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【異文化交流クイズ】【2-1正解】浮世絵を『影によって存在を、断片によって全体を暗示する』と表現し積極的にその技法を取り入れた画家は誰?

2021-01-25 12:00:00 | クイズ
異文化交流クイズ。ジャポニズム特集第1回は「画面の世界はそれだけでは完結せず、更に画面の外にも拡がっていること」を暗示するという浮世絵の手法を『影によって存在を、断片によって全体を暗示する』と表現し、積極的に自分の絵画に取り入れてた印象派の画家とは誰でしょう?」という問題でした。
正解は・・・「睡蓮」「印象、日の出」などで日本でも絶大な人気を誇る『クロード・モネ』でした。
このモネが1909年、デュラン・リュエル画廊で《睡蓮》の連作を集めた展覧会を開催した際、新聞紙上に次のような言葉を残しています。
『作品の源泉をどうしても知りたいというのなら、その一つとして、昔の日本人たちと結びつけてほしい。彼らの稀に見る洗練された趣味は、いつも私を魅了してきた。影によって存在を、断片によって全体を暗示する美学は、私の心にかなうものであった』
具体例を見て頂いた方が分かりやすいので、検索してオランジュリー美術館の「睡蓮」をクリックしてご覧下さい。
画面は全て水面によって覆われ、岸も空も見えませんが、空の雲も岸辺の樹木も水面に映る影によって表現されています。
この他にも岸辺の樹木の樹幹のみが表現されているものも睡蓮の連作の中にはありますが、このような「影」と「断片」の特異な構成、そして水面表現が見せる俯瞰の構図も、明らかに日本美術の表現の影響と考えられています。


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