雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

汽車は止まらない

2013年06月14日 | ポエム

 汽車は止まらない


汽車は止まらないと
ぼくは思います
もう枯れたと思っていた
あじさいの花が
まだ美しく咲いていたのです
ぼくはきみの横にすわって
だまって考えましょう
きみは見ていてください
静かにぼくを
見ていてください
静かにぼくを
きみがそう思えば
汽車はいつまでも止まらないと
ぼくはそう思います
(1972.7.15)
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