心の運動・胃の運動 #6 -BLOGRAFFITI- / Honeyの見たり食べたり…vol.6

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ロックフェラー、ロスチャイルド、そして… 宋王朝―中国の富と権力を支配した一族の物語

2021-06-28 10:13:08 | 美しい日本を (~web読み日記)
   なかなか書けない cf. 江南殺人事件

戦後台湾へ渡り、消えたことになっているが、
今活発に...!!!


宋王朝―中国の富と権力を支配した一族の物語〈上〉 単行本 – 1986/11/1
スターリング シーグレーブ (著), Sterling Seagrave (原著), & 1 その他


 商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
中国革命の父・孫文と結婚した宋慶齢、宋美齢は蒋介石夫人、宋靄齢は中華民国蔵相の妻、長兄はかの宋子文…。アメリカ帰りのチャーリー宋を始祖に、中国の命運を支配した宋一族の興亡を描いたベストセラー・ノンフィクション。
登録情報

出版社 ‏ : ‎ サイマル出版会 (1986/11/1)
発売日 ‏ : ‎ 1986/11/1
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 329ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4377307185
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4377307184

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- 9,686位英米文学研究
- 25,869位歴史・地理 (本)
- 46,082位ノンフィクション (本)



 上位レビュー、対象国: 日本
いよたろう
5つ星のうち5.0 日本の常識は世界の非常識?
2021年5月7日に日本でレビュー済み
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日本人はホントにバカ正直(性善説)な人が多いと思う。
長所でもあるが、国際社会を生き抜くためには、彼らの鮮やかなまでの虚言と裏切りの手法をしっかり学ばなければならないと思う。
弱肉強食の大陸文化の中で生き抜いてきた彼らに、たくましささえ感じてしまう。

在庫がないので定価よりかなり高く購入することになりました((T_T))
上巻が入手しづらいことの意味をつい深読みしてしまいます。オススメです。
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風野三郎
5つ星のうち5.0 現代中国の成立過程がよくわかる
2017年6月5日に日本でレビュー済み
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1949年に蒋介石が台湾に移った時にトルーマン大統領は一時は完全に蒋介石を見放していたのに、朝鮮戦争の勃発で全アメリカが蒋介石援助にかわったことなど私にとってはあーなるほどという点が数多くあり、大変参考になりました。
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nao_a_jp
5つ星のうち5.0 謎の立場の人
2012年5月27日に日本でレビュー済み
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大抵、立場が偏って居たりするが、相対的には偏っていない立場にも見える。
但し、日本についての認識は、どこかの宣伝の立場でのとても薄っぺらい情報で、批判的で好意的でないので、現実と違った認識が為されていると断言できる。当時の大日本帝国人に直接には接していない聞き書き情報だとすぐに解る。そこがこの本の欠点ともいえる。
その点で割り引いて見る必要が在るかも知れないが、中華事情に関して、特に、タイトルに挙げた宋財閥についてはかなりの秘密情報にまで迫っている。必読の一冊かも知れない。

著者は、物事の真相をヴェールを剥いで行って見るのが醍醐味の方とかで、中華人の暴虐の動きも見ている為、大日本帝国が訴えられた件についての疑問も、少しは解読出来るポイントも在る。

いつもアメリカだと言われている存在の正体の一つが、宋財閥のような華僑財閥で在る事も解る。
アメリカからの圧力というのが、実は、華僑の宋財閥からとかそれ以外の中華勢力からとかの可能性が垣間見られる。この本の情報を知る事で、日本国内で赤狩りをしていたGHQアメリカ勢力を追い出し、その後の日本を仕切り続けて来ていた朝鮮ソ連中華勢力が、日本国内で情報弾圧して来て居たのを、アメリカと騒いで来ていた勢力の一つが、自ずと姿を現す形となって来る。アメリカ渡来の彼等の民族系列が圧力を掛けていたと判断すれば、奇しくも侵華日軍南京大記念館がオープンして元とドルの為替操作が為され円が急騰したバブルという戦後最大の日本不景気時代の創出者が、どの辺りに潜んでいたかが少し解る。

