三脚マンと弱力女の登山日記

登山が趣味の夫婦です。

2009年GW第3弾 飯豊山(1日目)辛い登り

2009年06月09日 | 登山
日付 :2009年5月4日(月)
天気 :曇り時々晴れ
コース:大日杉登山口→地蔵岳→御坪→切合小屋














前夜、道の駅で車中泊。
朝、日が昇る前に出発。















朝6時頃、登山口に到着。

登山口には数台の車が停まっていたが、大日杉の小屋に泊まっている人たちのものであった。
山菜とりをしている人たちであった。














登山口で、単独の女性に出会う。
見るからに、登山経験が豊富で、健脚さを感じる。

少し話をしてみると、
「切合小屋まで行く。調子が良ければ、本山小屋まで・・・。」

自分たちと同じ考えだ。
同じ考えであることを告げ、女性を見送った。


「後から追いつけるかも?」とも思ったが、
残念ながらこのあと、一度も追い付くこともなく、一日を終わらせることになる。

あっぱれ!
健脚足の持ち主であった。












飯豊の登山と言えば、想像を絶するほどの虫の大群が現れる。
どこの登山口であっても、何度となく大群に襲われ、足や額を腫らしてきた。


今回、以前テントミータカさんのブログで紹介されていた、タイガーバームを使ってみることにした。


帽子から登山Tシャツまで塗ってみる。
肌の出ているところでは、足、腕、首、額のこめかみにまで塗りたくっておいた。

鼻をツンと刺激するニオイ!
瞼には塗っていないつもりではあったが、スースーとし過ぎて、しばらく涙を流しながら歩くことになった。












登山口にはこんな看板が。
少しいやな予感を感じて、「もしかして?」と思い、車に戻る。
鈴を探しにだ。



しかし、しばらく見ていないだけあり、車の中には当然なかった。












登山口でモタモタ。
7時過ぎにようやく出発できた。

少しすると、ザゼンソウがたくさん足もとに咲いていた。
写真は帰りのお楽しみとし、先を急ぐことにする。













少し歩くと、雪の急坂が現れた。
鎖もあり、滑らないように慎重に登った。

ただ、そこを過ぎるとまた、雪のない登山道になる。
急登には変わりないが・・・。












タムシバ。












「エッサ!ホイサッ!」
「歩き続ければ、きっと頂上にたどり着く!」

そんなことを思いながら、登っていく。












ちらほらと足もとに花が増えてくる。












イワウチワだ。
蕾のものも多くあり、まだまだこれからが旬であろう。












二王子の山でもたくさん咲いていたものだ。












やがて登山道は雪に覆われ、土の部分がなくなってくる。












しかしながら、やはり冬とは違っていた。
身にしみるほどの寒さはなく、確実に雪解けが進んでいき、春のにおいを感じることができた。

少しすれば、もう夏は近いとさえ感じてしまうほどだ。












標高をグンとあげる。
周りの木々が小さくなって、展望が開けてきた。

「飯豊の本山だ!」












写真を撮ったり少し気を抜くと、弱力女は先行していく。












11時20分、地蔵岳に到着。
ここまでで、4時間強かかった。

この時すでに三脚マンは、もうへばり始めていた。












右手に本山を眺めながらの山歩き。

今更ではあるが、飯豊の山は雄大である。
自分はこの雄大さに惹きつけられている。
まぎれもない事実である。











登ったら下るのは当然のことである。
「しかしせっかく登ったのに・・」と思うのも常である。












急な下り坂では、シリセード!
三脚マンのズボンでは、浸みこんでくるため、シリセードはしない(苦笑)
その点、弱力女のほうは、浸みてこない。
まだまだ大丈夫のようだ。












地蔵岳を下ると、なだらかな稜線歩きをすることとなる。
小さな登ったり降りたりを繰り返し、距離を稼いでいく。












今回の大日杉からの登山者は、朝に出会った単独の女性と、
後方を歩いてくるパーティと
自分たちの3チームだけだった。

GWはもっと人がいるものかと思いきや、そうでもなかった。












休憩の間隔が短くなっていく(苦笑)












