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病気の話⑲

2019-04-30 15:37:04 | インポート
平成

以前はよく雑談ついでに
お母さん世代の患者さんに
「どう勉強したら医学部に入れるか
とかよく聞かれたりしてましたが
長年やっていると世代もアップしたようで最近相談されたこと

「娘が医者になったんだけど、、、次から次に人を看取っていると辛くなって家に帰ると電気もつけずに部屋でボーっとして、時に涙したりしてカウンセリングに通ったり。」

「うーん、僕も若いころはつらいながらたくさん診断書を書いたけど、、、そこは、ある種の仕事上の割り切りじゃないでしょうか

「具体的にどういう風に?

「F1ドライバーがサーキットで安全運転でも困るし、、、リングの上に上がれば格闘家に優しさはいらない、みたいなことかなあ。

改めて考えると知らず知らずに乗り越えた壁というのは案外人に説明するのは難しいということに気づいてしまいます
ある意味人間はとても割り切って生きているように思えます
例えば、保護犬の処分という記事を目にすれば心がとても痛む
一方で、同じように哺乳類の体温を感じることができる牛や豚なのに晩御飯はステーキだったり生姜焼きだったりする。
現に英語ではcow/ox とbeef、pigとporkとか別の単語、別ものという割り切り方をしています
割り切り方が必要なのは常に冷静な人がいて、冷静な判断を下さなければいけないから、
言い換えれば、いつも平静にある人が求められる現場だからではないしょうか

春の花
















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