日本国の先人達が警戒した『聖書』を掲げた後ろに居る邪道で強欲な勢力の片鱗を見た気がする。日本にキリスト教徒に入信した人達が少ない由縁である。

モーゼの十戒は守っているであろうし、更にキリストの教えの敬虔なる信者である宋財閥の彼等へ、聖書の言葉を少しばかり読んであげたくなりました。

マタイの福音書7章15節
「偽預言者を警戒しなさい。彼等は羊の皮を身にまとってあなた方の所に来るが、その内側は貪欲な狼である」
マタイの福音書24章24節
「偽キリスト達や偽預言者達が起って大きな徴〔しるし〕と奇跡とを行い、できれば選民をも惑わそうとするであろう」
コリント人への第二の手紙11章12章-15章
「12私は、現在している事を今後もして行こう。それは、私達と同じ様に誇りうる立ち場を得ようと機会を狙っている者共から、その機会を断ち切ってしまう為である。13そういう人々は偽使徒、人を騙す働き人であり、キリストの使徒に擬装しているに過ぎないからである。14しかし、驚くには及ばない。サタンも光の天使に擬装するのだから。15だから、例えサタンの手下共が、義の奉仕者の様に擬装したとしても、不思議ではない。彼らの最期は、その仕業に合ったものとなろう。」
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Arrow8
5つ星のうち5.0 近現代の中国史の裏に
2010年5月28日に日本でレビュー済み
現代の中国発展の裏にあった素晴らしい3人の女性の歴史。そして孫文・'介石や中国共産党・浙江財閥やギャング王杜月笙の話へ。壮絶な日本軍との長い戦争の勝利のあとに待つのは国共内戦。中国史の豊富な資料などを元に書かれたこの本は、いま読んでも息を呑む迫力と興奮で最後まで読者を飽きさせない。
史実をもとにこの本が書かれた時、著者が命を狙われたというのも頷ける。かつてのベストセラーをまた読めるのはありがたい。
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Toyama0811
5つ星のうち3.0 要は、翻訳の問題か?
2014年1月24日に日本でレビュー済み
原作が面白く書かれているので、楽しめるのではないでしょうか。
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ヒロのパパ
5つ星のうち5.0 宋一族についてのヘビー級の伝記で、暗い話が満載
2018年11月11日に日本でレビュー済み
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ヘビー級ノンフィクション。綺麗事なんて書いてありません。蔣介石(ショウカイセキ)中華民国総統や宋三姉妹のお金のスキャンダルがたっぷり書いてあります。
 
聖書出版を基に財閥を築いた父親「宋耀如」(ソウヨウジョ)も、その娘の三姉妹「靄齢(アイレイ)・慶齢(ケイレイ)・美齢(ビレイ)」も、当時稀な米国留学経験者。次女の「宋慶齢」が中華民国建国の英雄である「孫文」(ソンブン)と、三女の「宋美齢」が孫文の後継者の中華民国総統「蔣介石」と結婚。本書は、言わば、この近代中国のファーストレディ二人がどのように創出されたのかの物語。(え、宋姉妹って三人姉妹でしょ?「『二人』のファーストレディの創出物語」ってことは、もう一人⦅長女の「宋靄齢」⦆はこの本の題材じゃないの?いやいや、とんでもない。実は、彼女こそ一番興味深い題材!詳しくは下記参照。)

次女の宋慶齢(孫文夫人、後の中華人民共和国名誉国家主席)の話。この人は極めて高潔な人柄でした。彼女が「中国を愛した」というのは本当です。ちなみに、この本には、はっきり書いてありませんが、彼女は姉妹一の美貌の持ち主。四十九才の孫文と二十二才の彼女ができちゃって、駆け落ち結婚するところが面白い。

宋慶齢は女中さんに梯子をかけてもらい、父親の大豪邸二階から脱出。孫文との結婚のため上海から東京へ。激怒した父親が、船で追っかける!だが、父親がやっと彼女に追いついたのは、孫文との結婚式「直後」!遅かった!

