自分では買わず、図書館で本借りて読んでいる、読書嫌いの感想になっていない読書感想??

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落花流水  山本文緒

2011年06月28日 14時34分04秒 | 作者  や
落花流水  山本文緒

甘ったれでわがままな7歳の少女、手毬。家族に愛され、平穏な日々をおくるはずだったのに…。17歳、かつては姉だった人を母親と呼ぶ二人だけの暮らし。27歳で掴んだ結婚という名の幸せ。その家庭を捨て幼なじみと駆け落ちした37歳。そして…。複雑に絡みもつれる家族の絆、愛と憎しみ。運命に流されるひとりの女性の歳月を、半世紀にわたって描く連作長編小説。(Amazon より)



1999年10月30日 第一刷発行

株式会社集英社


P252


どろどろの恋愛小説が読みたくて、ネットで検索して読んだのですが、
思っていたのとは違った。
内容的にはドロドロなのだろうけど、あっさりとしている印象を私は受けました。
(って、一体どんな話が私にとってはどろどろなのだろう??)

普通に、すぐに読めました。

でも、面白いと聞かれたら「?????」ですけどね。

この方の「恋愛中毒」は面白かったですけどね。(まだ感想をブログに載せてないな)

一言でいうなら、「自分の思いのままに生きた女達(?)の一生」と言えばいいのだろうか?主人公は「てまり」という女の一生と言えばいいのだろうけど、章ごとに、主人公が違います。


第一章 「夏の音」で出てきたマーティル少年が 第四章 「落花流水」で再登場したのには、吃驚した。


第六章  「また夢をゆく」 では、ちと、悲しいというか苦しかった。私の母親が痴呆症になり、今入院しています。ので、それと重なってしまい、読んでいて、苦しかった。






ぼくの美しい人だから   グレン・サヴァン

2011年06月19日 17時02分07秒 | 外国小説
ぼくの美しい人だから  グレン・サヴァン (訳 雨沢  泰)


27歳のエリート広告マンと41歳のハンバーガー店売り子―容姿・年齢・学歴・地位、すべて不釣合な2人が恋に落ちてしまったら…。男は2人の仲を公けにできない自分に嫌悪し、女は将来を絶望する。男はこれまでの建前生活に嫌気がさし、本音で生きる女にますます魅かれる。人が人を愛した時、どこまで相手に正直に誠実になれるか―永遠の主題を新しい感覚で捉えた話題作。 (Amazon より)


平成2年08月25日  発行
平成3年11月15日   7刷

新潮文庫

P537



何かでお薦めだったので、読みました。


ネタバレ有り


面白かったです。

すぐに読めるかな? と思ったのですが、ちと、遅かった。いえ、面白くなかった訳じゃないんですけど、なんでだろう~?
ただ、外国作家の作品だからかな? 言い回しとか、【慣れ】ていない、と言った方いいのかな?

表紙は、女性のノーラは女優さんだからでしょうか、結構、美しいのですが、本文は「・・・・・」です。 本文では「洋ナシ体型」「たるんだウエスト」「息が臭い」等。
マックスも「キスしたくない」と思うほど。タバコはばかすか吸うわ。大酒のみだし。決して美人ではないし。部屋は汚いし・・・美しい部分など微塵にもないのである。

主人公のマックスは、苦情を言いに行ったハンバーガー店でノーラを会います。その時には、「なんだ、こいつ」程度だったのですが、ばったりとバーで会います。まあ、ノーラから誘惑したのですけどね。 でも、そのノーラも一夜限りだと思っていたのでしょう。ノーラも寂しかったのだと思います。
それが、どっこい! マックスの方がお熱を上げてしまいます!!
って、マックスは2年前に奥さんを交通事故でなくしております。チェリーボーイじゃないよ。
マックスも「どうしたんだ???」的で、「何故自分がこんな」的に。
もう、泥沼といっていいほどに、ノーラにのめり込みます。

でも、やはり、マックスとノーラはお互いの格差に、悩み、喧嘩をします。そして、マックスはどうしても、友人達にノーラを紹介できません。
悩みに悩み、それが友達にも解り、とうとう紹介しますが、友人は「やめておけ」彼の義母からも、「別れなさい」と言われます。 マックスも「二人は長くは続かない」と解っていながら、どうしても、ノーラと別れることが出来ません。
ノーラも、「いつか捨てられる」と。

そして、マックスの会社の上司と偶然にも同じレストランで食事をしますが、マックスはノーラを紹介出来ませんでした。
ノーラは解っていた事ですが、それがどうしても悲しく、悔しく、マックスの許から離れます。

彼女を探し出すために、マックスはノーラの姉に電話を入れます。彼女はニューヨークに居ました。彼女を追ってニューヨークに行くのですが、すでに、ノーラは新しい恋人と一緒に住んでいました。

