考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

広島、参議院

2005-08-06 23:59:58 | 社会的責任

8月6日、原爆の日ですね。
甲子園では広島代表の高陽東高校が黙祷をささげようとすると。高野連の人が「原爆は広島だけのこと。この場でみんなを巻き込むのは良くない」と制したというニュースがありました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050806-00000035-mai-soci
実際、「原爆は広島だけのこと」になりつつあるんでしょうか?
が、ヒロシマだけでなく世界各地でも反核、反戦運動がこの日に合わせて行われています。
ボクらの意識はどうなんでしょうか?

日本全国、6日になるとNHKの生放送やニュースで広島の映像を目にするわけですが、今年で60年になるんですね。語り継ぐ被爆された人たちも多くの人がなくなられ、高年齢化も進んでいます。島根にいるときにはボクの周りでも、広島から火傷を負いながら多くの被爆者が逃げてきたという話を聞く機会もありました。また、小学校のときには『はだしのゲン』を読んで、修学旅行などでは原爆ドームも見学に行きました。もちろん実体験ではないんですが、惨劇を身近に感じる機会もありましたが、大人になってからは何もありませんね~
やはり高野連の人が言うように広島(その近隣)だけのこととなっているんでしょうか?
すでに歴史の教科書の1ページというだけの存在に、ボクらはしてしまっているのかもしれません。
ただ、兵士だけでなく大勢の一般市民を惨殺したこの事件をボクらは忘れてはならないと思います。

みなさん、ハローです。ホディです。
朝からテレビをボッーと眺めていたら、「お笑いマンガ道場」の司会者がテレビに出ていました。
柏村武昭さん、司会者から華麗な転身で今や参議院の議員さんです。偶然にも広島選出。
柏村さんも変わりましたね。議員さんらしい恰幅の良さもさることながら、川島なおみさん同様に昔の面影を隠すような表情や雰囲気です。
その番組で柏村さんと猪瀬直樹さんは、郵政民営化の問題でほとんど喧嘩状態。視聴者からすると、内容はともかくなかなか面白い展開でした。何だか鈴木義司さんと富永一郎さんの喧嘩を思い出しました。そうなると、テリー伊藤さんは車だん吉さん、隣のアナウンサーはエバさんといったところでしょうか。。。「お笑い政治道場」として番組を作ったら???
それにしても、柏村さんは「民営化には賛成だが、手続きが気に入らないので法案には反対する」という立場だそうです。郵政民営化法案に反対の人たちから多く聞く話ですが、何とも分かるような?分からないような話です。
そんな話は国会ではなく、自民党の総裁選挙でやってもらいたい。

最近、政治で思っているのは、参議院のあり方。今日の日経新聞の社説にもありましたね。
仮に今回、参議院で否決され、解散総選挙で衆議院は国民に信を問う、そして与党は「郵政民営化」をマニフェストに掲げて選挙で過半数を得たとします。それで、次の国会で同じように郵政民営化法案を提出して、衆議院で可決、参議院で否決となったら???
今回も似たような話ですが、マニフェストに反して法案を止めるのであれば、参議院こそ国民に信を問うべきだと感じます。

参議院は“良識の府”といわれますが、疑ってかかれば単なる長期雇用保障の議員さんの集まりです。
今回反対すると言っている議員さんも自民党の公約としてマニフェストを掲げて当選しているわけですが、そんな話は棚に上げて、次の選挙では自民党の看板でまた選挙をするんでしょうね。(もちろん次は公認されるかどうか分かりませんが・・・)特に反対派のある議員さんは「郵政民営化に賛成しますから、公認してください」と泣きながら頼んで、ようやく公認してもらったにも関わらず、舌の根も乾かないうちに「議員としてのポスト」よりも「郵便ポスト」の方が大切だと言う始末。それだったら次の衆議院選挙前に辞職し、自民党の看板ではなく、別の看板で再度信を問うべきだと思います。

良識とは何か?という問題ですかね。
日経新聞の社説では「政局に与える影響と言う点では、抑制的な態度で臨むのが参院のあるべき姿」だと書かれています。そうなると参議院の存在感は薄くなり、参議院の議員さんからするとふざけるなということになるんでしょう。。。

ボクの考えは・・・
本当に“良識の府”として機能させるのであれば、政党とは切り離したり、特定業界との利害関係者を排除したりして、特定の圧力がかからないシステムが必要だと思います。
あとは人数も多すぎませんか?
極端に言いますと、政治家のプロのような人はこんなに要らないような気がします。議員立法も少ないですし。。。
裁判員制度よりは、“政策・法案検証員制度”の方が有意義ではないでしょうか?

