、公表すべきでない!」とか「じゃあ、なんのために予測観測をしてるんだ!」とかいろいろです。
結局、この主人公は、家族に東京から離れるようにこっそり電話をするのですが、本人は東京(だったと思う)に残り、地震の時を迎えます。

「国民が混乱して…」というのはある意味正論だけどある意味正論ではないし、自分だったらどういう判断をするだろうとか、自分だったらその地震の数秒前まで精神が保てるだろうか…とかいろいろを自分に置き換えると本当に衝撃でした。

最近なんとなく地震とかいろいろちょっとおかしな自然現象が多いので思い出すのでしょうね。
首都消失も、地震列島も衝撃作(自分の中で覚えているものはすべて衝撃作です)なので、ゼヒ一度読んでみてください。

詩的私的ジャック(森博嗣 作)

2004年11月16日 | ・最近読んだ本
-----あらすじ(協力:eShopping Books)-------------
那古野市内の大学施設で女子大生が立て続けに殺害された。犯行現場はすべて密室。そのうえ、被害者の肌には意味不明の傷痕が残されていた。捜査線上に上がったのはN大学工学部助教授、犀川創平が担任する学生だった。彼の作る曲の歌詞と事件が奇妙に類似していたのだ。犯人はなぜ傷痕を残し、密室に異様に拘るのか?理系女子大生、西之園萌絵が論理的思考で謎に迫る。
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面白いのとつまらないのがごっちゃになった一冊です。
つまらない部分は本当に小さな部分で、

・犀川先生が二重人格になってくれなかったところ
・犀川先生が人間っぽくなっちゃったところ

うーーん。今回の場合、西之園さんが「ホームズ」っぽいところがあったせいかもしれないし、犀川先生が西之園さんを「大人」と認めるための一冊だったのかもしれないし…。ビミョー。
次の一冊でも上記のような個人的に好きなのだけど、小さなつまらなさがあったら挫折しそうな気がします。

犀川先生が二重人格になるのっていわゆる、水戸黄門の「ひかえおろ~~」の時間と一緒で個人的に「きたきた」というちょっとした興奮が味わえるのです。
でも、今回はそれがなく穏やかにすぎてしまったので「え?先生・・・え?え?え?」という感じでした。
(あと、恋愛小説なのか推理小説なのか・・・なんとなく混ざっていて面白いような面白くないような感じでした)

これってシリーズ4作目で「4作目」と「詩的」「私的」とかけたのかなあ(死的も)と個人的には思いながら読んでいたのですがどうでしょうね。
あと、さすがに4作も読んでいると、最初はすごく問題だと思っていた「動機」が「動機なんてどーーーでもいい!どうやって、密室にしたか。どうして密室にする必要性があったのかが知りたい!」と思うようになってきました。

完全に洗脳されてますね。

そして二人だけになった(森博嗣 作)

2004年11月08日 | ・最近読んだ本
これはシリーズではないやつです。
同じ作者ですが、シリーズではない(前回2作は助教授と生徒のシリーズもの)です。

どうしてこれを買ったかというと、ずばり、この助教授シリーズの3冊目(私はシリーズものはきちんと順番で読んでいく主義)がお店になかったからです。
で、京都の道連れに連れて行ったのですが…。。。
「そして誰もいなくなった」と題名が似ているので買ってみました。

つらかった
おもしろいのだけどつらかった

私にはあらすじを説明する能力がないことを知り。。。あらすじ抜粋
---あらすじ [協力:amazon]---
全長4000メートルの海峡大橋を支える巨大なコンクリート塊。その内部に造られた「バルブ」と呼ばれる閉鎖空間に科学者、医師、建築家など6名が集まった。プログラムの異常により、海水に囲まれて完全な密室と化した「バルブ」内で、次々と起こる殺人。残された盲目の天才科学者と彼のアシスタントの運命は…。反転する世界、衝撃の結末。知的企みに満ちた森ワールド、ここに顕現。
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文章の四分の1くらいが「一人称」でかかれている部分があるのだけど、本が分かれれば「冷静と情熱の間で」と同じくらい、同じ時間のことがそれぞれお一人称でかかれているわけです。
別々の本ならまだしも、1章終わると次の1章が別の人物の一人称なので、少しイライラもしてくるわけですよ。
この天才数学者。本当に天才。
(っていうか、こういうストーリーを描ける作者はもっと天才ということになる)

