「みんなの年金」公的年金と企業年金の総合年金カウンセリング!                 

このブログ内検索や記事一覧、カテゴリ-等でお楽しみください! すると、あなたの人生が変わります。

「年金はもらうもの?改訂第5稿」をアップします!

2011年05月24日 | 年金

 

 

 

 

 

 

 

年金の今について 

年金カウンセラーと一姫二太郎の 

読み物風ダイアローグ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はじめに 

 

年金は「もらうもの」ですか? 

 

たった今は、「もらうもの」というのが世間一般の通り相場のようです。現在のメディア、つまり本、新聞、TV、インターネット等でも、もらうとか、もらえないとか、もらいたいとか、つまり「年金はもらうもの」と言ったり書いたりしていますので、そう思われるのもいたしかたありません。 

 

しかし、あなたが本心そう思われているのでしたら、そこには大きな落とし穴があります。メディアというものは遅れがちなものですし、時代はずっと先に行ってます。ここは、メディアは二の次にして、これから年金のあなたの考え方をひっくり返さなければならないところです。 

 

 

 

それとも、もう、年金はもらえないと思っていますか。 

 

又は、もう、もらわないとあきらめていますか。 

 

さらには、もう、国も企業も頼らないですか。 

 

 

 

時代をさかのぼれば、大正・昭和1ケタ生まれの人は、「年金はいただくもの」という観念が一般的でした。それは、軍人恩給だったり役人の共済だったりしたのですから、国家から<賜る金子>という意味合いが強かったのです。 

 

それが、昭和2ケタ以降生まれの人になると、厚生年金や国民年金等が始まり、「年金はもらうもの」というふうに変わってきました。国民は保険料負担をしているのに「年金はもらうもの」という言い方が長いこと続き、今も引き継がれているのです。 

 

ここには、恩給時代の遺風ばかりではなく、経済が三種の神器(終身雇用・年功序列・企業別組合)によって右肩上がりを続けていた<平和ボケ>が災いしました。年金は国家や企業に任せておけば足りましたので、もらうだけだったのです。逆に言えば、一人一人は国家や企業に絡め取られていました。ですから、夕方、サラリーマンはマージャン牌を転がし、立ち飲みで一杯引っかけ、愚痴っているだけでよかったのです。 

 

 

 

確定拠出年金が始まった現在の年金は、国の年金も企業の年金も、制度が先行きどうなるか不透明です。年金不信も極まっています。

 

これから年金のあなたは、国の年金は政治家と官僚による年金加入記録問題等で国家は頼りにならないことを叩き込まれました。更に、職場環境が「三種の神器」の崩壊によってがらりと変わり、スキルアップや成果主義の嵐が吹き荒れています。就業のスタイルも多様になってきました。一方、企業年金は会社都合によっていとも簡単に投げ捨てられるのも経験してきました。

 

そこで、今後、あなたに必要になってくるのは、公的年金も企業年金も、さらに確定拠出年金も含めて、年金を賢く逞しく自分で手に入れる、かちとるという考え方です(自分年金の誕生!)

 

 

 

国や企業等が提供する年金フレームワークに対しては、ご自分の年金はもらうのではなく、ご自分で確保するという考え方になります。国や企業に依存する姿勢を捨てることが不可欠です。ぶらさがりのぶざまさはご法度です。

 

「国がなにをしてくれるかを問うな、あなたが国に対してなにができるかを問え」(ケネディ大統領就任演説)という問題です。

 

つまり、これから年金のあなたは、国や企業に何かを期待するのではなく、ましてや国や企業にぶらさがるのではなく、ひとり立ちして「年金はかちとるもの」になるでしょう。

 

 

 

 

 

これらを総じて考えると、年金は時代の社会状況から生み出される日本人の民意開明度合いによって推移していくようです。

 

今更、年金は「いただく」でも「もらう」でもなく、時代は「かちとる」に向かっています。

 

さあ、あなたはどうされますか?

 

 

 

最後に、この本は、これから年金のあなたに、現在の年金問題の迷路を年金の生い立ちと経済・社会状況を踏まえて解き明かしていきます。

 

どなたにも読み易いダイアローグで、簡略に年金問題の核心に迫ります。そして、終章では、「確定拠出年金はじめのはじまり」をダイアローグします。

 

これから年金のあなたに、困難な時代に立ち向かう年金の手立てをご案内いたします。お読みいただき、お喜びいただけましたら幸いです。

 

 

平成23年1月

年金カウンセラー

高野 義博

 

 

 

目   次 

 

はじめに                         4

目次                           11

序章 暖簾分け                      14

1章 「もらうもの」になったわけ            24

 1.官僚の観念論

 2.経済の「三種の神器」

 3.公的年金の賦課方式・世代間扶養

 4.厚生年金基金

 5.税制適格退職年金(適年)

6.退職金

 7.要するに

2章 「もらうもの」のゆらぎ              49

 1.統制計画経済から自由主義経済へ移行

 2.官僚の立ちすくみ

 3.職場環境の激変

 4.終身雇用制年金から成果主義年金へ

 5.企業年金の変容

 6.受給権保護と受託者責任

 7.要するに

3章 「かちとる」てだて                75

 1.自分年金ツリー

 2.無年金の恐れ

 3.ねんきん定期便のチェックと保存

 4.年金履歴書

 5.就業形態別年金

 6.目を光らす!

7.要するに

終章 確定拠出年金はじめのはじまり           109

 1.はじめのはじまり

 2.浪費家・貯蓄家・投資家

 3.年代別資産配分

 4.目標設定

 5.投資商品の選択と運用

 6.資産配分チェック

 7.勝手格付けゲーム

おわりに                        152

 

付録                          160

Web                          166

おすすめ本                       167

著作・評論等                      168

著者                          170

 

 


 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