と、ダラダラと今日は怒りに任せて書いてしまいましたが、実は反戦問題と同じように政治も国民の意識が低いことが一番の問題なんですよね。
政治の場合には国民には審判を下すチャンスがあるにも関わらず、棄権をしたり、信念のない投票をしたりしていることが多いと思います。
今回も「国民の関心が薄い郵政民営化は必要ない」とか、「国民が望んでいない解散は許されない」とか、いろいろ国民の意識を全面に押し出す議員さんがいます。それを言い出したら、そもそも国民の関心が高い法案なんてあまり聞いたことがないですし、逆に消費税導入のときのように関心は高いが、国民の求める方向と逆の法案が成立したなんてこともあります。(結果として、その法案は間違っていなかったとボクは思いますが。)国民が望む解散なんて言うのもほとんど聞いたことがありません。実態は多くの国民が元々政治には興味がないのが実態なんですから、こういうときに限って国民を前面に出すのはどうかと思いますね。
ただ本当はこれじゃ、ダメなんですよね。

ボクらが本当にキチンとした関心や信念を持つことができれば、政治家の目が特定の人たちではなく、言葉だけでなく国民の方を向くようになると思います。
本当にそういう日が来るのか???

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 連帯責任 | トップ | 日曜日のロスタイム »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
その通りです。 (taku)
2005-08-07 00:24:49
反戦運動や市民運動と同じで、日本の市民意識はきわめて低いです。だから、市民政党が日本ではできなかったし、そのつけをいつまでもみんな支払うのです。

でも、それをいっても虚しい私がいます。



だから、選挙に行こうよしか言えません・・・。
返信する
(^v^) (hoddy)
2005-08-07 01:22:09
takuさん、はじめまして。

コメントありがとうございます。



>日本の市民意識はきわめて低い・・・

悲しいかな、そうなんでしょうね。。。(もちろん、自分も含めて。)

ボクもブログを書きながら、「虚しい自分」をよく感じます。

返信する
広島の日に思う (luckymentai)
2005-08-07 05:43:57
ホディさんのご意見に同感です。そもそものいまような参議院だったら要らないというのが僕の意見です。米国の上院はそこそこ広範なテーマに良識をもって対処しているようですが、日本の参議院はまったく何の存在意義もない。多分郵政法案は否決されるでしょうから、解散・総選挙になったら国会の改革もマニフェストに入れてほしいですよね。
返信する
re:広島の日に思う (hoddy)
2005-08-07 10:56:40
luckymentaiさん、コメントありがとうございます。



>解散・総選挙になったら国会の改革もマニフェストに入れてほしい

おっしゃるとおりですね。

日本で二院制は機能するのか、甚だ疑問に感じつつあります。米国の上院はどうして上手くいくんですかね?さすが民主主義の先進国ということでしょうか・・・

返信する
お笑い参議院道場 (おかにゃん)
2005-08-07 18:28:42
こんばんは。

さて,柏村さんの番組,私も偶然見ていました。そして,妻に「この人,まんが道場の人だよ」と言ったら,驚いていました(妻は政治に興味関心0。選挙は私が各候補者の解説をできるだけ中立にしてから行っている状態。)。

さて,柏村さんの話を聞いていると,「自分は当選したときは無所属,だから別に反対票を入れても有権者に対して背信行為ではない。」というものでした。

はたしてそうなのかな?無所属の後に自民党に所属した時点で(その行為が背信かどうかは別にして),有権者は「自民党柏村議員」を前提に考えているのではないかと思います。

あとは,広島選挙区ということで,静香ちゃんとのしがらみが多少なりともあるのでしょうかねえ。
返信する
re:お笑い参議院道場 (hoddy)
2005-08-07 22:20:21
おかにゃんさん、コメントありがとうございます。

柏村さんは元々自民党に入党含みの形式的な無所属でしたから・・・広島の有権者は「自民党柏村議員」を前提に考えていた人も多いと思いますよ。「静香ちゃんとのしがらみ」も大きいでしょうね。

※おかにゃんさんの「もりえもん」の記事、面白いですね。



ボクが思うのは、所属する党がマニフェストにも記載している公約の法案を個人の判断で賛否を決めるというのは、政党の意味をなくしていますよね。反対するならば、まずは離党するのが筋だと感じています。
返信する

コメントを投稿

社会的責任」カテゴリの最新記事