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【#朝鮮日報】【萬物相】北朝鮮の猟奇本能

2020-09-26 20:53:32 | 新聞記事
 2000年代、中朝国境では北朝鮮の保安員らが脱北者数十人の鼻と手を針金で刺し通して北朝鮮に送還する様子がしばしば目撃された。奴隷社会ぐらいでしかなさそうな人権侵害だ。ところが、数年前から中国領内ではこのような姿はほとんど見られなくなった。中国側が「人を刺し通すようなことは北朝鮮に行ってからしろ」と抗議したという。人権弾圧で悪名高い中国人の目にも、人を獣のように扱う北朝鮮の蛮行は見るに堪えなかったようだ。

 アフリカのある国で、脱北しようとした公館員が北朝鮮側に捕まった。移送中の逃走を懸念した北朝鮮は、公館員の両脚を折り、脚にギプスをはめたまま連行した。北朝鮮の収容所から脱出した人々は口をそろえて幼児殺害・強制流産・拷問を告発する。米国務省の報告書は収容者たちのことを「歩くがい骨」と書いた。国際司法裁判所(ICJ)の裁判官を務めたアウシュビッツの生存者は「幼いころ、ナチスの収容所で経験したことよりも北朝鮮の収容所の方がひどい」と言った。

 朝鮮労働党幹部だった脱北者が1990年代に公開射殺されるところを前列で目撃した。数万人が見守る中、弾丸数十発が死刑囚たちの頭を集中攻撃し、瞬時に頭のない死体になった。金正日(キム・ジョンイル=総書記)が「朝鮮のやつらは頭が悪いから頭を撃つ」と言ったといううわさが飛び交った。金日成(キム・イルソン=主席)の時代には死刑囚1人当たり9発で銃殺した。ところが、金正日が執権するや最大90発に増えた。なぜ9発、90発なのかと聞いたら、脱北者は「『9号農場』で金一族の食材を供給するように、北で『9』は大きくて重要だという意味がある」と答えた。

 金正恩(キム・ジョンウン=朝鮮労働党委員長)は小銃ではなく、対空武器である14.5㎜高射銃で人を木っ端みじんにした。反逆者・張成沢(チャン・ソンテク=朝鮮労働党行政部長)の側近たちや、不敬罪で粛清された玄永哲(ヒョン・ヨンチョル=人民武力部長)らを粉々にした。北朝鮮の判決文に「骨のひとかけら、肉の一片も埋葬される資格がない」と書かれれば、粉々になった遺体は火炎放射器で焼却される。家族たちはその惨劇を強制的に見せられる。近現代の人類史にこのような猟奇と野蛮があっただろうか。米国のスクープ記者、ボブ・ウッドワード氏の著書で、トランプ米大統領が「金正恩は私に『張成沢を殺して頭をほかの人が見られるように展示した』と言った」という言葉は誇張でないのかもしれない。

 おぼれている人を見たらひとまず助けようとするのが人情だ。しかし、北朝鮮は韓国の民間人を6時間以上も海上にいさせて調べ、結局射殺・焼却した。きのう北朝鮮が「遺体焼却」ではないと主張したが、野蛮で猟奇的な本能は変わらない。このような集団が善意を持って核を放棄するという人々は、北朝鮮に行って1年だけ暮らしてみて、その「善意」を一度経験してみては、と思う。

アン・ヨンヒョン論説委員


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