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【#朝鮮日報】【コラム】謝ったら負け

2020-03-22 19:27:22 | 海外の反応
国民が70人死んでも大統領は一言も謝罪なし

「間違いがあれば謝罪せよ」という常識が塵のごとくはかない世の中に

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、自分の誤りについて最後に謝罪したのは2018年7月だ。文大統領は「2020年までに最低賃金1万ウォン(現在のレートで約870円)を実現するという目標は事実上困難になった」として「結果的に、大統領選挙の公約を守れなくなったことをおわび申し上げる」と語った。ほかにも守れなかった公約が多数あるという点を考えると、実に突拍子もない謝罪だった。その後は、自分のやったことについてきちんと謝罪した例はほとんどない。でたらめ経済政策で一家の大黒柱が次々と仕事を失っても、借金が雪だるまのように膨れ上がっても、防疫失敗で70人の国民が命を落としても、決して謝罪しなかった。最近、マスク不足問題で文大統領が久々に謝罪したというが、これは事実ではない。文大統領は「マスクを十分に供給できず、不便をおかけしたことについて恐縮に思う」と発言し、閣僚らを叱責(しっせき)した。残念だという意味の「恐縮」は、自分の誤りを認める「謝罪」とは明らかに意味が違う。

 文大統領はなぜ、かくも謝罪を渋るのだろうか。少し前に知人らと同席した際、この件で意見を交わした。ある人は、文大統領は弁護士出身だからそうなんだろう、と言った。法的な争いにおいて、謝罪は故意や過失を認めたものと受け止められ、不利に作用するケースが多い。だから弁護士は、交通事故が起きたとき、先に「申し訳ない」と言うな、と勧める。

 別の人物は、元大統領らを反面教師にしているのではないか、と言った。2008年の「狂牛病騒動」のとき、当時の李明博(イ・ミョンバク)大統領は「痛切に反省している」「自分自身を責めた」と繰り返し謝罪したが、デモは鎮まるどころか、むしろ勢いを強めた。タブレットPCについて謝罪しなければ、朴槿恵(パク・クンへ)大統領の運命も今とはまるで違っていただろう。謝罪は手際の良い行動ではないという教訓を、文大統領は前任者らのケースを通して学んだのかもしれない。

 またある人物は、まるで教祖と狂信者のような、文大統領と支持者らの特殊関係に原因を求めた。サイバー宗教の信徒らが教祖を「神の再臨」として受け止めるように、支持者らにとって文大統領は無誤謬(ごびゅう)の哲人のような存在と認識されている。何か誤りがあれば、それは大統領の誤りではなく、足を引っ張る野党、メディア、親日派、新天地、財閥、検察、既得権勢力のせいだ-という世界観が、「ムンパ」と呼ばれる熱狂的支持者の頭の中に居座っている。大統領自ら誤りを認めないかぎり、支持者らは、いかなる論理を動員してでも大統領を決死擁護する準備ができている。しかし大統領が誤りを認めた瞬間、信者の心の中で疑念が大きくなっていくだろう。それこそ政権の危機だということを、文大統領は知っている。

 さらに別の人物は、大統領が謝罪しない理由を「共感能力不足」に求めた。しばしば状況に合わない言動を見せることがその証拠だという。文大統領は、北朝鮮の地雷で足を失った兵士を訪ね「ジャージャー麵を食べたくないか」と尋ねた。北朝鮮に撃沈された哨戒艦「天安」の遺族を青瓦台(韓国大統領府)に呼び、自分が金正恩(キム・ジョンウン)と手を握って笑っている写真をプレゼントした。セウォル号沈没事故の当日には昼食、夕食で高級日本料理を楽しみ、新型コロナで最初の死亡者が出た日には、映画『パラサイト』で有名になった「チャパゲティ」を食べながら笑顔で談笑していた。他人の痛みに共感できない人間が、どうして「申し訳ない」という感情を持てるだろうか。

 大統領が謝罪しない理由を、韓国国民はあれこれ推測するだけだ。だが、はっきりしているのは、「誤りがあれば心から許しを求めよ」という基本的な常識が、この政権においてはちりのごとくはかないものになったという事実だ。やるせないことだが、常識が覆される時代を生きていこうと思ったら、親が子に伝える教えもかくのごとく変わることは避けられない。「厚かましくなれ。ダブスタ(二重基準)を基本テクとして身に付け、絶対に謝罪するな。謝ったら負けだ」

チェ・ギュミン経済部次長


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