お正月
他県で働いている娘が大晦日の夕方早い時間に帰って来て、久しぶりに家族そろっての夕食。
シャンパン(正確にはスパークリングワインでシャンパンではない)で1年の無事を祝い、白ワイン、赤ワインと飲んだ。
家族全員が寝不足で、お酒を飲んで紅白歌合戦を見るうちに居眠り。大晦日も時は流れ、紅白もおしまい。一瞬の居眠りで、出場者の中で一番楽しみにしていた平原綾香を聞き逃してしまった。ゆく年来る年が始まる。我が家は、小さな時から年越しの間に蕎麦を食べる。そして、家族で新年を祝い、初詣に。思ったほど寒くなかった。
今年はどんな年になるだろう。世の中も、自分自身も様々な困難があるに違いない。
50歳を越した頃から、まず老眼が始まった。強度の近視なので、メガネ2本を持ち歩く。さらに昨年の健診で緑内障の疑いがあり、予防治療と経過観察中である。幼いころより虫歯一つ無かった歯も、歯槽膿漏と言われ、それも末期症状である。その上、我が人生、何をそんなに食いしばることがあったのか、歯の1本が真ん中で裂けてしまい、部分入れ歯となった。
容姿の上で、もっとも老化が目立つのが頭髪。
「結婚したときには髪が薄かった」と母が言う、若ハゲの父親を持ち乍ら、よくぞこの年まで保ったものだと感謝している。自身はもう諦めているが、家人がはげますではなかった、気にして買って来た育毛剤や育毛シャンプーを言われるままに使っている。髪が薄くなって行くのは避けようがないが、進み方は遅くなったようだ。
以前は、朝起きてから、また寝る前に、女性は身支度が大変なあと思っていたが、今や自分も、朝夕育毛剤をふりかけマッサージをし、部分入れ歯をつけたり、外したり、目薬の投与も欠かせず、身支度が大変忙しい。
一番の老化は記憶力。本屋で一度買って読んだ本をまた買って来たことも数度ある。唖然。我ながら情けない。記憶の退化はひどい。日々の行動にも、記憶力の低下の影響は裂けられない。一度にたくさんの用事を作ると、必ず一つくらい忘れてしまう。メモが必需品となった。忘れるはずがないと思っていたことも、最近はメモをする。用事も愚鈍なようだが、一つ一つ片付けるようにしている。
そんな状態で、これが年をとることかと暗澹な気持ちになったこともあったが、最近は、そしてこれからも、あれも悪い、これも悪いと数え上げるのではなく、出来ることの方を喜ぶ様にしている。
来月の末には、ブログ開設1周年を迎える。
今年の目標は、ブログの投稿を続けることと、添付する写真にも説明を加えたりしたいと考えている。そして昨年久しぶりに2編の新作の詩を作ることが出来たが、今年もそれ以上に多くの詩を作れたらと願っている。
若い頃のように、再び毎日、必ず空を見上げ、雲を見る様になった。
その度に流れる雲の早さに、雲の色に、何かしら心動かされている自分に気付く。
身体はあちこちいたんで来たが、56年も使い続けて来たのだから当然のことだ。むしろ心の若さを喜びたい。
(2012.1.6)