どうしても諦めきれないマックスは・・・


好きな相手のどこが好き? とかよく聞きますが、「どこが好きなんて、解らない。欠点ばかり見えるのに、そこが好き」 といった具合の「恋は盲目だ!!」なんでしょうね。
「あばたもえくぼ」なんて言いますから。

とにかく、マックスがとても献身的で、今まで男性に優しくされていないノーラ(旦那はいたが、暴力がすごかったみたいである)は
「どうして、そこまで優しくしてくれるの?」
とぽつりと言います。 
いいですね~~~。あこがれます。

マックスが可愛いです。


映画にもなっているので、レンタルしようかな。あるかな?
表紙カバーには、映画のシーンが数点あります。







川の深さは   福井晴敏

2011年06月05日 10時04分54秒 | 作者  は
川の深さは   福井晴敏

しがないビルの警備員をしている元警察官の中年の男はある日、そのそのビルに逃げてきた二人の若い男女を匿う。その二人には重大な秘密を抱えていた。
男は、二人を助けた為に、国に関わる大事件へと巻き込まれる。(Amazon より)


2000.8


講談社

P329



(読んだのは、2009年8月です)



面白かった

読んだ感想は、「少女漫画みたい!」でした。
この本を読む切っ掛けは、同じ作者の「ターンAガンダム」を読もうとしたのですが、余りものページ数の多さに読むの断念!(しかも2段に書かれていた!!)
ですが、この人の文章に引かれたので、「こっちなら読めるかな?」で手を取りました。
とても読みやすかったです。
ハードアクション少女漫画を読んでいるみたいでした。
組織にエージェントとして育てられた歳以上に大人な少年。無愛想ながらも、愛する少女の為なら、無茶をする。その少年らしさが良かったです。そして、そんな少年と少女をほっとけないおっさん。いい味を出してます。
福井氏の処女作だそうです。
最終選考まで残り、落選したそうです。彼の作品を押していたある大物作家さんが、「次回作を期待している」
で、これの続編?となる「Twelve Y.O」を書きます。それが、江戸川乱歩賞を受賞しました。(それも面白かったです。それは又後ほど・・・)

らしく。   五十崎 由記

2011年06月04日 08時45分53秒 | 作者  あ
らしく。  五十崎 由記

 海の近くの、小さな町。彼女は少しスレた女子高生だった。けれど周囲の評判のわりには、純情だった。そんな彼女が、恋に落ちる。この小説は、そんな彼女の物語。アルファポリス恋愛小説大賞特別賞受賞作。(Amazonより)


2008年07月20日 初版発行
2008年08月25日第3刷

星雲社   


P534



辛口・・・?



ファンは読まないで・・・






スレた少女とあるが、私は「?」であった。

通常しられているネット小説とは一線を画す小説だと思う。(って、私はネット小説はあまりというか全然読まないのだが・・・)

青年の元恋人もいい味を出している。自分からフッておいて、よりを戻そうと思ったら、青年には新しい恋人が、しかもその子は自分の教え子。嫉妬に駆られ二人を落としいえれようとするのは良かった。

最後の青年を追って空港に向かうシーンははらはらします。

だが、真剣に愛し合っているのは解るが、どうして【避妊】をしないのか?女の子の方は年齢を偽って交際しているのだが、付き合って2ヶ月足らずでの行為。好きなら仕方ないとはいえ、避妊はしようよ・・・。そういう所が男性を軽く見てしまう。大体最初から、軽いイメージを受けるが。なんかそういう所が、ネット小説の枠を越えていないような・・・。というか、世間ではああなの?? そうだったら、私はとても悲しい・・・
居酒屋で「王様ゲーム」をするのだが・・・。「世間ではこうなの?」である。すみません、私はこういうのをした事もないので。ただ、私がされたら、その場の雰囲気をぶち壊してでも、拒否する!!
話は戻るが、相手にちゃんと確認を取って(大丈夫な日かとか)行為におよんで欲しい。これさえちゃんとしていたら・・・。この青年は好青年なのだから・・・
作中は妊娠の有無はないが・・・。
好き合っているから妊娠してもいい、と言う考え方なのだろうか?でも、女の子は20歳と偽っているが、20歳でも子供を育てるのか、大変苦労がいるものである。若くてりっぱに子供を育てている夫婦は一杯いるが、それに反して、年齢も成熟せずに、子育て放棄がCMでも一時流れていたように、その数の方が多いだろう。ネット小説は主に、10代~の若者が多い。そういったまだまだ精神が未熟な若者にコレを読ましていいのだろうか?とおばちゃんは思ってしまった。相手の男性は23歳だが、そういった配慮を大人の男として、ちゃんと考えて欲しいものである。(処女と知り、驚くシーンがある。なお更自主的に避妊はすべきである。彼は一応好青年??的なのだから)20歳未満なのに、堂々とお酒を飲んでいるシーンもある。実際世の中はそうだろうが・・・。そして作者は子持ちみたいだ。そういう点でも、読者受けを狙うのかもしれないが、子を持つ親なら、何とかするべきでは?

