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自分では買わず、図書館で本借りて読んでいる、読書嫌いの感想になっていない読書感想??

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皆さんのご意見をお聞かせ下さい!

マネーゲーム  久間 十義

2011年07月31日 06時11分59秒 | 作者  は
マネーゲーム  久間十義

マネーゲームの成功の頂点から破滅へむかって実行する青年実業家、コンピュータで〈神〉と戯れる女性プログラマー。豊田商事事件をモデルに、壮大な構想力で現代の狂気と悪夢に挑む、三島賞作家のデビュー作。 (Amazon より)


昭和63年01月30日  初版発行

河出書房新社

P249



題名を見て、借りました。


う~~ん・・・

株やコンピュータの事がある程度知っている人なら面白いのかもしれませんが、御馬鹿な私めには、「??????????」で御座いました

この中でも、政治家は腹黒いな~~。

【神】って一体、誰だったの?
私はあの雑誌記者さんだと思ったのだが・・・


今回は、あまり感想ってないな・・・。

川の深さは   福井晴敏

2011年06月05日 10時04分54秒 | 作者  は
川の深さは   福井晴敏

しがないビルの警備員をしている元警察官の中年の男はある日、そのそのビルに逃げてきた二人の若い男女を匿う。その二人には重大な秘密を抱えていた。
男は、二人を助けた為に、国に関わる大事件へと巻き込まれる。(Amazon より)


2000.8


講談社

P329



(読んだのは、2009年8月です)



面白かった

読んだ感想は、「少女漫画みたい!」でした。
この本を読む切っ掛けは、同じ作者の「ターンAガンダム」を読もうとしたのですが、余りものページ数の多さに読むの断念!(しかも2段に書かれていた!!)
ですが、この人の文章に引かれたので、「こっちなら読めるかな?」で手を取りました。
とても読みやすかったです。
ハードアクション少女漫画を読んでいるみたいでした。
組織にエージェントとして育てられた歳以上に大人な少年。無愛想ながらも、愛する少女の為なら、無茶をする。その少年らしさが良かったです。そして、そんな少年と少女をほっとけないおっさん。いい味を出してます。
福井氏の処女作だそうです。
最終選考まで残り、落選したそうです。彼の作品を押していたある大物作家さんが、「次回作を期待している」
で、これの続編?となる「Twelve Y.O」を書きます。それが、江戸川乱歩賞を受賞しました。(それも面白かったです。それは又後ほど・・・)

手紙  東野圭吾

2011年01月02日 09時23分13秒 | 作者  は

手紙  東野圭吾


強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。(Amazon  より)



辛口です。
東野ファンは読まないで・・・












えっと・・・
私は別に作者を貶そうとしている訳ではない。
でも、
何故、これが、人気があるのかが、解らない。
感動モンらしいが・・・「どうして??」

順序がバラバラになっていますが、これが初めての東野圭吾の本でした。出すのが、遅れ遅れ・・・



会社の子が「東野圭吾はいい」という事で、借りたのがコレでした。
いつも図書館へ行くとほとんど借りれられており、唯一あったのがコレでした。
で、内容を全く知らなかったので、読んでいくうちに「これ最初に読むにはちとやばい?」でした。
主人公の弟の悲惨さは解りますが、思っていた程ではなかったです。
主人公がハンサムで歌が上手い。
それで、バンドを組み、メジャーデビューを果たそう・・・という矢先に、主人公の兄が殺人を犯した事が解り、彼抜きでメジャーデビューを果たす。
って、最初から解っていたはずだ!!
こうなる事を予想していないし楽観主義の主人公!
もう、ここでね、私は駄目だったの・・・
世の中には、メジャーデビューをしてくてもできないバンドはどれだけあると思っているんだ!!