この作者の3冊目にしていつも思うことは「もっと詳しい見取り図がほしい」と思うのです。
いつも、建物の見取り図が目次の前にあるのですが、所詮平面的な断面図であって、今回も「奥の部屋の緑の小さなノブを回して・・」とか書かれるともう平面図があたまの中で色がついて立体的になって…と大変なのですよ。
こんな風に、頭の中で建物をイメージせずにこの本を読んでいる人がいたら、すごいと思います。
私は、実際この橋の「バルブ」をイメージできなくて途中でいったん挫折しました。

でも、この本、現象的にはとても面白いのですが、終わりがなぜかしっくりこなくって…。
結局なんだのだ??みたいな部分がちょっとあって、、、、
普通の推理小説って「動機ありき」みたいな部分があって…でも、この森ワールドは「現象」ありきなんですよね。動機なんて「壊したかったから」じゃいけないの?みたいなところがあって…。
「ロンドン橋」や「握っている玉」とかの関連性はわかるのだけど、最終的な歌の結末と物語の結末がイマイチまだ飲み込めていない自分です。。。。

もう数回読む必要ありかなあ。。。。(でも、これは何回読んでもつらいかな…。どっかで簡単に2時間でドラマ化してくれないかな。。。)

冷たい密室と博士たち(森 博嗣 作)

2004年10月29日 | ・最近読んだ本
すごいことに気づいてしまいました。。。なんと前回の「すべてがFになる」と今回の「冷たい密室と博士たち」は漫画化されていました。。。。すごい。。。すごすぎる。

漫画のほうのレビューを見てみると

「漫画なのに3D?! こんな漫画初めてです。」

まぢですかぁぁぁぁ。なににおいてもすごすぎると実感しています。
私、漫画は好きなのですが、原作のある漫画を読むのが苦手で(というか、今までやったことがない)映画やドラマから原作を読んだり、書籍から映画やドラマはあったりするのだけど、書籍から漫画はたまた漫画から書籍という流れはないですね。。。どうしてだろう。。。


個人的な感想なのですが。。。。やっぱり初めての作品と2番目の作品ってやっぱり違う。
(タイトルからしてそうだったのだけど、、)
なんとなくですが…わくわくしないんですよね。使っている言葉が専門用語じゃなかったら、赤川次郎なみに簡単に読めちゃうのかなあ……。なんだろうなんだろう。ちっともわくわくしなかった。

今回は、要は冷凍実験室で密室殺人が起こる。というストーリー。
そですね。。。密室という以外「なぜなに?」感はないですね。「すべてが・・・」のときは、残されたメッセージも、密室のなぞも、7年間カウントしつづけられたウィルスもなにもかもが「なになぜ?」だったのだけど、、、、一瞬SFストーリー???くらい思わせるような設定もあったのになあ。。。。
なんか今回は本当に普通の密室殺人事件で終わってしまいました。

はぁ。。。少しがっかりです。

すべてがFになる(森 博嗣作)

2004年10月24日 | ・最近読んだ本
基本的にシリーズものが大好きです。
最初に集めたシリーズモノは「ずっこけ三人組」でした。
以来、三毛猫ホームズ、三姉妹探偵団、赤川次郎の吸血鬼のやつ、タロット日美子、十津川警部、浅見光彦、(赤かぶ検事は口調が文字で読むにはつらくて挫折しました)……。こうやって数えると結構なシリーズを集めたことになります。高校時代でストップしましたが…

一番面白かったシリーズは「島田一男の捜査官シリーズ」でしたが…。(ほかのものはどうしても巻が増えるとマンネリ化していきますね。。。)

金曜日に本屋に行って、見つけたのが森 博嗣さんの最新作でした。「φは壊れたね」という本。
そもそも推理小説にこの手の数式が登場することが私にとってはびっくりでしたから、彼の出版本を見てみると、かなりのシリーズを出しています。
この「φは壊れたね」は新シリーズとしての第1巻だというのです。