父親の宋耀如の怒りも当然。元中華民国臨時大総統にして中国の当時在野ナンバーワン大政治家の孫文を、かねてより父親は崇拝して、惜しみなく援助。多忙な孫文を慮って、「娘を秘書として使ってくれ」と聡明物静かな淑女宋慶齢を差し出す。ところが、純粋に国を憂うる父親の好意に反する事に、英雄の孫文は、全中国民衆の指導者としての絶大なる威光とともに、中年男独特の燻銀の魅力を持っていた。豈図らんや、無私純情無垢な処女宋慶齢の心は、英傑の孫文という尽きることのない包容力の持ち主への永遠の思慕の陥穽に嵌る。これを知って腰を抜かすほど驚いた父親は、彼女を上海豪邸二階の部屋に押し込めて、必死の妨害工作!だが、彼女は実力で脱出!ついにこの日を迎える。

わなわなと激怒に震える父親の心理を私なりに推量すれば、「やい、孫文!世慣れない慶齢を騙しおってえ!てめえ、つい一月前まで妻子がいたじゃねえか!いい年して、好きの嫌いの言える立場か!」。実際、孫文には美人妻の盧慕貞(ロボテイ)がいたし。子供の孫科(ソンカ、後の中華民国立法院長)・孫娫(ソンエン)・孫婉(ソンワン)もいたし。超美人の日本人妻大月薰もいたし。大月との間の実子宮川冨美子もいたし。あまり知られていないが、お妾さん浅田春もいたし!若き日には美人の妾の陳粹芬(チンスイフン)もいたし。(ちなみに、件の宋慶齢も美人だから、中華民国建国の英雄である孫文は、間違いなく面食い!ついでに言うと、孫文の後を継いだ蔣介石の相手は醜女が多い。)

ともかくも、その道の達人が、自分を尊敬する可憐でうぶな秘書(嫌いな人、います?)の、桃花のようにたおやかな躰を「も」、ついつい(?)押し倒しちゃって大騒ぎ!って訳。これにはさすがに孫文の革命の同志たちさえも賛成できず。尊敬能わざる元臨時大総統の結婚式と言えども、ほとんどの同志が出席を見合わす。怒髪天を衝いた父親の宋耀如に至っては、面前に覚悟の面持ちで控える無言の孫文と宋慶齢を散々罵倒した挙句、「今後、親子の縁を切る!」と宣言。ぷりぷりしながら上海に帰って、まもなく内臓癌で死にました。うーん、可哀想な父親!

実は、君子と目される孫文の趣味は「ウーマン」(本人が言ってる!)。お釈迦様の曼網相さながらに、大雄弁家孫文の芳香匂う蓮の花のような論舌は、老若男女、資本家農民労働者、内外人士、誰の心も余さず掬い取る。だがその一方で、孫文は清朝や袁世凱(エンセイガイ)に対して武装蜂起を企てては結局失敗、の辛い悲劇をめげずに繰り返す軍事指導者の側面も。身命を擲っては、軍閥によって祖国を追われ、言葉の通ぜぬ国々を彷徨い、常に身辺に間諜がうろつく日常で、指導者として革命の同志と密会しては謀議を繰り返す。明日をも知れない彼の流浪の人生の中で、女性という(の?)菩薩に触れる時だけがささやかな慰安の一瞬。一途に国を案ずる美女宋慶齢が自分を仰ぎ見る、その瞬間の彼女の目の奥に、溢れ出る熱い尊敬と憧憬と敬愛以上の感情が浮かんでいたら、一世の英傑孫文が自分の心に忠実に行動するのは男ならまあ垂涎もとい当然。

察するに、宋慶齢はこう言う心理。彼女は政治的に混迷する中国民衆の現状を見て、常に憂い、嘆き、痛心していた。ゆえに、身近に仕える英雄孫文の、中国民衆を救済する高潔崇高な政治理念には、一々総身が痺れるほど驚嘆し、絶賛し、熱狂した。ならば、親子ほど違う彼我の年齢差にも関わらず、我(宋慶齢)が彼(孫文)に嫁して、結果として彼の救国運動に弾みがつけば、中国民衆の苦しみを救う一助になる。その結婚が我が身の輝かしい将来を擲つことを意味しても、また、その結婚のために我が名が「不倫」の汚名に塗れても、中国民衆の苦しみを少しでも救えれば、まさに大本望!思い詰めた宋慶齢の心理を読み取った孫文は感動し、人になんと言われようとも、彼女を掌中の珠と愛したのでは。後の事だが、陳炯明(チンケイメイ)の部隊によって二人が襲撃された時に、宋慶齢は後に残って、夫にして偉大な指導者の孫文のみを先に逃した。その後、飛び交う銃弾によって宋慶齢の護衛は次々に戦死し、彼女は多数の死体が転がる戦場を長いこと這い逃げる。半死半生のていで、夫に再会できたのは三日後。彼女が自己犠牲の精神の塊であったことは間違いない!

