ヒトミのしぼりかす

瞳のひとりごとぶろぐです。
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嬉しい、ありがとう

2006年02月11日 10時29分41秒 | 日記
とても嬉しかった。

昨晩はホテルで過ごす最後の夜だったので、昼から町をぶらぶらうろついてみた。
まず、初めに寄った神社で私は今年が本厄であることを知り、覚えている限りでは初めてお守りを買った。
そして知らない街をぐるぐる歩いた。
途中、ポストカードを配っていた女の人に連れ込まれた画廊では、素敵な絵を見つけた。
その人の特徴なのかシリーズなのか、楽譜を背面に持ちつつ描いたコラージュっぽい絵。
私の隙間に入り込んでくるような気がした。
こんな絵を私の病室に飾りたいなと、そう思った。
左下の隅に貼られていた値段は、六十万円。
一瞬で諦める。
その時同じフロアの中では、女の人が働いていて子供もいる女の人に、百二十万円の絵を勧めていた。
勧めるというよりは、説得。
私は明らかにお呼びでないので、こそこそと退出した。
将来年収一千万を超えたら買いに来ます。

その後、かばんを買ってしまった。
四千円。
普通なら少しは悩むのに、さっきのショックのせいか即決してしまう。
けれど気分はよかった。
これが買い物の楽しさなのかな。

年収一千万。時給八百円の私には夢の数字。
年収が一千万あれば何をしよう。
とりあえず買い物で三十分悩むのはやめにしよう。


晩御飯を久しぶりに外で食べて、部屋へ帰ってきた。
お風呂に入ろうかな、とベッドに倒れこんで考えた。
するとケータイが最大レベルでバックトゥザフューチャーを叫びだす。
それは登録されていない番号からかかってきた時のメロディ。
何だろう。
080から始まる番号。
誰?



以前バイト先にYちゃんと来てくれた人だった。
びっくりした。
番号教えてたっけ?
こいつったら私には番号教えたくないとか言いよったのよ?
どこから手に入れたんだ。

そしたら結構前に私が紙に書いて渡したなんて言う。
全然覚えていない。
そんな恥ずかしいことを、私はしたんだ?

ホテルへ逃げてきてから電話がかかってくるのは初めてで、つい、気が緩んだ。
どうしたのか、どうしているのかを聞かれて、不覚にも泣いてしまった。
気が弱くなっていたから、タイミングが悪かったんだろう。
本当は
「大丈夫だよ、心配ないよ」
と言わなくちゃならないのに思いっきり愚痴を、それも話の筋道もうまくたてられなかったような、そんなぐだぐだな話を聞かせてしまった。

聞いてくれてありがとう。
長電話をさせてしまって、電話代とかもかかるのにごめんね。
後で気づいたけれど、泣いて鼻をすすり上げる音を電話で聞かされるのはかなり嫌なものだったろう。

朝方にトリノオリンピックの開会式を見ながら、また少し涙が出てきた。
少しだけ眠って、今日私は家に帰る。




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