で、この人の本当の最初のシリーズものの1巻を読みたくて買ったのが、この「すべてがFになる」。

というか、、この著者。なんと大学の工学部で教える先生という経歴がすごいのだけど、内容も本当に「理系」。あとがきで「京極夏彦と類似している」って書いていたけど、本当にそんな感じ。
東の京極、西の森…という感じです。京極夏彦はとてつもなく文系(私の中では)人間の感情で見えるのものが見えなかったりまた逆も然り…って感じなのですが、この本は数式やプログラムの微妙なズレがキーワードになる…みたいな感じですね。

で、この2人に共通して感じたのが「魑魅魍魎」。まったく、2人ともそんな感じの流れ。混沌とした世界から糸口を見つけて理路整然と説明をする……。世界が混沌としてるので、早くきっちりさせたいという意欲から、結局すぐに読み終わっちゃいます。
(京極夏彦はそうはいかないけど。。。あの量を最初からだされると手が疲労を訴える)

さて、この本ですが……混沌とした世界をここで文章で書くのは難しいんですよね。あらすじだったとしても…。
孤島に研究所があって、そこはシステムで管理されてるんですが、そこで殺人事件が起きて…でもそれはそのシステムに最初からプログラムされていた微妙なズレが原因で……

ほらね。わからないでしょ?(単に私の説明が下手なのか…)

今までに見たことのない系統のミステリーなので面白いです。あぁ。そうか、、、理系ミステリーってのもそうなんだけど、いつも読むミステリーは犯人が「天才」じゃないからか。。これは犯人も「天才」だし解く方も「天才」だったから面白いんだ。

あぁ、ほかにもこのミステリーはほかと違う点があってそれは「動機」から解決方法をさぐっていかないってこと。普通は殺された人の関係を…とかからいくでしょ。それがまったくない。
じゃあ、どうやって犯人を見つけるの?ってなるでしょ?そう、それがこのプログラムの微妙なズレの中に隠されていたりするんですよね。

森 博嗣作品…そろえそうな予感…(この手の欲には本当に逆らえないのでした…)

日本の御土産

2004年10月22日 | ・最近読んだ本
最近なぜか、「深夜特急」熱アゲイン。
で、文庫本を読んでみようかと思って、本屋さんに行ったのですが…。

日本の伝統文様が大好きなので、いつも新しい文様本はでていないか本屋に行くと必ずチェックするのですが…そんなブースでこんな素敵な本を見つけてしまいました。

ハードカバーですよ!
最初のページはカラーでお土産の内容とか使われ方とかどこら辺で売っているものとかって書いてあるのですが、最後の方は白黒ながらも、英語訳ついています。
素敵過ぎる。

こういうの見ると、旅情駆り立てられまくりませんか?
私は「絶対、ここに行って、高くてもこれ絶対買う!」とか思ってしまいます。
ここから一番近いのは、【根付】でしたね。でも、一点ものであんなに小さいのに3000円もするんだってー。そもそも根付ってお財布のアクセサリーだとずっと思っていたけど、これを読んで自分が大きく誤解していたことにも気づきました。

日本の伝統文化が好きなわりにきちんと理解できていない自分。
まだまだ修行がたりませんね。

こういう本って、いったん機会を逃すと、もうめぐり合えない一品だと自分の中で思っていて(だって、そうメジャーに売れそうな本でもないし、、在庫なくなったら絶版になりそうだし…)、即買いでしたよ。
本当は閲覧用と保存用と2冊買いたいくらいなんですが、1冊しかなかったので、1冊買いました。

1冊しかなくてよかったですよ。
即買いってことは…値段を見てないってことなんですよね。私の場合。
レジに行って、1冊しかなくてよかったと本当に思いました。
2400円也。

大切に読みたいです。

人間の証明(森村 誠一)

2004年10月12日 | ・最近読んだ本
香港出張の際、なにか時間があったら読もうと思って購入しました。

これ、野生の証明とともに中学生か小学生の頃に読んだ気がするのですが、その当時の自分にはとても難しかった気がします。(あのころ、ちょうどよかったのはやはり赤川次郎かな)
いまでもよく覚えているのが、初めて読んだ推理小説が家にあった「点と線(松本清張)」で、恐ろしく難しくてそれ以来、松本清張は敬遠しています。