なんか、本の感想じゃないな・・・。

どうも、こういう話は、苦手というか、嫌いなんですよ・・・。別に潔癖症ではないのだけど・・・。
ただ、10代の性問題が、出産よりも中絶が多い世の中である。いくら好きでも、相手=女性の事を考えよう・・・なんだよな・・・
ついこの前に、日本のエイズ患者が先進国では進行率が最多になったそうである。でも、それは検査した人数である。だから、世の中検査しないでいる人数はその数倍であろう。
どうも、世間の人たちは「自分だけは大丈夫」的なのだが、私は「自分だけは危ない」と思う性質なので。エイズにならない方法の一つとして避妊具の着用である。一時の快楽の為に、一生を棒にふっていいのか? 言っとくけどエイズは一生治らないんだよ?症状を抑えるだけ。
でも、世間ってこういう話が好きなんだよね・・・悲しいかな・・・。

ああ、本の感想じゃない・・・すみません・・・

エリカ   小池真理子

2011年06月03日 20時23分47秒 | 作者  か
エリカ   小池 真理子

恋に溺れながら、私の愛は渇いていく――。急逝した親友を偲んで親友の不倫相手だった男と会ったエリカは、彼から甘い言葉を浴びせられ、やがて逢瀬を重ねるようになるが……。高ぶるほど空虚、充たされるほど孤独。(Amazon  より)




2005年01月22日  初版発行

中央公論新社

P292




辛口・・・?









小池真理子の作品は好きなので、選んだが・・・



湯浅は本当に、プレイボーイなのだ。
相手がいなくなったら、すぐに次のターゲットへ。
この身の変わりようが、もう、すごい・・・し、猛烈に腹がたった。
エリカの親友の蘭子は40歳という若さで、クモ膜下出血で突如なくなる。その葬式にエリカしか知らされていない、蘭子の不倫相手の湯浅に電話をかけ、二人で蘭子の葬式へと行く。
そして、な、なんと、その晩にエリカを口説くのである!!
この時点で、「あ・・・だめ・・・」と読書をするのを、止めよう衝動に駆られてしまった。(最後まで読んだけどね)
エリカも最初は「なんて人」と思ったが、強引なのに、自然態である湯浅に次第に惹かれていく・・・というか、連絡がないとイライラするという、相手の手中に嵌っていく。400本と+1本の薔薇ってどんだけの量??? エリカの41歳の誕生日に湯浅はプレゼントします。
そして、関係をもってしまうが・・・。

女って、甘い言葉に弱いんだね・・・。
って、蘭子と付き合っている時も他に女が居た事を聞かされているのに・・・どうしてなんだんだエリカよ。




エリカは小さいながらも会社を経営していた。賢い女的で、過去に恋愛経験もあり、湯浅の手中には乗らない、と思いつつ惹かれていく・・・って、私は大人の女じゃないからだろうか、「私だったら、絶対に拒否するけど」なんだけどな・・・。
次第に、エリカは「恋愛は自由」的になっていくが、おいおい?相手は妻子持ちなんだよ?いけないだろうが・・・。

でも、関係を持った途端に、湯浅は表面上は変わらないが・・・?
エリカはその湯浅の態度に、イライラ感を募らせます。
あのね、その湯浅はそういう男だ!!つーのよ!!

湯浅と関係を持つ前に、よく頼むバーガー店の配達員がエリカに好意を寄せ、ブリザードフラワーを店のサービスと偽り、エリカに渡す。

湯浅との関係が一方的にエリカの方から悪化します。 まあ、独身者と既婚者の違いか? 別居中とはいえ、自宅へと必ず帰る湯浅に、イライラが募ります。そして、湯浅から誘って来た旅行を、「妻と行くことになった」と断る湯浅。その旅行の為に、エリカは忙しい仕事の都合をなんとか空けようと悪戦苦闘した挙句の果てにである。
怒り心頭のエリカは、過って、あのブリザードフラワーを壊してしまいます。が、その中には盗聴器が。
怒り心頭のエリカはあのバーガー屋の男=宮本に会い、警察に訴えると言いますが・・・。そこで宮本は「あの男はあなたを愛していない」と言います。
解っていても認めたくなかったエリカは、その宮本の言葉に納得してしまいます。

宮本を切っ掛けというか、どうなのかは解りませんが、エリカは湯浅との縁を切ります。


エリカは寂しい女だったのかな?
いくら寂しい女だからといって、あの湯浅に心惹かれるとは・・・。
まあ、女って甘い言葉には弱いが。
だが、エリカにも腹がたった。こんな女は嫌いである。
エリカという名前もあまり好きじゃないし・・・。

小池真理子には合う合わないがあるな・・・
これは、合わなかった・・・。」