そして、お金持ちの恋人が出来る。相手の両親に挨拶に行く。が、金持ちの両親は平凡な主人公を認めようとしない。ここではまだ、殺人者の家族とは知られていない。
相手の両親に結婚を反対された主人公のとった方法は!!
な、なんと、「子供を作って結婚する!!」であった!!
その方法は、な、なんと!!避妊具に 穴をあける!!であった!!
で、それを彼女が見つける!!
って、 どんだけ大きな穴をあけたんだ!! 疑問だ!!
で、失敗。
そこに、彼女の両親が決めた婚約者が来て、兄からの葉書を見つける。今まで手紙だったのが、葉書である!!「便箋が切れたから」がその理由!! だから、内容がモロバレバレ!! 人様の葉書を勝手に取る婚約者も婚約者だが、弟の事を考えない兄も兄だ!! 一般人の私でさえ、葉書に書く内容は、誰が読んでもいい内容しか書かない。もう、これがね・・・
で、そこで、弟の兄が刑務所に入っている事が解り、彼女は去る。
だが、弟よ、普通、身をひかんか?

そして、弟を慕う同じ工場で働いていた女性。
主人公の生い立ちが会社にばれ、左遷されてしまう。
その彼女が、勤めていた大手電気メーカーの社長に直訴の手紙。
そして、ま、なんと!!社長自信が直々に彼に逢いに来る。っていうのが・・・。
小さな電気メーカーなら解るのですが、あまりもの大きなメーカーなので、その社長が普通逢いにくるか?? もう、ココがね・・・

そして、弟は、その彼女と結婚する。

って、いうのがね。

普通なら、結婚しないと思うけど・・・
まあ、それほど相手が好きだったのだろうと、思う事にしよう。
でも、相手の両親が反対するとか、そういうシーンが無かったのよね。
そして、子供も出来る。
が、殺人者の親類と知られ、周囲の住民にイジメを受ける。
でも、耐える!!妻が良く出来た妻である。

弟、被害者の家へと向かう。そこで、兄が詫び状を送っていたが、「もう、辞めて欲しい」と。
そして、弟も兄への絶縁状を送る。

最後は、刑務所の慰安で、弟が相棒と共に向かう。
その先で、拝みながら弟の歌を聞く、兄。
まあ、ここで、感動??かな??
でも、今までが今までなので、それほどの感動はなかった。

確かに、悲惨なお話なのだが・・・
こういうのを並べられると、
「なんで?? どこが悲惨なの??」
と思ってしまう・・・
恵まれすぎである。

東野圭吾は、殺人者の家族も、辛い思いをするのが、贖罪 みたいな考えらしいが、
「だったら、徹底的に悲惨に書け!」
と言いたくなってしまう。

結局、結婚しているんだもんな。それなにりに幸せだし。
そこが、悲惨じゃないんだよ・・・。


これを読んだ数日後にテレビで映画をやってましたので、観ましたが、歌手が漫才師に変ってました。これも兄の事がバレないのを解っていなかったのか?と思わせた。

どこか、リアル差に欠ける・・・んですよね。これは、あくまでも私個人の意見である。
リアルに拘るなら、とことん拘って欲しい。

私としては、作者の本編ではなく、解説を書かれた方のお話しの方が印象に残りました。ごめんなさい・・・
ジョン・レノンの妻の事が書かれていますが、そっちの方が人間性が出ている・・・と思った。


抗議が御座いましたら、遠慮なく、どうぞ。

夜明けの街で   東野圭吾

2010年12月30日 15時13分53秒 | 作者  は

夜明けの街で   東野圭吾

不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。ところが僕はその台詞を自分に対して発しなければならなくなる―。建設会社に勤める渡部は、派遣社員の仲西秋葉と不倫の恋に墜ちた。2人の仲は急速に深まり、渡部は彼女が抱える複雑な事情を知ることになる。15年前、父親の愛人が殺される事件が起こり、秋葉はその容疑者とされているのだ。彼女は真犯人なのか?渡部の心は揺れ動く。まもなく事件は時効を迎えようとしていた…。 (Amazon  より)