森村誠一さんも、列車ミステリー以外はやはり敬遠していた気がします。
映画で野生の証明を見た後、その内容がよくわからなくて本を読んだ気がしますが、よけいよくわからなかった気がします。

が、ドラマ化されたのをきっかけに、もう一度読み直してみようと思いました。
ロード・オブ・ザ・リングの時もそうでしたが、同じ時間で2つ以上の世界があると少し自分の中で切り分けを作らないといけないのでストレスを覚えます。
この人間の証明もそうでした。(だから小さい頃は苦手だったかなあ)
日本で起きた事件を日本でもおいかけて、同時にアメリカでも調査しているみたいな感じで、一瞬「だめかも」と思ったのですが、以外や以外、最後まですんなりと読めてしまいました。

ただの推理小説ではなくて、読み終わった後に結構グッとくるものがあります。
えーっと「親子愛」っていうのが一番深くて
「親子愛の薄さ」「親子愛の深さ」がはっきりしていて、読み終わった後に比較してみるとなかなか感情の矛盾(愛情が深いのに殺しちゃったみたいな)があって、人間くささがとてもいいなあ。と思いました。

最近、松本清張の本もドラマ化されてきているので、もう一度再読をいろいろしてみようと思いました。

ロード・オブ・ザ・リング(DVD)

2004年09月21日 | ・最近読んだ本
観ました。DVD。
第1章(旅の仲間)は映画で観たのですが、それ以外は観ていなかったので連休を利用してみました。

・・・長かった・・・・
・・・戦争多かった・・・

これが私の感想です。
とはいえ、アニメ版ロード・オブ・ザ・リングは2時間で終わるものの、話の内容がさっぱり理解できないうちに終わってしまいかなり、「むっ」としました。
まあ、長いだけに状況がわかってよかったんじゃないでしょうか・・・。
個人的には、あれを映画で観ていたらちょっと、イライラしちゃうかも。

さっきも書いたけど、戦争シーンが多い。(DVDではや回ししちゃいました)

うーーん。。。。。フロドが「僕やったよ!やりとげたよ!」みたいに言っていても「結局、最後、指輪の奪い合いして、相手を落としただけじゃん!」と突っ込みを入れていた始末・・・。
サムはよく、あとで「おまえ、自分の物だって言い張ってたくせに」とか文句たらたら言わないよなあと思って、サムの人としての器にほれました。

うーーーんんんん。多分、ジャンル的にこういうの好きじゃないのかなあ・・・。
違う。私きっと、「戦う」シーンが多いと「単純」だと思って嫌になっちゃう気がします。戦うシーンってみんな同じ格好してるから、どっちがどっちでどうなってるのかさっぱりわからなくって・・・。
だから、SFの戦うもの系もアニメの戦うもの系も苦手だ。

まあなあ。。。「指輪物語」という文庫のときですら(小学生時代)、最初で拒否反応でちゃったから脳みそ的に苦手なのかも・・・。

ホテルビーナス(DVD)

2004年09月16日 | ・最近読んだ本
いろんな事情があって、ホテルビーナスを購入。
(ただ単に、TSUTAYAのオンライン会員になったときに、予約は20%オフ!という甘い誘惑にかられてなにか買ってみたくなっただけなのだけど)

モスクワ映画祭かなにかで確か賞をとっていませんでしたっけ???
上映していたときも観にいきたかった作品だったので(おまけにこれ上映延長してましたよね?)。

俳優がどーとかこーとかというよりも、とても面白かったのが「色彩」でした。
あ。これHEROでも思ったんだけど(ジェット・リー出演のほうね)、最近の映画って本当に「色」をとても効果的に使っているなあと思って、本当に感心します。

HEROの話はまた後日機会があったら書くとして、ホテルビーナスですが、
現実から過去を回想しているわけではなく、常に現時点なのですが、話が進むにつれて色がついてきます。
要は、最初は白黒で「えーーー。ずっとこんなんでいくのかなあ」と思っていると徐々に色がついてきて淡い感じになって、最後はきちんと(クリアではないけど)色が識別できるようになります。