次は三女の宋美齢(蔣介石夫人)のお話。第二次世界大戦中の米国旅行顛末記などを読むと、お金持ちのおきゃんで奔放なお嬢様って感じ。直情径行。言いたい放題、やりたい放題の人柄なので、「権力を愛した」って言われるのでしょう。

でも、味方の張学良(チョウガクリョウ)の裏切りによる西安事件での、宋美齢の大活躍には感心しました。彼女の夫の蔣介石は、孫文亡き後の中華民国政府のNO1。驚天動地の「蔣介石が西安で張学良に捕らわる」の報に接して、彼女は気絶!だが、それからが凄かった。「張学良を攻撃!」を主張する国防部長を宋美齢はきつく制し、彼女の命をかけて(同行者に拳銃を渡し「私が敵に捕まったら『私』を撃って!」)、敵中の西安に乗り込む。「あなたも私も黄帝の末裔です!」決然として、死と向き合う談判を張学良とやり合うこと数日、とうとう大逆転!張学良説得に成功し、夫の蔣介石を無事救い出す!事の成行を固唾を飲んで見守っていた世界中の報道陣は、あっと大仰天!以後、彼女は「ドラゴン・レディ」の渾名を奉られる。監禁中の蔣介石に宛てた宋美齢からの手紙の「生きる時も死ぬ時も、一緒に!」という一節は、危地に陥った時の夫婦愛の偽りのない本音を生々しく伝えて、涙が流れます。

後年、宋美齢の容色の衰えとともに、夫の蔣介石の浮気が。「蔣介石のベッドの下に、宋美齢がハイヒールを発見。かっと怒った宋美齢が窓から件のハイヒールを放り投げると、衛兵の頭を直撃!」とか、「宋美齢が花瓶で、旦那の額をかち割った!その時の額の大痣のために、蔣介石は四日間も客を引見できず!」とか、世間は口喧しい。すると、あの頑固な蔣介石がわざわざパーティを開いて、「色々言われていることは、ありゃあ全部嘘だ!」ってニュアンスで演説したって言うんだから、蔣介石はよっぽど彼女には頭が上がらなかったんですね。

米国南部訛りの英語(日本で言えば「東北弁」)を中国語同然に使い、駐中国の英米軍事顧問団とは親友同士。抗日戦勝利のために米国を訪問して米議会で演説、絶賛されて大スター扱い。だが陰では、滞在した米大統領官邸(ホワイトハウス)で、奔放な彼女の行動に米大統領夫人は苦情たらたら、でも何のその。飛行機一杯の、お土産に持ち帰った一生使っても使いきれない化粧品。お侠、じゃじゃ馬、言いたい放題、やりたい放題。だが(だから?)、人間としては裏表がない。明朗そのもの。召使たちにとっては、強面の蔣介石はただただ畏怖の対象だが、いつも上機嫌な宋美齢は大好評。その美貌は姉さん(孫文夫人である次女の宋慶齢)よりは落ちる。が、それでも、なかなか。

長女の宋靄齢は出番が少なくて残念。彼女の父親の宋耀如は、若手実業家時代に様々な金のトラブルに。それを見て育った彼女は金だけを信じる冷厳な現実主義者に。何事によらず黒子に徹したので、逸話に乏しい。しかし、実は、彼女こそ当時世界に名を轟かす浙江財閥の一つ宋財閥のボス。

夫の孔祥熙(コウショウキ)は、孔子七十五代目の子孫で、義弟の蔣介石の財政部長。孔財閥のオーナーで、腐敗体質で有名。米国から中国への援助を横取りしてはポッケに入れる。おまけに、その黒幕としては、孔祥熙だけではなく、夫人の宋靄齢もいた。つまり、長女の宋靄齢は確かに「金を愛した!」。