東野圭吾ファンは読まないで
















どうも、東野圭吾氏の作品では、私にはですが、この作品は、外れ でした。
会社の子が東野ファンなので、貸してくれました。


今まで読んだ東野氏の中で、出だしが、軽い。
不倫がテーマなのだろうけど。

ただ、不倫相手の女子に、すごい誠実なのである。普通の不倫なら、ここまで女子に、クリスマス、ヴァレンタインディで悩むのだろうか? なんか「いい人」なのである。ここまで思われる女は羨ましいと思う。って、って、不倫男なんだがね。

そこで、15年前の殺人事件が、浮上する。

が、

最初から、「ああ、これ、あれだな・・・」と思ったら、本当にその通りになった。
これを貸してた子には盲目的に東野圭吾氏が好きなので、「これもどんでん返しだった!面白かった」とベタ褒めだったが。申し訳ないが、しょうもなかった。ただ、直に読める。

ただ、何故、殺された人が ああいう行動をとったのか が解らなかったが、それは最後の告白で解ります。

でも、男の身勝手さ というか、もっともっと男が身勝手でも良かったと思うが。主人公だからだろうか、不倫相手の女に対して誠実すぎる!! あそこまで誠実だったら、とっくに離婚してそうなのだが。まあ、刑事が来て、その想いは揺れ動くのだが。
まあ、最後は、ほとんどの男性が取る行為をしますがね。


私としては、短編の主人子の友達の一悶着の方が面白かった。



永遠の魔法使い   広瀬もりの

2010年12月26日 12時59分35秒 | 作者  は

永遠の魔法使い   広瀬 もりの
「僕と付き合ってみない?」憧れの人、下津祐一朗から突然交際を申し込まれた理恵。夢心地でOKした彼女に、祐一朗は一つの条件をつける。それは「二人の付き合いを誰にも口外しないこと」。けれど、彼と一緒に過ごせば過ごすほど、その条件が理恵を苦しめていって…ある日突然始まった、甘く切ない秘密の恋。(Amazon  より)



ファンはこの先、読まないで。














読書して、
初めて
「虫歯になる~~~~~~~!!!!」
と思った、作品である。

つまり、

もう!もう!もう!もう~~~~~~~~~~!!!!
甘い!!

蜂蜜とメープルシロップと砂糖と水飴を混ぜたような内容!! と私は思った!!!


本読んでて、余りもの甘さに、何回本と閉じた事か!!
「もう、読めない!!」
こんなのも初めて。
(でも、読んだが。)
で、エロシーンで「は、恥ずかしい!!」で、又又本閉じ。2重の意味で本閉じ。
作者には、大変悪いのですが、
「エロ小説」
と言わざるを得ない・・・

エロが好きな方には、お奨めです。(え?薦めてんのかな??)

(前回紹介した【娼年】なんて、これに比べれば、全くエロくない!!)

アルファポリスでは、エタニティ赤で、性描写有りで、あり、これは中高校生は読んでもいいのか?買えるのか? まあ、18禁のところには置いてないが。
でも、知人にこれ読ませたら、「中高生が喜びそうな内容やね。性体験がない子達がこれ見て、妄想するんじゃない?でも、経験者には、どうって事ないけど」と。
え?だったら、この中のエロシーンで「ギャーギャー」言っているワイはどうなるんだ??私はもうピュアではないけど・・・。

知人曰く「まあ、面白かった」だそうです。私は面白いと感じる前に「甘い!!」が約99%(内で半分エロ)で、面白かったと問われれば「????」である。
でも、売れているそうなので、やはり、私は一般人と感覚が違うのであろう。

彼が、様様なプレゼントをします。
それが、知人には、「中高校生の夢が全て入っているね」
である。正に王子様である。夢見がちな少女達には、いいのであろう。
でも、私は二度と読もうとは思えない。
虫歯になる・・・。




桃  姫野カオルコ

2010年10月06日 22時29分36秒 | 作者  は
桃   姫野カオルコ

傑作恋愛小説『ツ、イ、ラ、ク』の登場人物達が綴る6つのせつない物語。
桃は探偵のように、私の場所にひそんで、むかしを窃視する。彼とひとつになりたかった、そのむかしを・。 (Amazon  より)


