本郷山村留学センターの紹介

山口県岩国市の山奥にある、本郷山村留学センターを保護者目線で紹介するブログです。

一日のタイムスケジュール

2020-06-04 01:05:20 | 基本情報
・起床
平日は6時半に起床です。
起床当番さんは、、その15分前に起きて、館内のカーテンを開けて回ったりします。
休日は7時半に起床です。
目の覚めている子も、時間までは、布団の中にいるようです。

・朝食
起床後、30分後に朝食です。それまでに、布団を畳み、顔を洗い、着替えを済ませます。

・登校
7時40分には、全員で留学センターを出て、学校に向かいます。
それまでに、歯磨きをし、荷物の準備をします。
早く準備のできた子は、本や新聞を読んだりしています。

・下校
学校が終わる時間は、学年によって違います。
帰ってきたら、おやつがあります。

・入浴
17時に入浴が始まります。
シャワーは使わないきまりになっているようです。(実際どうしてるかは分かりません。)

・夕食
18時から夕食です。
食事のときはいつも全員で「いただきます」「ごちそうさまでした」を言います。

・学習時間
食後はテレビなど見て自由時間を過ごし、19時半から1時間、宿題などの勉強をします。

・消灯
次の日の準備や歯磨きをしてから、小学生は21時には就寝です。
中学生は、さらに勉強のため、22時半まで起きていてもいいことになっています。


本郷山村留学センターの歴史

2020-06-03 14:44:30 | 基本情報
1958(昭和33)年、本郷村の小学校児童数は352名(最大)。以降、減少を続ける。
1977(昭和52)年、本郷村の小学校児童数は96名。児童数を確保し、教育レベルを維持することが課題となる。

1987(昭和62)年、本郷村が本郷山村留学センターを開設。
2004(平成16)年、本郷山村留学センターの建物を新築。(http://nagano-arch.co.jp/projects/山村留学センター
2006(平成18)年、市町村合併により、岩国市に事業が引き継がれる。実施・運営主体が本郷村から、実施主体は本郷町、運営主体は岩国市となる。

「本郷の場合、かつては玖珂郡本郷村であったが平成18年に岩国地域8市町村と合併し岩国市本郷町となった。
合併当初はセンターへの市の理解が得られず従来の運営が行えなくなり指導員の確保に苦労したという。
(中略)本郷では女子中学生に思春期と派閥ができ交友関係に支障をきたすなどの理由で更新を認めていない。
(中略)本郷では平成5年から小学校と提携し男性教職員もローテーションで宿直を務め、行政からの支援もあり連携ができている。」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/aija/80/716/80_2191/_pdfより)

本郷山村留学センターは、「旧本郷村が、地元小学校の児童数の確保と地域の活性化を目的に開設」(http://www.hiroshimapeacemedia.jp/kikaku/child/news/110507c.htmlより)したことが始まりです。
現在も、地元の子どもだけだと、0名の学年もあり、留学生がいなくなれば、学校の存続はアヤシイかもです。

今年度の留学生は、34期生です。山村留学として、長く続いているほうではないでしょうか。
建物も立派ですし、本郷山村留学センターの先生がたが、しっかり子どもたちの面倒をみてくだっているからこそだといえます。

建物は木造2階建て

2020-05-31 20:13:21 | 基本情報
本郷山村留学センターは、山村留学用に建てられた建物で、木造2階建てです。

1階には、食堂、団らん室、多目的ホールなどがあります。
食堂で、食事、勉強をします。
団らん室で、テレビを見たり、ゲームをしたり、本や新聞を読んだりします。寒い冬には、床暖房があります。地域産業の林業で排出される木質ペレットが燃料です。
多目的ホールでは、入所式や修業式、普段は神楽の練習や、ピアノの練習もできます。時に、地域の方も参加できる英会話教室なども行われます。

2階には、1部屋2~4人で過ごす居室があり、個人の物を置くスペースがあります。
男女の部屋が同一階にはなりますが、同室になることはありません。
部屋の名前は、あさがお、えびね、ききょう、すみれ、たんぽぽ、れんげ、かんば、ほっけ、らかん、です。
和室と洋室があります。
部屋替えは定期的にあります。

