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【#朝鮮日報】「父がチョ・ミン氏の経歴ねつ造を助け、私もチョ・グク教授に助けられた」

2020-05-09 05:07:54 | 海外の反応
 チョ・グク元法務部長官の妻、チョン・ギョンシム氏の裁判で7日、チョ元長官の娘、チョ・ミン氏に発行されたソウル大のインターン証明書の真偽を巡る激しい論争が展開された。

 「こんなはずはない。完全にうそだ」

 檀国大の張永杓(チャン・ヨンピョ)教授の息子A氏(29)は検察の取り調べに対し、ソウル大公益人権法センターが2009年にチョ・ミン氏に発行したインターン証明書を見てそう語った。チョ元長官は当時、ソウル大法学部教授だった。A氏はソウル中央地裁でチョン・ギョンシム氏の裁判に証人として出席。法廷でA氏の検察での陳述内容が明らかになった。

 A氏の父親、張教授は2009年、自身が主導した医学論文の第1著者としてチョ・ミン氏の名前を掲載した。張教授は4月29日の裁判で、「チョ・ミン氏の役割が大きかったので、第1著者として載せた」と述べるなど、チョ・ミン氏をかばい、裁判長から「弁護人なのか」と叱責を受けた。これに対し、息子のA氏は検察に対し、「ソウル大でのインターンは虚偽のスペック(経歴)だった。父がチョ・ミン氏のスペックづくりを助けたので、自分もチョ・グク教授からスペックの支援を受けた」と語ったとされる。検察はチョ元長官と張教授が子女の入試のために「論文の第1著者」「ソウル大インターン」という虚偽の経歴を互いにでっち上げたとみている。

 チョ・ミン氏は張教授が在籍する檀国大医学部医科学研究所で2週間インターンを行った後、09年3月に医学論文の第1著者として名前が掲載された。2カ月後、A氏とチョ・ミン氏はチョ元長官が在籍していたソウル大公益人権法センターで半月のインターンを行ったとする証明書を受け取った。2人は漢栄外国語高校の同期で高3だった。これら経歴は学校の生活記録簿に記載された。

 A氏は昨年の検察の取り調べでは、自身とチョ・ミン氏が実際にはソウル大でインターン活動を行っていないと供述している。虚偽の経歴だったことになる。A氏は「生活記録簿にあるような翻訳書類の整理、会議場案内などのインターン活動をしたことはない。(そういう活動を行ったという)インターン証明書はまさに完全なうそだ」と語った。A氏はインターン期間の最終日の09年5月15日、ソウル大公益人権センターの学術セミナーに出席しただけだったという。

 A氏は「チョ・ミン氏もセミナーに出席したのか」との検察側の質問に対し、「出席しなかった」と答えた。チョ元長官側は昨年10月、同セミナーにチョ・ミン氏が出席していたとして、当時現場で撮影した動画を公開し、動画に映っている若い女性がチョ・ミン氏だと主張した。しかし、A氏は検察に対し、「この女性は漢栄外国語高校の制服を着ていない。チョ・ミン氏ではない」と語ったとされる。

 同日の裁判では、2人の虚偽経歴づくりをチョ元長官が発案、主導したとみられる陳述や物証も明らかになった。その一つはチョ元長官が08年にA氏とチョ・ミン氏に送った電子メールだった。「来年(09年)上期にアジア地域の死刑の現状に関する国際シンポジウムを開くが、そこで2人がインターン活動を行えるようにする」とする内容だった。実際にソウル大でこのセミナーは開かれ、A氏は出席したが、チョ・ミン氏はそれにも出席しなかったというのが検察の捜査結果だ。「娘がセミナーに出席することを開催数日前に知った」「インターンの過程には関与していない」というチョ元長官の主張とは矛盾する。

 2人のインターン証明書は当時、ソウル大公益人権法センター長だった韓寅燮(ハン・インソプ)教授の名義で発行された。ところが、A氏は検察に対し、「韓教授の名前を聞いたことがない」と語った。証明書がどういうプロセスを経て発行されたのか知らなかったことを意味するものだ。検察は虚偽のインターン証明書を実際に発行した人物はチョ元長官だとみている。検察は昨年、チョ元長官のソウル大研究室から押収したパソコンからチョ・ミン氏とA氏のインターン証明書のファイルを発見したという。昨年7月29日に最終作成され、2日後に出力された痕跡もあった。娘のチョ・ミン氏が同じ時期、張教授に「父(チョ元長官)から(自分とA氏の)インターン証明書を受け取り、自分が漢栄外国語高校に提出する」と伝えた電子メールも公開された。

 チョ・ミン氏は昨年8月、自身が医学論文の第1著者として搭載されたことが「特別扱い」だったとして論議を呼ぶと、A氏に電話をかけたという。A氏の陳述によれば、「第1著者としての記載に問題はないと説明する文章を作成し送ってほしい」という内容だったという。A氏はすぐ横にいた父親の張教授が電話を代わり、「私が責任を持つから心配するな」と語ったのをはっきり覚えていると証言した。張教授は最近、チョン・ギョンシム氏の裁判に証人として出席し、チョン氏とチョ・ミン氏をかばう発言を行い、裁判長から「(チョン氏側の)弁護人なのか」とたしなめられた。

 これについて、チョン氏側は「A氏の記憶は不正確だ」と反論した。チョン氏の弁護団は「09年のソウル大でのセミナー映像にはA氏も登場しない」と指摘した。A氏はセミナーに出席しておらず、A氏が現場でチョ・ミン氏を見かけなかったとする陳述は信ぴょう性を欠くとの主張だ。これに対し、A氏は「当日セミナーでチョ・ミン氏を見かけなかったのは確実だ」と語った。

キム・アサ記者


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