上海闇世界を取り仕切る三巨頭の一人、杜月笙(トゲッショウ、別名「大耳の杜」)は、上海の暴力組織の青帮(チンバン)の泣く子も黙る大元締め。凶暴凶悪で名を為す当時の超有名人物。ところが驚くなかれ、「優しい」で世間に通る宋靄齢は、杜月笙とは毎週自宅で昼食を共にするツーカーの仲!つまり、彼女も数多くの犯罪(たぶん麻薬)に関係して大儲けした筈。だけど、その記録は現在までに一切破棄されて詳細不明。うまく逃げ切った。

狙い澄ましたたくらみを、黒い手腕で実に見事に達成する彼女の凄まじさは次のエピソードで。

国父の孫文を崇拝する蔣介石は、孫文の閨閥に連なるのが生涯の念願。孫文の生前には、孫文夫人(宋慶齢)の姉妹の宋美齢に蔣介石は求婚。孫文の死後には、未亡人となった宋慶齢まさにその人に求婚。目的あらわな彼の求婚を、宋慶齢は蛇蝎の様に嫌い、どちらの件もけんもほろろに断わる。それで、蔣介石は彼女らとの結婚を諦めて、他の婦人(陳潔如⦅チンケツジョ⦆)と結婚。だが、やがて政治のため、次女の宋慶齢は中国を離れることに。すると、一転、掌を返したように宋家側の態度に変化が。今度は宋家側より蔣介石に「孫文の義兄弟に!」と提案。意外な申し出に小躍りする彼に、一転邪魔物と化した彼の現夫人の陳潔如を閨房より追い出させ、その代わりとして掌中の玉、宋美齢と彼とを結婚させたのは、もちろん、先読み鋭い宋財閥オーナーの長女の宋靄齢!

長女の宋靄齢の打った大博打は、まさに一世の好機を捉えてどんぴしゃり。当時、蔣介石率いる南京国民政府の版図は南方だけ。北伐と呼ばれる、中国北方の征服行はまだ未完で、北半分の土地は様々な軍閥が支配。しかし、晴れて憧れの「孫文の義兄弟」となり、「国民党の後継者」として内外の盛名が絶大になった蔣介石は、結婚の翌年、軍の総司令として大兵を動かし、数々の軍閥を打ち破る。見事に北伐を完成させ、中国全土を再統一し、ついに中華民国国民政府主席兼陸海空総司令に威風堂々就任!

一躍、蔣介石の新婦の宋美齢は、中華民国のファーストレディ!宋美齢の兄の宋子文(ソウシブン)は財政部長!長女の宋靄齢の夫の孔祥熙は工商部長!カメラマンのフラッシュライトの的は、「世界一の大富豪」兄の宋子文!世界の報道陣の注目の的は、「中国一の権力者」長女の宋靄齢!蔣・宋・孔(と陳)らの一族は、世間様から崇め祭りあげられ、見るも眩しく聞くも恐れ多い「中国四大家族」となって、世界の歴史に名を謳われる!栄耀栄華華やかに、蔣介石と宋美齢の一家一門一族郎党は、権門勢家としての堂々たる権威と誇りと名声とを、中国の大地のまん真ん中に揺るぐことなく張り巡らす!

これらすべての表舞台の華やかな成功劇の裏に潜む暗闇の密室の出来事の根源、それこそは、妹の宋美齢の結婚のため、そして引いては陰で猿回し役を努める自分と宋一族のため、蔣介石の妻の陳潔如を邪魔者として密かに追い出すことを厭わないという、目的のためには人を陥れることを躊躇しない長女の宋靄齢のどす黒い性格!