なんとなくそういうのって、ストーリーの展開と平行している気がして(乾いていたものが潤う感じ)、別に出演者が誰であれ、こういう効果を使うと結構ストレートに見ているほうには通じやすいのかなあ。とぼんやり思いました。
あと、最終的なポイントが「愛」で、夫婦愛であり、友情愛であり、親子愛であり・・・という感じでみんなが最終的には理解しあえる・・・みたいな感じ。
うーん。確かにこういうの日本語でやるとちょっと「くささ」とか「偽善」「単純」っぽくなっちゃうかもしれないけど、色彩や言語を少し変えることでそれが緩和されるのってすごいな。と個人的には思いました。

邦画で初めて「また観たいDVD」にリストインです。

息子・娘を入れたい学校(週刊ダイヤモンド)

2004年04月05日 | ・最近読んだ本
なにかの経緯で週刊ダイアヤモンドが毎週、自宅に届くようになった。最初のうちは、エクゼクティブ気取りで家でも読んでいたんだけど、そのうちやっぱり飽きて、ビニールを破らずに捨てることも多々あった。

私は読書は好きなほうなのですが、電車に乗りながら本を読むと眠くなるか乗り過ごすかのどちらかであまり進まないので最近は読むのを止めていました。

が、これもまたなにかのきっかけで読み始めたのですが、それ依頼、電車読書というものをしています。しかし、困ったことに本代が結構かさむようになってくるは、狭い家に本はたまるはでだんだん困りモノになってきました。

それで、この週刊ダイヤモンドを読もう!と思い立ったわけです。

さて、今回は学校のことがかかれていましたが…正直言えば、「大学も見習え!!!」と言いたい。
大学でもこういう授業をすれば、「4年間合コンにふけってましたー」とか「バイト三昧でしたー」なあんていう人たちが減るのに…。
どうも、学生のゴールは大学に入ることであって、そっから先を考えていない人が多いなあと最近思います。

まあ、私も人のことは言えないけど、これでも高校よりはまともに大学に行っていましたよ。

大学の授業はやる気さえあれば、本当に面白い。自分の興味のあることをやって、知らないことは生き字引の教授がいる、教授も知らないことは「じゃあ、調べてみよう!」ということになる。私は結構、アポナシ質問でほかの大学に行って、文献を読んだりしましたよ。

と、いうようなのの指導をして、子供たちの「興味」という能力を引き出してくれる学校をいくつか紹介しています。

はい。お子さんをお持ちの人は是非、読んだほうがいいです。
子供にどういう人間に育ってもらいたいのか、また子供が自分自身どういう風に知力を身につけたいのかによってちゃんと考えてあげたほうがいいと思います。
が、、、、大学があれじゃあ、ちょっともったいない気もしますが。

いいなあ、私の両親もこういうの読んで私をほかの学校にいれてくれていたらなあ。と、少しは思いますが、まあ、人生なるようにしかならないのでどこの学校に行っていても今に至るのだろうなあと思いました。

自分に子供がいたら、絶対に子供と一緒に読みたいと思いました。

乱歩R

2004年04月01日 | ・最近読んだ本
これ、ドラマでやっていてずーーーーっと見たかったんだけど1回も見られなかったんですよね。本屋さんでノベライズされていて普通の「江戸川乱歩」を買うべきかどうしようか悩んだのですが、お気軽に読める方がいいなあと思ってこれを買いました。

あらすじは
明智小五郎の孫が謎をあばく。というのが基本的な設定になっているのですが、本物(ここでいうところのおじいさん)と微妙に話がシンクロしていて結構面白いです。

これ、ドラマをノベライズしているので文章が簡単っていうのもあるんですけど、配役を頭の中でイメージしながらストーリーを描けるのでとてもすらすら読めます。
ただ、やっぱりすらすら読めるだけあるのかどうなのかわかりませんが「うすっぺらい」と感じてしまいます。
まあ、仕方ないですね。

DVD化しないかなあ。したら絶対借りよう(買わないのか…)

波のむこうのかくれ島 (椎名 誠 著)

2004年03月31日 | ・最近読んだ本
こういう生活ってどうしたらできるんだ?!!!と椎名さんの本を読むたびに思います。
いいなあ。好きなところ旅行して好きなこと書いてそれが売れて…私としては理想の生活です。

