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【異文化交流クイズ】【4-3回答】勝家での正月に出された「三方」に載せられていた縁起物は?

2021-03-10 12:00:00 | クイズ
異文化交流クイズ「14歳のアメリカ人少女の見た明治開花」第3回はクララ嬢の勝家訪問記からの出題で「勝家での正月に出された「三方」に載せられていた縁起物とは何だったでしょうか?」という問題でした。
選択肢に挙げた干し魚、串柿、伊勢エビ、だいだい、かち栗は全て三方に載せられることがある物ばかり。
串柿(干し柿)は「幸福をしっかりとり込む」、伊勢えびは「腰が曲がるほど長寿を願う」、だいだいは「家系が代々繁栄する」等々の意味合いで、つまり「縁起物」ばかりですね。
そもそも正月の三方のメインである鏡餅自体が、一般的には「生命力をもたらすもの」という意味合いの縁起物てあり、それを新年にあたり神様への供え物とする、というのがこの儀式の肝です。
民俗学「系」の本や漫画を読むと「鏡餅の姿は、蜷局を巻く蛇であり、これは古代では蛇が生命力の象徴だったためだ」と断言していますが、実際はこれは「異説」みたいな扱いのようです。
で、横道に逸れましたが、様々な縁起物が乗る「三方」ですが、勝家の「三方」に乗っていたのは……『干し魚』でした。
ただ寡聞にして「干し魚」を縁起物にする地域は知らないのですけれど・・・クララが見た干した魚とは一体なんだったんでしょう? 
さて本題に戻りますが。
クララの克明な日記のお陰で、明治10年前後の勝家の客観的な様子が今日でもよく分かるわけですが、知識としては知っていても実際読んでみると不思議なのは勝家の気前の良さ。
この正月のプレゼントはささやかなものですが、ホイットニー家の来日当初、それこそ「一面識もない時点」でポンと商法講習所の設立に大金を寄付したり、後には屋敷の邸宅内に家まで提供し等々トータルすれば最低でも数百円単位で援助しているのです。当時の金額の数百円ですから半端な額ではありません。
元々「海舟は零落した幕臣がやってくると金を融通していた」というエピソードでも有名ですし、江戸幕府の記録を編纂し、歴史学的に見ると後世に多大な貢献しているわけですが、これらの資金源は何処だったのか? 海軍卿の給料や明治政府の顧問料、ましてや書代や著述料がそれほど高額だったとは思えないですのですが・・・と昔このクイズを元のブログで出題した当時は分からなかったのですが、各種資料を総合するとどうやら静岡の徳川宗家から一定額が海舟にわたっており、海舟経由で元の幕臣たちに融通されていたようです。
「徳川宗家から旧の幕臣たちに資金を融通している」などと知られれば、明治政府から睨まれることは必至だったので海舟経由で渡していたのでしょう。


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