本山を右手に、ユラユラ登っていく。












13時35分、御坪あたりを通過。












少し行くと御沢わかれに着く。
足跡があり、分岐点と思われるところが確認できた。













南側の稜線に沿って歩く道が一般的であり、歩いている人が多そうではあったが、
何といっても自分たちの今日の調子からして、「少しでも距離を短くしたい」
との考えから、切合小屋への直登コースを選んだ。












今回の弱力女の写真は、こんな写真ばっかり(涙)
三脚マンがへばっていたのが、よくわかる(苦笑)












ガツンと急登を登りきれば、そこには・・・。












切合小屋。
時間にして、14時30分。
まだまだ、先に進める時間帯ではあったが、自分たちにはもう進む力は残っていなかった。












水を作ったり、ご飯を食べたり・・・。
自由な時間を過ごした。

夕方、外に出てみれば、曇り空のなか、少しだけ雲が赤く染まっていた。


















「明日は晴れるといいですね」
外でくつろぐ単独の男性と、とりとめのない話をして、辛かった1日が終わった。

















続きはこちら














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16 コメント

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Unknown (ぽっか)
2009-06-09 09:59:53
三脚マンさん・・すごい時間に記事Upされてますね!笑

山を始めたての頃・・憧れた山は槍や劔や甲斐駒と・・飯豊でした。
山深く雄大な飯豊連峰を深みへ深みへ踏み入れるの・・たまらんでしょうね。
「やっぱ・・いいとこだなあ。」
・・とレポートみて思いました。
続き楽しみにしてます!






レポートのシメは当然この一言ですよね。
「飯豊はいいで~」



楽しみにしてます!(涙目)
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いいですね (しょもも)
2009-06-09 10:35:05
写真から飯豊の雄大さが伝わってきますね。
アップダウンがキツイんだろうなぁ。

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すてきですね~ (mimi)
2009-06-09 22:56:19
がっつり歩き甲斐のある山ですね。
私もこの夏は飯豊に行きたいと思っています。
残雪期の静かな飯豊をたっぷり味わうことが
できたようですね~

イワウチワの花は本当に愛らしいですね!

続きを楽しみにしています。
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う・・・ (atsu510)
2009-06-10 11:55:03
やっぱ、行きたいです。
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あー飯豊いいですねぇ(笑 (のんすけ)
2009-06-10 22:37:18
本当に大好きな山。
残雪期もいってみたいので、レポ楽しみです。

今回のハプニングは熊鈴だけですか。
あっ最初の出発がハプニングでしたね(笑

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Unknown (mikko)
2009-06-10 22:56:47
ずーーーと憧れ続けている山です。
やっぱりいいな~
でも写真でも斜面の急さが伝わってきますよ。
いつか私も飯豊の地を踏めるのでしょうか?
「飯豊はいいで~!」と言ってみたーい!
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Unknown (まきchin)
2009-06-11 01:11:52
ああ、いいですね、飯豊。さすがにGWは結構雪が残ってますね。
行きたい!行きたい~~!今年は絶対行くぞ~!!

みなさまと同じく、飯豊はほんと憧れの山です。
雄大な山を眺めながら、のんびり縦走してみたい。
続きのレポでバーチャル登山させていただくのを、楽しみにしております!
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ぽっかさん (三脚マン)
2009-06-11 23:49:01
コメントありがとうございます。

スルドイ突っ込みですね。
寝る間も惜しんで、記事を作ってます(嘘)

私も北アルプス方面に初めは憧れを持っていていました。
もちろん今でも好きですが、東北の山も素敵ですね。

なんといっても、
雄大で・・・。
お花畑もすごいですし・・・。
飯豊は、今年何回か行きたいと思っています。

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しょももさん (三脚マン)
2009-06-11 23:53:58
コメントありがとうございます。

雄大ですよ!
私はこの山域のでっかさに、惚れてしまいました(笑)

他の登山道がバコーンと急登が続くのに対し、大日杉からの登りは、少しアップダウンがありました。
疲れました(苦笑)

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mimiさん (三脚マン)
2009-06-11 23:58:46
コメントありがとうございます。

そうなんです。
歩き甲斐がありまして、すっかりヘトヘト。
1日目は、死んでおりました(苦笑)

この時期は、とても静かでよかったですよ。
ただ、夏の時期も、高山植物であったり、雪渓模様であったり、とてもきれいな風景を見ることができます。

mimiさんは今年の夏ですか~?
きっと、感動と達成感を存分に味わえると思いますよ。

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