蔣介石の親類が評した名言。「委座(蔣介石)の病気は、宋(蔣介石夫人の宋美齢)だけが治せる。夫人(宋美齢)の病気は孔(孔祥熙夫人の長女宋靄齢)だけが治せる。しかし孔の病気(孔祥熙と長女宋靄齢夫婦の腐敗体質)は誰にも治せない!」

長女の宋靄齢は三姉妹の中では一番容貌に恵まれていません。子豚ちゃんです。子供は大勢いて、彼らはのちに米国に移住しました。ついでに言うと、次女の宋慶齢(孫文夫人)は孫文の子を孕んだのですが、敵に襲われた時に惜しくも流産。三女の宋美齢(蔣介石夫人)は、夫が結婚前に患っていた淋病疾患のため子ができず。

「『日本と対決するために!』、『中国共産党と対決するために!』と称して、宋一族と蔣介石とが米国政府から巨額の援助資金を引き出し、それを横領した」という本書の主張を知ると、(国民党対共産党との内戦に敗北し、台湾に移動した、蔣介石の)中華民国政府が本書を憎んだ理由がわかります。本書執筆当時、著者シーグレーブは母国米国にいたにも関わらず、中華民国政府による暗殺を恐れて、自らの身辺の安全に非常に気を遣いました。

第二次世界大戦後の中国の国民党対共産党の悲劇の内戦は、三姉妹を敵味方に引き裂きました。次女の宋慶齢(孫文未亡人)は共産党の中国本土側に残り、三女の宋美齢(蔣介石夫人)と長女の宋靄齢は国民党の台湾側に。会うことはない。それでも、三姉妹の仲はよかった。

中国本土に残った次女の宋慶齢(孫文未亡人)は、最後には中華人民共和国名誉国家主席に。臨終の時に、(長女の宋靄齢はすでに死んでいたので、せめて)台湾から米国に移った三女の宋美齢(蔣介石未亡人)との再会を希望。ですが、当時は(今もですが)中華民国と中華人民共和国とは永遠の宿敵の間柄。中華民国総統未亡人(宋美齢)が、中華人民共和国名誉国家主席(宋慶齢)を見舞う、と言うのは誰がどう考えても無理。とうとう、末期の願いはかなえられないまま、次女の宋慶齢は身罷りました。たいへん辛い話です。

軽い読み物という思いでこの伝記を読み始めたら、とんでもなかった。台風さながらに一世を吹き狂い、中国の民衆に塗炭の苦痛をもたらした革命の嵐の中で、「金」・「中国」・「権力」、それぞれの愛し信じる所に従って、たった一度の人生を三者三様に生き抜いた靄齢・慶齢・美齢の三姉妹についての、ヘビー級に重たく、そして黒い伝記でした。

(追記)ここまでこの書評を読んでいただいた貴方様。相当にお暇を持て余した方とお見受けします。だったら、アマゾンの「蔣介石に棄てられた女―陳潔如回想録」(草思社)の、私の書評もついでに読んでいただけないでしょうか。蔣介石がなぜ陳潔如と別れなければならなかったかについての私の推理が書いてあります。私はそこに書いた第二の解釈の方を信じたいと思います。
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私たち一人一人の力は、決して小さくありません。
事態が良い方向へ向かうよう、よく考えて行動を!

TVを消して、コロナ詐欺を終わらせよう♪
悪が繁栄するのは、善人が何もしないとき
悪意は善意で隠される
不正が法になると、抵抗が義務になる

国民よ、まず現状認識をしっかり!
Qアノンはイスラエル5企業 アメリカはイスラエルの植民地ww
(QとQアノンは別物)

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路上で倒れる…5Gと体内アルミニウム(過去のワクチン接種等による蓄積)反応?
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正当な根拠のない国民の行動制限は憲法違反!
先入観、恐怖心を抑えて、冷静に世の中を見よう。
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ストップ、世界同時コロナ詐欺♪
イベント201 ID2020 グレート・リセット
WEF(世界経済フォーラム)/ダボス会議
「アジェンダ21」「アジェンダ2030」
ムーンショット スーパーシティ

科学的根拠なしで実質マスク強要→国民の思考力、直観力、体力の阻害
外出自粛→国民の意思疎通阻害、文化の破壊

緊急事態宣言(~マンボウ)と解除の繰り返し
反論させる機会を与えることなく経済破壊
 経済危機でも儲かる人たち…
→個人の自由を奪い、グレートリセット、一部による全人類支配
世界同時コロナ詐欺は、
各国政府をも巻き込んだ彼らのアジェンダ
RFIDワクチンには要警戒!!
両建て作戦古い檻から新しい檻へ、とならないよう♪


浜田 和幸


2021/06/24 





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