日付 :2010年8月29日(日)
天気 :晴れ
コース:北岳山荘→間ノ岳→農鳥岳→大門沢小屋→奈良田
1日目。
2日目前編。
さらに登る。
完全に夏の日差しだ!
間ノ岳の右側に北岳の頭が出てきた。
奇怪な形の岩場を過ぎれば、農鳥岳が見えてくる。
青空と雲が超美しい。
とりわけ雲は、秋仕様だった。
快適な稜線歩き。
西農鳥岳をバックに、斜めにトラバースする。
駆け抜ける男。
そんなことをするから・・・。
マジくたびれるのです(苦笑)
農鳥岳の頂上が見えた。
圧倒的な迫力の富士山とともに。
農鳥岳に到着。
けっこうくたびれてはいたが、青空と心地よい秋風で、ハイテンションが持続(笑)
まだ行けそうだった。
赤くなっているイワベンケイと塩見岳。
農鳥岳から少し下ると、テントが張れそうな場所を発見。
ただし、指定地ではないので、あくまでもビパーグ用。
でも、いい場所だ~。
チングルマの綿花がキラキラ輝いている。
お昼休憩をとり、下山を開始する。
まだしばらく稜線歩きをすることができる。
できることなら、大門沢から下山するのではなく、まだまだ先まで行ってみたい。
アキノキリンソウ。
ガレた稜線を緩やかに下り、大門沢の降下点を目指す。
13時降下点に到着。
予定より1時間遅れ。
この先に行きたい衝動に駆られるが、明日はお仕事。
ここからは(転がらない程度に)突っ走るしかない。
途中こんな看板がいくつも出てくる。
ただいつも思うこと。
「え~っ、まだこれだけしか~?」
写真もほどほどに、グングン下っていく。
風もなくなり、猛烈な暑さがやってきた。
ミヤマトリカブト。
秋の花。
紫の花。
ひたすら樹林帯を下っていく。
日陰になったものの、風がなくなって、暑さが増していく。
大門沢小屋に到着。
数人が泊るようで、外で受付をしていた。
冷たい水をガブ飲みして、さらにたくさん補給をして、小屋を後にする。
頼りない木の橋を渡っていく。
高度感があって、落っこちたらと考えると、少々ビビる。
そんな場所をいくつか越えていかねばならない。
へばった足には、危険である。
長い長い急坂をひたすら降りる。
「そうだ。去年も思ったはずだ。ここは辛いんだと。」
毎度毎度のことではあるが、下山してしまうと辛かったことはすぐ忘れて、良い思い出ばかりが残っている。
いつもいつもだ(苦笑)
朦朧として、天を仰ぐ。
最後のほうは、もう惰性で降りている。
「まだかなぁ、まだかなぁ~」
そんなことばかり考えていた。
「おぉ~。貯水池!もう少しだ!」
そう思ったが、まだまだ先は長かった。
標高差では、ほとんど降り切ったと思われるのに、ここからが緩やかに登ったり降りたり・・・。
気持ちが折れそう。
いくつかの吊り橋を渡る。
下界に降りてくるとやはり、西日に照らされてモワっと蒸し暑かった。
林道ではほぼ、緊張の糸が切れており、ただ歩いているだけ。
16時35分、奈良田のゲートに到着。
汗びっしょりの私に、椅子に座ったバス会社の人か?、工事業者の人か?に声を掛けられる。
「あと15分もしたら、バスが来るよ。」
っふぅ~!
いいタイミングではあったが、なんとなく駐車場まで歩いて三山縦走のような気がしたため、
「歩きま~す。」とハイテンション気味に答えた。
しばらくして、甲府行きのバスが追い越していった。
17時、駐車場に到着。
今となれば、なんだかよくわからないバンザイポーズ。
それなりの達成感があったようだ。
なにより、天気に恵まれ、快適な稜線歩きが楽しめた。
ただ、今では、辛かったであろうことをよく覚えておらず、無謀にもまた歩きたいと思うのだった。
その後、甲府で食べたラーメンはこちら。
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