子どもたちは、ほとんどの時間を1階で過ごしています。

また、留学生のいない長期休暇中は、研修など一般向けの宿泊施設として使われています。


岩国市立本郷小中学校

2020-05-30 01:27:36 | 基本情報
本郷山村留学センターに留学した子ども達が通うのは、地元の学校、本郷小中学校です。

本郷小中学校は、岩国市の小中一貫校です。
小学校と中学校の校舎は別々で、体育館は共有になっています。

現在、本郷町にある学校はここだけですが、今年度、3年生と5年生と7年生(中1)は、地元の子がいません。留学生のみです。

少人数の学校ですので、発言の機会も多く、先生に当てられないよう隠れ身の術を使うこともできません。
一人の存在感が大きくなります。

1・2年生、3・4年生は、複式学級になっています。5年生、6年生は、単式です。

お昼ご飯は、全員が同じ部屋に集まって、校内調理のおいしい給食をいただきます。

学校の先生は、舎監として留学センターに来てくださることもあり、そのさい、勉強をみてもらうこともできます。

『岩国市立本郷小中学校』のHPはこちらです。

「愛・夢・誇」キャラクターの名前
「ふるさとのぬくもり(をいつまでも)」愛ちゃん
「いつかは(故郷に)カエル」ユメくん
「(ふるさとのことを)もっと知りたい」プライド博士


出身地の傾向

2020-05-28 19:06:26 | 基本情報
昨年度、本郷小の子どもたちは、山口県の朝のラジオ番組内『おはよう!キッズぱらだいす』コーナーの取材を受け、6月に放送されました。
そのなかで、ラジオのパーソナリティの人たちが言っていました。

「(本郷小学校の)全校児童の3分の2の皆さんが県外、海外から寮生活をしてるんですって
ええっ!
知らなかったっすね

地元のラジオパーソナリティの人にも知られてなかった本郷山村留学センター。

とはいえ、これまでの留学生の延べ人数の中で一番多いのは、やはり地元・山口県からのようです。

『募集案内』にある平成24(2012)年度時点で、もう8年前のデータになりますが、山口県だけが3桁の人数です。

次に、となりの広島県。
そして、福岡県、大阪府、東京都あたりが多いようです。



本郷ってどんなとこ?

2020-05-25 17:29:06 | 基本情報
本郷山村留学センターのある本郷って、どんなところでしょうか。

▼ 地域データ(令和2年3月1日現在)
位置/広島県との県境にそびえる羅漢山(1,109m)の南西の麓にある山里
面積/40.35k㎡ 
人口/770 
世帯数/479
教育/保育園1 小学校1 中学校1
医療/診療所1 歯科医院1
アクセス情報/
車…岩国市街から約60分、大竹市街から約40分
山陽自車道・岩国IC・大竹IC、ともに約40分
JR岩国駅から錦川清流線で河山駅まで約55分、さらに路線バスに乗り換えて25分。
http://iwakuni-iju.jp/hongo.htmlより。

本郷山村留学センターの周りも田んぼが多く、本郷山村留学センターで食べるお米は文句なしに、おいしいです。

水がきれいで、ホタルもたくさん飛びます。
6月の行事予定に、ホタル鑑賞があります。夜、みんなでホタルを見にいき、そっと捕まえて。
におうと、とってもクサイと子どもに教えてもらいました。

年間行事について

2020-05-25 08:08:02 | 基本情報
今年度は、新型コロナの影響で、行事の見通しは立っていないと思います。
例年の参考として、

本郷山村留学センターの主な年間行事のご紹介

4月 入所式・町内めぐり

5月 春の鍛錬遠足・田植え・山登り・焼肉大会

6月 ホタル鑑賞

7月 ジャガイモの収穫・大掃除・川泳ぎ

8月 夏期体験活動・天神祭・川泳ぎ(※夏休み期間中)