『ツ、イ、ラ、ク』
の続編的というか、過去を回想するお話です。
でも、作者は「前作を読んでいなくても、読めるように書いた」そうですが、前作を読んでいた方がより一層楽しめると思います。

でも、私は前作をあまりよく覚えていなかったので、というか登場人物が多いので、「誰が誰なのか?」よく解りませんでした。

収録作
卒業写真/高瀬舟、それから/汝、病めるときも すこやかなるときも/青痣/
世帯主がたばこを減らそうと考えた夜/桃

『高瀬舟、それから』
がこの中では一番好きです。
教師が生徒にその日会う事を約束するが、邪魔が入り、中々会えず、教師が表では平静を装うが内心冷や冷やと苛立ちを抱えながら数時間を過ごす心境が・・・





ゲームの名は誘拐  東野圭吾

2010年10月03日 05時50分02秒 | 作者  は
やり手の広告代理店プランナーが、仕事上で屈辱を味わわされた大手自動車メーカー副社長への復讐を思いつく。仕事も恋愛も人生はすべてゲーム、それに勝ち抜くことがすべてと信じるエリートのプライドが、物語の重要な背景となっている。そこに家出中の副社長の娘が絡み、ラブストーリー的な要素も加わっていく。おのおのの思惑が思わぬ方向に事態を変化させていくあたりは、稀代のストーリーテラーとしての著者の面目躍如だ。(Amazon より)



辛口かな・・・?
ファンは読まないで下さい。











う~~~~ん・・・・

どう言ったらいいのだろう?
面白かったと言えば面白かったし、面白くなかったら、面白くなかった・・・と言えばいいのか?

ただ、途中で「あれ?おかしいよ?」という感覚がね・・・。
作者にとったは、そういうニアンスで書いているんだろうとは思うのだけど?(ってどうかいな??)読んでいる方には「これは、犯人の方が踊らされている?」と思って、まさにその通りだった・・・。
だってね、副社長が、慌てた素振りを見せない・・・というのが、合点がいかないのよ。これが作中に表面だけでも慌てふためいてたら、あの落ちに、「おお!!」と思えるけど、真相を知っても、「ああ、そうだったのね」と驚きが半減・・・というか・・・。
いえ、別に警察に知らせろとはいいませんよ?そうすると副社長の計画が台無しになるからね。でも、平気な顔で会議に出席とかね? あえて、急遽会議は中止とかなったら(いえ、中には時々あったけどね?)、読者としても、この小説にのめり込むというか、私が何ですが・・・。
だって、もう関係のない主人公を会議に呼んだりって、それ読者からしたら、「おかしいよ?」って思うのは、私だけ? ここの時点で「もう副社長は犯人を知っている」って思っちゃったんですよね。まあ、読者の皆さんはそう思ったと私は思うのですが?
これが、読者にも驚かせる展開なら、もっと面白かったのでは?
身代金の受け渡し方法とかは、「ほう~」と思っちゃったけどね。
ただ、メールとファックスのやりとりは「どうよ?」って思ったけど。自分の家からするのには、「やばいのでは?」と思ったけどね。だっていくら無料のメールアドレスだってIPとかで解るのでは?ファックスもいくら非通知にしたって、警察がNTTに追い合わせたら、解るのでは?とか。解んないのかな? そういう所が私には 「どうよ?」って思ったのだけど、それは私の考えすぎ??


