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【#朝鮮日報】【社説】不出馬を定めた党規約を作った文大統領は雲隠れ、恥ずかしくないのか

2020-11-03 16:19:27 | 新聞記事
 韓国与党・共に民主党は昨日「全党員による投票を実施した結果、党員の86%が公認に賛成した」として、来年4月に予定されているソウル市長と釜山市長の補欠選挙に党として候補者を出すことを決めた。共に民主党は「圧倒的な賛成の声は、補欠選挙に党として候補者を出すことを求める全党員の意思だ」と説明した。投票には全党員の3分の1にも満たない26%しか参加しなかったが、それでも「圧倒的な賛成の声」と表現した。正しくないことをしておきながら、「党員の声」を口実に正当化したのだ。

 民主党の規約には「党所属として選挙で選ばれた公職者による重大な過ちによって再選挙・補欠選挙が実施される場合、該当する選挙区に候補者を推薦しない」と定められている。これは政党が国民に対して行う最も基本的な約束だ。今回の補欠選挙は民主党所属の朴元淳(パク・ウォンスン)・呉巨敦(オ・ゴドン)元市長によるセクハラが原因で行われる。そのため党の規約に従うのであれば、民主党は来年のソウル市長と釜山市長の補欠選挙に候補者を出すことはできない。ところが民主党は大して意味のない党員投票を口実に規約を改正し、候補者を出すことにしたのだ。

 「過ちがあれば推薦しない」とするこの規約は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が党の代表だった2015年に同党革新委員会によって定められ、「政治改革」として国民に公表された。文大統領は当時「政治発展の出発点」と誇っていた。「革新案が否決されれば、代表を辞任する」とまで明言していた。「補欠選挙で推薦しない」との約束は、文大統領が代表の職を賭してまで貫徹した党の規約だ。ところがこの規約を最初に適用すべき状況になると、民主党はこれを「なかったこと」にしたのだ。「補欠選挙で推薦しない」という約束を「政治発展の出発点」と自慢したのであれば、その約束違反は何の出発点になるだろうか。

 文大統領は党の規約を作成したその年、慶尚南道固城郡守再選挙での遊説で「セヌリ党の前任郡守が選挙法違反で当選無効となったため行われる選挙だ。セヌリ党は責任を取って候補者を出すべきではない」と訴えた。「数十億ウォン(数億円)以上必要な再選挙のための予算は、固城郡の住民が全て負担する。セヌリ党が責任を取るべきだ」とも主張した。だとすれば次の補欠選挙は民主党の市長らによるセクハラが原因で行われるのだから、民主党もこの選挙の責任を取るべきではないか。これらの選挙に要する838億ウォン(約77億円)の費用は国民の税金だ。これも民主党が責任を負うべきだろう。

 文大統領自ら「政治改革」と主張した国民との約束。これを民主党が破る様子を目の当たりにしても、文大統領は何も言わなかった。自らが代表の地位を賭してとりまとめた規約が紙くずとなって捨てられても、文大統領は何も語らなかったのだ。青瓦台(韓国大統領府)は「党で行われることについて、青瓦台として言うべきことはない」と説明している。これはうそだ。文大統領の同意あるいは指示がなければ、民主党が規約を改正することなどできるはずがない。

 文大統領によるこの種の行動は今回が初めてではない。「生きている権力にも厳正に対処せよ」と指示したが、実際に青瓦台の不正行為を捜査しようとした検察官たちは全て左遷された。「言論の掌握はない」と明言したが、地上波テレビ局を含むほとんどのメディアは政権の応援団に成り下がった。「フェミニスト大統領」を自認したが、朴元淳元市長のセクハラには今なお沈黙している。文大統領の友人を蔚山市長に就任させるため、青瓦台が直接動いて選挙工作を行ったが、これについても文大統領は一切コメントしていない。文大統領は自らに有利な時は改革だとか正義、公正を叫ぶが、不利になれば逆の行動を取って自分は国民の前から消えてしまうのだ。


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