本郷山村留学センターの紹介

山口県岩国市の山奥にある、本郷山村留学センターを保護者目線で紹介するブログです。

一般論として

2020-06-03 19:43:40 | 子育て
NewsPicks Magazine Winter 2019 Vol.3 未来の子育て』に、「子どもをニューエリートに育てる方法」という対談が載っています。

山村留学にも言及があったり、子育ての参考になる面があると思いますので、抜粋してみたいと思います。

高濱正伸:いわゆる「人間力」ですよね。
思考力や判断力、表現力といった生きる力を育むには、子どもが10歳になるまでの働きかけが重要です。
この時期の子どもは母親の影響力が大きいので、過干渉にならないようにした方がいい。
でも、母親にとってそれは難しいことなので、父親が大局的な視点を持ってほしいと思いますね。
例えば、外遊びをたくさんさせるとか、サマースクールやキャンプに参加させるとか。
花まる学習会でも、野外での体験学習を実施していますけど、親元を離れて、親以外の大人や子どもたちと自然の中で過ごす間には、五感が刺激されたり、時にはトラブルに遭遇したり、ケンカが起こったりもします。
そうしたときに、問題を解決したり、コミュニケーションの方法を考えたりするなどたくさんのことが学べるんです。
実際、親御さんたちに話を聞くと、子どもが野外体験から帰ってくると、成長したのを実感できるという声が多く聞かれますね。

藤原和博:僕も10歳まではしっかり遊ばせた方がいいと思いますね。
そして、世代や立場を超えた人間関係にもまれることも大事です。
僕はそれを「ナナメの関係」と呼んでいるんですけど、昔はそのナナメの関係が、地域社会にあったんですよ。
学校の先生や母親に叱られて、家に帰りたくないというようなときには、近所のおばさんやおじさんが声をかけてくれたり、家に上げてくれたりして。
それから、僕は当時にしては珍しく一人っ子だったんですけど、友達にはほとんど、きょうだいがいたんですね。
そのお兄ちゃんやお姉ちゃんたちと一緒に遊んでもらうために、愛想を良くするとか戦略を立てたりもして(笑)。
そういうところで、自分で考えて、みんなが納得できる解を見いだしていく「情報編集力」が鍛えられたんです。
家を建てるときには、柱と柱の間に筋交いを斜めに渡して、補強しますよね。
ナナメの関係はまさにその筋交いのようなもの。
家庭や学校で何があったときでも、ナナメの関係があれば、子どもの支えとなってくれます。
地域社会が衰退して、ナナメの関係を持ちづらくなった今は、サマースクールやキャンプを活用するのも有効だと思います。
(中略)
加熱する中学受験戦争の呪縛を解く、情報編集力を鍛えるという意味では、僕は留学を勧めたいですね。
小学校のうちならキャンプよりも期間が長い山村留学とか、高校から海外に留学させるのもいいと思います。


『やまびこ通信』

2020-06-03 16:07:42 | 参考
本郷山村留学センターの子ども達は、毎日、日記を書きます。

各自、日記帳を用意して、その日の出来事などを書き、それを先生が読んでくれて、コメントをつけてくれます。

保護者のもとには、月に1回『やまびこ通信』が送られてきます。
先生がたの、日々の様子など伝える文章と、子ども達の日記が一人一つずつ、それに写真も載っています。
5月号であれば、5月の日記のなかから自分がいいと思うものを選び、『やまびこ通信』用に清書します。

月に1回の『やまびこ通信』は、保護者には楽しみなものになると思います。

また、留学センター行事として、月に1回ほど「手紙の日」があり、子ども達は家族に手紙を書きます。

普段から、家族や友達に手紙を書く、筆まめな子もいたりするようです。


本郷山村留学センターの歴史

2020-06-03 14:44:30 | 基本情報
1958(昭和33)年、本郷村の小学校児童数は352名(最大)。以降、減少を続ける。
1977(昭和52)年、本郷村の小学校児童数は96名。児童数を確保し、教育レベルを維持することが課題となる。

1987(昭和62)年、本郷村が本郷山村留学センターを開設。
2004(平成16)年、本郷山村留学センターの建物を新築。(http://nagano-arch.co.jp/projects/山村留学センター
2006(平成18)年、市町村合併により、岩国市に事業が引き継がれる。実施・運営主体が本郷村から、実施主体は本郷町、運営主体は岩国市となる。

「本郷の場合、かつては玖珂郡本郷村であったが平成18年に岩国地域8市町村と合併し岩国市本郷町となった。
合併当初はセンターへの市の理解が得られず従来の運営が行えなくなり指導員の確保に苦労したという。
(中略)本郷では女子中学生に思春期と派閥ができ交友関係に支障をきたすなどの理由で更新を認めていない。
(中略)本郷では平成5年から小学校と提携し男性教職員もローテーションで宿直を務め、行政からの支援もあり連携ができている。」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/aija/80/716/80_2191/_pdfより)

本郷山村留学センターは、「旧本郷村が、地元小学校の児童数の確保と地域の活性化を目的に開設」(http://www.hiroshimapeacemedia.jp/kikaku/child/news/110507c.htmlより)したことが始まりです。
現在も、地元の子どもだけだと、0名の学年もあり、留学生がいなくなれば、学校の存続はアヤシイかもです。

今年度の留学生は、34期生です。山村留学として、長く続いているほうではないでしょうか。
建物も立派ですし、本郷山村留学センターの先生がたが、しっかり子どもたちの面倒をみてくだっているからこそだといえます。

元留学生に10の質問(1)

2020-06-03 13:50:09 | 参考
本郷山村留学センターの元留学生に10の質問。

Q1:何年生の時に山村留学しましたか。
A1:3年生

Q2:本郷に何年間いましたか。
A2:7年間

Q3:山村留学のきっかけは。
A3:いとこが留学していたから

Q4:最初はどんな印象でしたか。
A4:とても楽しそう

Q5:当時の佐古先生はどんな感じでしたか。
A5:親戚のこわいおじさん

Q6:一番の思い出は。
A6:食事をみんなと食べる事

Q7:よかったことは。
A7:家では1人での生活が多かったが、留センに来て、沢山の友達ができた事
いろんな体験
人としての大事な事を学べた

Q8:いやだったことは。
A8:家族とはなれないといけなかった事

Q9:大人になった今、ご自身にとって、山村留学にはどんな意味があったと思いますか。
A9:書ききれないほど沢山の意味があった

Q10:本郷山村留学センターに対する思いをお願いします。
A10:続けられるなら、もっと続いてほしい