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松本サリン事件報道の罪と罰  河野義行/浅野健一

2011年03月19日 08時21分22秒 | ノンフィクションなど
松本サリン事件報道の罪と罰  河野義行/浅野健一


事件の第一通報者にもかかわらず、警察やマスコミによって犯人扱いされ、深刻な人権侵害を被った、報道被害の要因を明らかにし、克服の方途を探る。報道機関及び警察庁へのアンケート回答等を付す。(Amazon より)


1996年11月28日  初版第一刷発行

P230


第三文明社



冤罪の事が知りたくて、借りました。

思っていた内容と違ってました。

当時の報道は、もう、すごかった・・・としか言えません。

今更ながら、と言われるかもしれませんが、
同時から、私は「この人犯人じゃない」と思ってました。本当です。
それは、【感】というか、なんというか漠然としたものでしたが、何故か「犯人じゃない」と。
それと、科学者が「市販の除草剤や薬品ではサリンは出来ません」と言っていたからです。
もし、そうなら、ラベルに「○○と××は混ぜないで下さい」と表示されているだろう。
ですが、そう言っているにも関わらず、河野さん【犯人】は99%確定みたいに報道されていました。
兄も「薬品の調合ミスだろう」と。
「え、だって、作れないって言ってるよ」
と私は言ったものでした。
いつも冷静で客観的に物事を見る兄でさえこう言っていたのです。
でも、当時は大半の人がそう思っていたのでしょう。



本題に戻りますが、

河野さんのコーナーは、「納得」です。
もうね、この人こそ、【聖人】という言葉が合う人はいないのではないでしょうか?
他の人がもしこの立場になってしまったら、自殺していたか、犯人にされ、逮捕されていたでしょう。
この本を読んで、「ああ、この人だからこそ戦えたのだろうな・・・」と。
本文にもありましたが、「警察はとんでもない人を敵に回した」と。
正に、そうです。

そして、もう一人の方。

私、浅野さんって、弁護士の方かな、と思ってたのですが、ジャーナリスト?大学教授だそうです。

この方のいう事も、解るのですが、50%も支持しません。
少し?意見に偏見というか、他人の意見は受け付けない。自分の意見が一番正しい的な、固執が強く感じました。

言っている事は解ります。
ですが、
この方の言うとおりにしたら、誰も自分が知っている【ネタ】を話さなくなります。
何故、日本は内部告発が少ないのか・・・。それは、バレるからです。そしてバレたら、その会社を辞めざるを得ない状態に追いやられるからです。告発者を保護する法律が確立してないのが現状です。
ですが、書いた記者の著名入りには賛成です。記者は人を追い込む事には、躍起になりますが、いざ自分にお鉢がまわってくると、逃げ腰です。
ですが、それは誰しもそうでしょう?
今の記者は、本当に、弱いもの【イジメ】です。 河野さんの事件があって、沈静化するかと思いきや、もう、スクープ合戦。「お前ら、他に突撃取材する奴らいるだろうに・・・」と情けなくなってきます。

でも、「他人の不幸は蜜の味」が人の常である。

骨太の記者は、今の世の中、いないのでしょうか?もうね、外国のアパラッチ状態です。

アンケートでも、記者は取材の時には容赦しないのに、いざ自分達にお鉢が回ってくると、のらりくらりとかわす姿勢が・・・。報道関係者も他人に対して強く出るのであれば、自分達も包み隠さず、正直に答えて欲しい。
無理か?



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