この本は日本の「島」の旅行記をショートストーリーで載せています。カラー写真入りです。(写真がなかったら買わなかったかも?)すごくきれいで本当に行きたくなり、隠岐諸島へはどうやって行ったらいいのか、向こうで何をしようかと旅行計画をたてるところまでいってしまいました。

行きたい、行きたい、行きたい。
久しぶりに椎名さんの本を読んだといいましたが、結構若いころ手にしたのですが…完読できなかったですねえ。。。うーーーん。今って気分によって読むジャンルを結構分類できるのですが、小さいころは「推理小説」「ミステリー」といったものが好きで偉人伝や旅行記といったものはとかく苦手でした。

本の話からそれちゃったんですけど、いくつかの島への旅行記がのっているのですが、一番すきだったのはロビンソン島。…名前が好きだからというのもあるんですが、、、ここって島民が1家族しかいないというんです!コンビにも居酒屋ももちろん島の中にはありません。1家族だけです。

でも私は行きたくなりました。なにもないから得られる贅沢があるんです。普段、麻痺している感覚がよみがえることもあるんです。

椎名さんの本を読んでいると本当に「行きたくなる」からその欲望を抑えたり、そんな椎名さんをうらめしく思ったり、いろんな感情が湧き出てきて本当にこまります。

恐怖 (筒井 康隆 著)

2004年03月19日 | ・最近読んだ本
筒井康隆さんの本は、ストーリーを楽しむというよりも「技巧」を楽しむという感じでいつも読んでいます。

大学時代に比較文学の先生が「パプリカ」や「家族八景」「七瀬ふたたび」といった文章の書き方が実に面白いといっていました。
実際そうなんですよね。

本って文章がずらずら並んでいてそっから自己のイマジネーションを引き出すのですが、筒井さんの書く本はぱっとみただけで「テレパシーとしていろんな情報が伝わっている」様子だのがわかるような書き方になっているんです。うーーん。自分的には斬新だなあとそれを読むたびにいつも思うんですけどね…。

さて、「恐怖」ですが、とある小説家の周りで連続殺人事件が起きるんですね。でその小説家は「次は自分じゃないか」とだんだん思い始め人間不信に陥っていくさまを書いているのですが推理小説というよりは論文と推理小説の間で、すごくすごく恐怖に陥っているのにそんな自分を自己分析して、難しい言葉で論じる…みたいな感じです。

超超個人的に、筒井さんはやっぱりSF系があっているなあと(あ。あっているというよりも、自分にはしっくりくるんですよね)思います。

安楽病棟(帚木 蓬生 著)

2004年03月18日 | ・最近読んだ本
「痴呆」と「安楽死」をどう思いますか?この本を手に取ったときに背表紙に「ミステリー」と書かれていたので、ミステリーかと思って読みました。

が、実際、私にはとてもとてもノンフィクションっぽくてミステリーにしてはかなり考えさせられました。
8年くらい前でしょうか。祖母は痴呆症(実際の診断を受けたわkではないのですが、言動からして)でした。私は大学生だったので休みに実家に戻ると、祖母はすでに「孫」だとは思わず、私のことを「看護婦さん」と言っていました。

そんな感じですから、母は長期、家を空けるわけにもいきませんでした。そんな折り、私は大学卒業と就職のイベントがあり引っ越しをすることになりました。で、母が手伝いに来てくれたのですが、祖母を老人ホームとはちょっと違うのですが、短期間預かってくれる施設に預かってもらったんですね。

祖母が亡くなるまでに1日とかからなかった気がします。
死因は私はよく知りませんが。急性……とか言っていた気がします。

こんな出来事があったせいでしょうか…あまり他人事とも思えずかなり真剣に読んでしまいました。

さて、自分が痴呆症になったらどうしようか…と思います。
というか40代で自分はももういいかなという気がするので自分の意識のちゃんとしているうちにケリを付けてもらいたいなあと本当に思うんですね。うーーん。痴呆ということが本人にとっていいことなのか悪いことなのかわからないんです。
だって、どんなに苦しいことや嫌なことがあっても「忘れられる」のだから…。

安楽死や尊厳死ということが日本ではまだ良しとされていません。そしてどうしてみんな生きることに固執をしているのかも私には分かりません。
自分が老人になるときにはそれも良しとしてほしいな。と思わせるような一冊でした。