伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

遠野和紙のボランティア活動の日

2021年09月07日 | 
 作業をしたのは、遠野町の振興協議会が借り受け管理しているコウゾ畑8ヶ所のうち、曲藤、深山田の2ヶ所の畑。草刈り作業とともに、芽かきの作業などをした。

 作業そのものは、いつもの通り、草刈り機で草を刈り、枝から伸びた新芽を欠いたり、コウゾに巻き付いたツル草を取り除くなどの作業。9時に始まり、移動時間を含め2時間30分ほどで終了したのだが、この季節、花や虫を楽しむ時間にもなった。

 深山田の畑の一部は東側に開けた日当たりの良い斜面。そこには紫色のツルボが咲いていた。フロントページの写真がそれだ。

 次の写真は作業終了後に通った深山口で咲いていたツルボだが、明るく華やかに群生する花田と思う。



 さて、ボランティア作業から話はそれるが、この花としばらくの間、見分けが付かなかったのがこの花。



 よく見ると全く違う花なのだが、伸びた花茎から直接に花が咲くその姿が、離れた目からは同じような花に見えていたのだ。



 こちらの花はヤブラン。ツルボとほぼ同時期に咲くので、混乱するのだが、花の違いを理解したので、今後は混乱しないと思う。

 深山田の畑の草刈りで、刈り払った草にカミキリムシがしがみついていた。



 採取してきた標本だが、冬虫夏草の仲間に違いない。地域おこし協力隊のみなさんに、別の畑で冬虫夏草を見たと聞いていたが、同じ物だったようだ。

 「冬虫夏草 生態図鑑」(日本冬虫夏草の会編著、誠文堂新光社刊)を開いていみると、同じような写真があった。それによると、アナモルフ菌類に分類される「ボーべリア ブロンニアーティ」という菌類のようだ。柑橘類に被害を与えるカミキリムシの対策として、「微生物農薬」として利用されているようだ。菌を含んだ不織布を枝に巻き付け、感染させると、1週間位で死んでしまうらしい。

 この〝農薬〟は、人体に影響がない。人の知恵は素晴らしいな・・。

 作業終了後、深山口を経由して自宅に帰った。道路から離れた休耕田に、赤い花の群落を見ていたからだ。

 ミゾハギが咲いていた。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