最後のアレには、「ああ!」と思っちゃったけど、何か、主人公はヒロインを助けたかったのか?だから、あえて切り札をあの時点で言っちゃったのか。
ただ、計画が全て終了で、警察が調べて、アレが出てきて、副社長の完全犯罪がなくなったの方が私としては良かったかな? 結局、どっちもどっちといった感じで・・・。

ツ、イ、ラ、ク   姫野カオルコ

2010年09月28日 07時12分22秒 | 作者  は
森本隼子、14歳。地方の小さな町で、彼に出逢った。ただ、出逢っただけだった。雨の日の、小さな事件が起きるまでは。苦しかった。切なかった。ほんとうに、ほんとうに、愛していた―。姫野カオルコの新境地、渾身の思いを込めて恋の極みを描ききった長編小説。 (Amazon  より)



恋愛小説とありますが、私は「青春小説」と思うのですが・・・?
兎に角、登場人物が多い!!
最初、主人公が「誰!?」的でした。
いや、読者好きな方なら、最初から解ったのであろうけど、読書嫌いの私には「?????」でした。かなりぶ厚く、半分まで来てやっと「ああ、この子が主人公か」・・・と。

地方の小さ町。そんな町故の ほのぼのとする面もあり、その反面、いらぬお節介な面もあり・・・というのが、よく書かれているように思えました。(エラそう??)

この学校の教師達、ちょっと、セクハラが多すぎ。
話の内容はそんな昔の話ではないと思うのだけど(昭和みたいだけど平成の世だよね?)、こんなに生徒に対してセクハラやってたら、警察に捕まるのでは? とか、親が学校に言ってこないか? と思ったのは私だけ??今じゃ、ちょっと教師が何かしたら、そく警察沙汰になるのに。そこがちょっと納得いかない??


ネタバレ











教師と生徒が恋に落ちます。

そこで、二人の関係が発覚!????

生徒は教師を庇い、教師は自分の教師としての立場を貫きます。
そして、教師は学校を自主的に辞めます。

最後は「どうなるの???」で御座いました。

ラストは思いも寄らぬ結末が?

と思ったのは私だけ??

二人が別れを決意するシーンが好きです。
教師は「相手は年下の生徒。これは恋・愛じゃない」と自分自身に言い聞かせますが、この別れのシーンで、「自分は生徒を愛していた」と認めます。

長恨歌   馳 星周

2010年06月06日 14時53分11秒 | 作者  は
新宿歌舞伎町の中国裏社会で生きる武基裕(ウージイユー)。彼は残留孤児二世として中国から日本にやってきた。だが、その戸籍は中国で改竄された偽物だった。
ある日、武の所属する東北人グループのボス韓豪(ハンハオ)が、日本のやくざ東明会との交渉の席で、バイクで乗り付けたふたり組に銃殺される事件が起こった。武は、裏で取引する麻薬取締官、矢島茂雄に脅され、揺頭の利権争いが絡むこの事件を調べることになり、歌舞伎町の中国人社会に詳しいと評判の情報屋、劉健一(リウジェンイー)のもとへと足を運ぶ。そこから武の運命は劇的な加速を始める――錦糸町で豪遊する謎の男、故郷に置き去りにした幼馴染み藍文慈(ランブンツー)との再会、矢島の謎の転落死……。
全ては劉健一が仕組んだ周到なシナリオの序章にすぎなかった。(Amazon より)



不夜城シリーズ、ラスト
【長恨歌】です。

主人公は、武です。
最初、読んでいたとき、「10代?」と思っていたら、40近いおっさんでした。

内容的には、前回の【鎮魂歌】に似ております。
ただ、今回は結構健一が出てきます。

1.2作目とは若干違い、エロシーンはナシ! 粘りつくような喪失感・焦燥感と暗さはあまり漂っていません。
1.2作よりも落ちる?(とこの本を読まれた方はそう批評)と言えばそうですが、最後の最後までハラハラドキドキでした。

【不夜城】【鎮魂歌】が評判良かったから、編集者の意向もあり(しかたなく)書いた?的に思えるのは、私だけでしょうか?
私は、前作の【鎮魂歌】で終わってて欲しかったです。
あれは、まあ、どんでん返し的要素があると、私は思うのですが・・・
まあ、「こんなんどんでん返しでもなんでもない!!」と言われるかもしれませんが・・・。


ネタバレですが、

楊偉民が、最初に死んでくれたので、安堵しました。
いえね、このじいさんが生きてたら、絶対に健一を・・・だから・・・。
まあ、お話としては、その方が面白いとは思いますけどね。

シリーズですから、【不夜城】→【鎮魂歌】→【長恨歌】と読めばいいのでしょうが、
何も知らずに【長恨歌】を読んだら、面白いと思います。って、登場人物関係が解らないか?

