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あの時やった○○は成長につながったのか #3「空手」

2021-07-17 14:15:51 | あの時やった○○シリーズ

企画シリーズ第3弾となります。

 

空手は高校時代の3年間やってました。もちろん高校から始めたということで、初心者そのものでした。入部したきっかけは当時の担任が空手部の顧問で、高校から何を始めようか迷っていたところをうまく付け込まれて誘われたことがスタートでした。そこで空手に出会ってなければ、おそらく陸上か水泳のどちらかをやっていたかなと思っています。

 

空手にはオリンピック種目にもあるけど、「組手」と「形」の2種類ある。

「組手」は大体の人が空手と言えば思いつくであろう、1対1で戦う競技である。ポイント制であり、上段突きや中段突きなどは「有効」で1ポイント、中断蹴りは「技あり」で2ポイント、上段蹴りは「一本」で3ポイントとなる。このへんは柔道と似ている部分かもしれない。

勝敗は大会ルールにもよるが先に8ポイント先取、あるいは制限時間内により多くのポイントを取ったほうが勝ちとなる。

 

「形」は見えない敵と戦うように演武する競技で、数ある形の中から得意なものを選択して披露する。勝敗は点数で決まる方式もあれば、1対1で披露し合って、5人の審判の旗の数によって決まる方式もある。

 

 

僕は組手と形の両方で大会にエントリーしていたが、高校から始めたということでなかなか勝てなかった。これまで球技しかやってこなかった自分にとって人とのコンタクトをする競技は全てにおいて新鮮で、顔や腹をガードするものが付けられ、寸止めが原則とされているもののやはり痛いものは痛い。骨折は無かったものの色んな部位がボロボロでしたね。

そして精神的にもかなり追い詰められて、勝てないことや後輩の成長による焦りは少なからずあり、正直言ってこのまま3年間終わらせてもよいかなという気持ちが2年の秋くらいから感じていました。そこから練習にも全く熱が入らなくなり、与えられたものを淡々と流すくらいしかやれていませんでした。

そんなメンタルを変えてくれたのが、3年の時に新たに就いた顧問でした。春の選抜大会で同じように負け、どうせいつものことだろうと淡々としていたら顧問に呼び出され、その場で1時間近く練習させられました。練習通りにやれていれば勝てただろと強く言われ、正直言って普段からここまで見てくれていたとは思ってもいませんでした。確かに振り返ってみれば、大会では冷静になれなくて、間合いやリズムが乱れてしまい、得意であったはずの中段突きが全く出せていなかった気がします。

他の部員が試合をしている中、3年生である僕にマンツーマンで指導してくれた顧問には感謝しかなかったです。

 

ここまで期待してくれているんだから最後の大会では何としても結果を残さないといかんなということで、春の選抜が終わってからは目の色を変えて練習するようになりました。

そして最後の大会では、上段蹴りを食らってピンチになりながらも最後は勝利し、唯一の公式戦勝利を掴みとることができました。次の相手は経験者が相手で負けはしたものの、しっかりとポイントは掴みとり後悔なく終えられました。

 

腐り続けで部活も勉強も中途半端になってしまった2年間でしたが、最後の最後で誰かに見てもらえているという感謝を感じることができただけでも空手をやってよかったと思える瞬間でした。おそらく陸上や水泳であれば元々得意だったというものあり、それなりの結果は残せただろうと思っていますが、人による感謝をここまで感じることはなかったかなと思っています。

武道は人の心を強くするということは紛れもなく本当かなと思います。

 

 

じゃこの辺で


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