9月 小中合同大運動会・波野地区運動会・稲狩り

10月 相撲大会・文化祭・宇塚神社祭

11月 本郷フェスタ・山代本谷神楽共演大会

12月 しめ縄作り・餅つき・納会&クリスマス会

1月 とんど焼き・紙漉き(漉いた和紙が修業証書になります)

2月 豆まき・弁論大会・スキー教室

3月 ひな祭りお茶会・終業式

※毎月…神楽教室・ソフトボール練習・誕生日会・手紙の日・ネイチャーゲーム等

※その他…センター月報の発行・センター修業文集の発行等

山村留学の費用は?

2020-05-25 07:37:47 | 基本情報
本郷山村留学センターは、子どもが寮に入る形の山村留学です。
岩国市と1年契約を結び、委託費を払います。今年度は、小学生の場合、月額46,200円(×12カ月)となっていて、その他に学校関係費、雑費なども支払います。

1カ月に、子ども一人にかかる費用は、46,200円では、とても賄えません。食費、電気代、水道代、お世話になる先生がた、寮母さんたちへのお支払、等々。
足りない分は、岩国市が出してくれているのです。http://www.hiroshimapeacemedia.jp/kikaku/child/news/110530a.htmlによると、2011年には約750万円。

本郷山村留学センターは、『岩国市ふるさと応援寄附金』の対象事業になっています。
今年度、この寄付金によって、「留学センター入所者の居室(9部屋)に空調設備を整備します」とのこと。
かつての留学生のおかげで、冷暖房がつくようです。現在の留学生、喜ぶでしょうね。

いろいろと、ありがたいです。


人数は20名前後

2020-05-25 00:22:44 | 基本情報
例年、本郷山村留学センターで暮らすようになる子どもたちは、20名前後。山村留学によって、受け入れ人数は違いますが、本郷は、多いほうだといえるでしょう。

山村留学は1年契約ですが、継続する子も多いです。いったん地元に帰って、再び本郷に来るというパターンも。

今年度、男女比は半々くらいになってます。みんな同じ施設内で過ごしますが、男女の部屋はもちろん別々で、異性の部屋に立ち入ることは厳禁となっています。

年上の子が、年下の面倒をみるということも徹底されています。面倒を見られるだけで終わるのではなく、面倒を見れるようになってこそ、本郷留学の意味があるといえるかもしれません。


そもそも山村留学とは?

2020-05-24 21:19:56 | 基本情報
本郷山村留学センターは、NPO法人 全国山村留学協会(https://www.sanryukyo.net/)に加盟しています。

全国山村留学協会のHPの言葉を借りると、山村留学とは

<「自然豊かな農山漁村に、小中学生が一年間単位で移り住み、地元小中学校に通いながら、さまざまな体験を積む」活動>

です。

山村留学は、地元の子どもが少ない学校の地域で行なわれると言えます。要は、田舎ですね。
子どもの住民票を移し、そちらで世帯主として登録され、地元の公立学校に通うことができるようになります。

もともと、山村留学は、都会の子ども達に豊かな自然を体験してもらう目的で始まったものと聞いています。

本郷でも、首都圏、関西圏などから来ている子どもが割と多いといえるでしょう。あと、隣の広島県からも、比較的多いように思います。


本郷山村留学センターとは

2020-05-24 21:04:11 | 基本情報
山口県岩国市本郷町にある、本郷山村留学センター。
もともと、岩国市と合併前の本郷村(ほんごうそん)で山村留学が始まりました。

本郷村は、移住にも力を入れていたようですが、本郷地区の人口減少には歯止めがかかっていないようです。

留学生は、地元の子ども達と一緒に、岩国市立本郷小中学校で学びます。
全員で並んで登校し、徒歩5分くらいで学校に到着です。

今年度は、当初からコロナ対策で大変だったと思いますが、34期生が、本郷山村留学センターで元気に暮らしています。

公式HPはこちらです。
(本郷山村留学センターより許可を得た上で、リンクしています。)