3作通じて、思ったことは、

女は強かだ・・・で御座います。

3冊とも、女に翻弄されます。


鎮魂歌   馳 星周

2010年05月29日 09時22分30秒 | 作者  は
新宿の街を震撼させたチャイナマフィア同士の銃撃事件から二年、警察の手すら届かない歌舞伎町の中国系裏社会を牛耳るのは、北京の崔虎、上海の朱宏、そして、銃撃事件で大金を手に入れた台湾の楊偉民だった。勢力図も安定したかと思われた矢先、崔虎の手下の大物幹部が狙撃され、歌舞伎町は再び不穏な空気に包まれた!崔虎は日本人の元刑事に犯人を探し出すよう命じるが、事態は思わぬ方向へと展開していく…。事件の混乱に乗じ、劉健一は生き残りを賭け、再び罠を仕掛けた!―驚異のデビュー作『不夜城』の二年後を描いた、傑作ロマンノワール。 (Amazon  より)


前回の不夜城が面白くて、続編があるとの事で、続編の鎮魂歌を図書館から借りました。

前回同様、登場人物の読み方が、あっち読みなので、「?????」誰が誰か、頭悪い私は解りません。2回読めば解るのだろうが、今回も2段だったので、断念!


今回の主人公は、元悪徳警官の滝澤 と 凶手(暗殺者)の台湾人の秋夫 。
ある事件ときっかけに、二人は出会い、共に行動します。
滝澤は、危険な目に何度も何度も遭います。ですが、彼は逃げません。「どうして逃げないんだ!」と彼は自問自答します。私も読んでいて「???」と思って読んでました。
それは、
最後に解ります。

そして、

前回は、どこか人間臭かった健一。
それが、この鎮魂歌では、もう、非道の人間に変わってしまいました。
子供・女には手を出さなかった彼が、その禁忌を犯して、金を稼ぎます。彼をそこまで追い込んだものとは・・・

もう、前回同様、いや、それ以上か?陰湿、暗い、重い、腹の探り合い・・・・

ですが、こういうお話大好き!!


最終章の、長恨歌があるそうで、それも読んでみたいと思います。


ネタバレ






古狸と狐の化かしあい!!

不夜城   馳 星周

2010年05月24日 19時14分51秒 | 作者  は
新宿・アンダーグラウンドを克明に描いた気鋭のデビュー作!
おれは誰も信じない。女も、同胞も、親さえも…。バンコク・マニラ、香港、そして新宿―。アジアの大歓楽街に成長した歌舞伎町で、迎合と裏切りを繰り返す男と女。見えない派閥と差別のなかで、アンダーグラウンドでしか生きられない人間たちを綴った衝撃のクライム・ノベル。(Amazonより)



面白かった!

思っていたのと、違ってました。何故か 刑事もので、香港を舞台にした小説と、勝手に思ってました。
ただ、登場人物の読み方が、向こうの読み方なので「????」でしたが、2回読めがいいのでしょうが、2段だったので、断念!

金城武で、映画にもなっていますね。映画は観てませんが。

主人公である健一。 少し上等のチンピラ?的存在で、自分が生き残る為に、あらゆる手段を講じます。もう読んでて必死さが伝わってきます。最初はあまり好きなキャラではありませんでした。ただ、読んでいくうちに・・・最後は「ええ男(?)」に??
そして、親とも慕っていた楊偉民に、あっさりと捨てられるあたり・・・。ああ、無情であります。

最初は、歌舞伎町を舞台にした、権力抗争と思いきや、ラストは、恋愛モノになっていた!!
いや、メインは権力抗争なのだけどね。

もう、騙しあいの連続?? ああ!!腹黒い!!

健一が選択した結果は?

ただ、とてもなく、暗く、陰湿で、救いがありません。