HBD in Liaodong Peninsula

中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信します

瀋陽駅

2014-09-22 | 東北を歩く
瀋陽に行ってみました。

大連で生活を始めて1年半ですが、瀋陽に行くのは初めてです。
そんなに遠くもないのですが、大連の快適さに馴染んでしまったこともあって、なんとなくその他の街に出掛けるが機会を作っていませんでした。

来月、日本から4人の先輩が遊びに来てくれるのですが、今回は瀋陽にも行く計画なので、軽い下見を兼ねて行ってみることにしました。

大連駅から新幹線に乗って2時間ちょっとです。
到着した瀋陽駅の優美な外観を見ただけで、早くも胸が高鳴りました。


(見覚えのある近代建築のデザインです)

これは東京駅そっくりですね。
東京駅といえば、日本の近代建築の傑作です。
一昨年、空襲で焼失したドームが復元されて話題になりましたね。
格調ある壮麗なレンガ造りで、僕もお気に入りの建築物です。


(似ていますが、パクリではありません)

実は、東京駅より瀋陽駅の方が先に建てられているのです。
東京駅は1914年、瀋陽駅は1910年の竣工です。

設計者を調べてみました。
東京駅の設計者は辰野金吾、瀋陽駅は辰野の弟子に当たる太田毅でした。
それなら納得です。

両駅の建設プロジェクトは同じタイミングの1908年頃からスタートしたようですので、師弟関係にあった辰野と太田との間で何らかの相談や情報共有があったことは確かでしょう。

大連駅は上野駅を模して設計されたことで知られていますが、瀋陽駅は東京駅だったのですね。

竣工から激動の1世紀の時間を経て、兄弟のような二つの駅が双方の中心都市の顔として今も活躍しています。
両国の間には色々ありますが、僕としてはこういう繋がりに強く励まされます。


(ちゃんとメンテナンスをされてきたことがよく判ります)
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